キジバトの鳴き声「デーデーポッポー」の意味は?朝・夜に鳴く理由を解説

キジバトが朝に「デーデーポッポー」と鳴く姿の色鉛筆イラスト
朝の枝で「デーデーポッポー」と鳴くキジバト

朝の住宅地や公園で聞こえる「デーデーポッポー」「デデッポッポー」という低い声。毎日同じようなリズムで響くため、「何を伝えているの?」「夜にも鳴くのはなぜ?」と気になった人も多いでしょう。

結論からいうと、この声はキジバトの代表的なさえずりです。人間の言葉のように一つのフレーズを直訳できるわけではありませんが、主に繁殖に関わる存在のアピールで、相手を引きつけたり、周囲の同種に自分の存在を知らせたりする役割があると考えるのが自然です。

この記事では、キジバトの鳴き声の意味、聞こえ方の違い、朝と夜に鳴く理由、鳴く時期、フクロウの声との区別まで解説します。姿や生息地、食べ物などをまとめて知りたい場合は、先にキジバトの特徴・鳴き声・生息地の完全ガイドもご覧ください。

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結論|「デーデーポッポー」はキジバトのさえずり

キジバトの鳴き声が求愛や縄張りの合図になる様子
キジバトの鳴き声が仲間へ届く様子

「デーデーポッポー」は、キジバトの存在を声で伝えるさえずりです。特に繁殖に関わる時期には、見通しのよい枝、電線、屋根などで、低く一定のリズムを繰り返すことがあります。

主な意味は求愛と存在のアピール

鳥のさえずりには、繁殖相手へのアピールと、同じ種類の鳥に対するなわばりの主張という二つの役割が重なることがあります。キジバトの声も、「ここに自分がいる」という情報を周囲へ届けるものと考えられます。

ただし、声を一度聞いただけで「今は求愛」「今はなわばり争い」と断定することはできません。近くに別のキジバトがいるか、鳴いている個体がおじぎのような動きをしているか、同じ場所で長く鳴いているかなど、周囲の状況も合わせて観察することが大切です。

「ポッポー」はハト全般の声ではない

街で見かけるハトがすべてキジバトとは限りません。茶褐色のうろこ模様と首のしま模様があればキジバトの可能性が高く、灰色を中心に色の個体差が大きく、群れでいることが多い鳥はドバトの可能性があります。見た目も確認したい人は、キジバトとドバトの違いと見分け方を参考にしてください。

首に黒い輪のような模様がある淡い灰褐色のハトなら、別種の可能性もあります。詳しくはシラコバトの特徴・鳴き声・生息地で比較できます。

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鳴き声の聞こえ方と「デーデーポッポー」以外の声

キジバトの鳴き声の種類と求愛行動を描いた色鉛筆イラスト
さえずり、求愛時の声、動作を表したキジバト

キジバトの代表的な声は、次のようにさまざまな文字で表現されます。

  • デーデーポッポー
  • デデッポッポー
  • デッデ、ポッポー
  • ホーホー、ホッホー
  • ウーホー、ウッウー

どれも同じような低い反復音を、人の耳で文字に置き換えた表現です。個体、距離、建物による反響、聞き始めたタイミングによって印象が変わります。

途中から聞くとリズムが違って感じられる

キジバトは同じ節を続けて繰り返します。鳴き始めではなく途中から耳に入ると、「ポッポー、デーデー」のように区切りが逆転して感じられることがあります。最初の低い音が周囲の生活音に埋もれ、後半だけが強く聞こえる場合もあります。

求愛時や威嚇時には別の短い声も出す

代表的なさえずり以外に、相手に向かって喉をふくらませ、おじぎをするような動きとともに「クゥー」と聞こえる声を出すことがあります。また、威嚇時には「プンッ」と表現される短い音を発することもあります。

そのため、短い声を一度だけ聞いた場合は、いつもの「デーデーポッポー」とは違う鳥に感じるかもしれません。声だけで急いで決めず、茶色い翼のうろこ模様や首の横のしま模様も確認しましょう。

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キジバトが朝に鳴く理由

朝焼けの中で鳴くキジバトの色鉛筆イラスト
静かな早朝に枝の上から鳴くキジバト

キジバトの声が朝に目立つのは、早朝が鳥にとって声によるコミュニケーションを行いやすい時間だからです。鳥が夜明け前後に一斉に鳴く現象は、一般に「さえずりのコーラス」や「ドーンコーラス」と呼ばれます。

周囲が静かで低い声に気づきやすい

早朝は車や人の活動音が比較的少なく、キジバトの低い声が昼間よりはっきり聞こえます。鳴く回数が同じでも、周囲が静かなため「朝だけよく鳴いている」と感じることがあります。

早朝は声を届ける行動に時間を使いやすい

鳥類全般の研究では、夜明け直後はまだ暗く、採食の効率が十分に上がらない一方、声による社会的なやり取りは可能なため、鳴く行動に時間を使いやすいという説明があります。風が弱く大気が安定した朝は、声が届きやすいという考え方もあります。

キジバトも朝の枝や電線などで鳴くことが多く、姿より先に声に気づく鳥です。身近な環境で出会える鳥をもっと知りたい人は、庭に来る野鳥の名前と特徴バードウォッチング初心者におすすめの野鳥も役立ちます。

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キジバトが夜に鳴く理由

夜の住宅地で鳴くキジバトと街灯の色鉛筆イラスト
月明かりと街灯のある夜に鳴くキジバト

キジバトは基本的に昼に活動する鳥です。それでも夜に「デーデーポッポー」が聞こえることはあります。考えられる理由は一つではなく、時刻、明るさ、周囲の環境を分けて考える必要があります。

実際には日没直後や夜明け前のことがある

夏の日没直後や、空が明るくなり始める夜明け前は、人には「夜」と感じられても、鳥の活動が始まったり続いていたりする時間です。毎日ほぼ同じ時刻に聞こえ、季節とともに時刻が少しずつ変わるなら、薄明るさに反応している可能性があります。

街灯や建物の明かりが影響する可能性

夜間の人工照明は、一部の昼行性の鳥で朝のさえずりを早めたり、活動時間を夜側へ広げたりすることが研究されています。街灯、看板、建物の窓の近くで夜に鳴く場合、周囲の明るさが関係している可能性はあります。

ただし、人工照明の影響は鳥の種類や環境によって異なります。「夜のキジバトは必ず街灯が原因」とまではいえません。突然の物音で目を覚ました、近くの個体に反応したなど、短時間の状況変化も考えられます。

本当にキジバトか、リズムを確認する

夜の「ホーホー」という声は、フクロウ類や夏鳥の声と混同されることがあります。一定の低い節を何度も繰り返すか、聞こえる季節や周囲の環境も確認してください。夜の声の候補は夏の夜に鳴く鳥の聞き分け方、フクロウ類については日本で見られるフクロウの種類アオバズクの特徴と鳴き声で比較できます。

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鳴く時期・季節と生息地

公園と林の境で立つキジバトの生息環境を描いたイラスト
公園や林の縁で見られるキジバト

キジバトは繁殖できる期間が長く、地域によってはほぼ一年中繁殖が見られます。そのため、鳴き声も春だけに限らず、一年を通じて聞く可能性があります。

春から夏は鳴き声に気づきやすい

春から夏は繁殖行動が目立ち、窓を開ける機会も増えるため、朝の声に気づきやすい季節です。夏は日の出が早くなるので、早朝の鳴き始めも人の生活時刻より早く感じられます。

秋や冬に鳴いても不思議ではない

秋や冬にも、温暖な地域や条件のよい環境では声を聞くことがあります。冬に鳴いたからといって、季節を間違えているとは限りません。反対に、同じ地域でも繁殖段階、天候、個体の入れ替わりによって、しばらく鳴き声が聞こえなくなることもあります。

日本の広い地域で観察できる

キジバトは北海道から沖縄県まで広く分布します。北海道では主に暖かい季節に見られ、本州以南では一年を通して観察できる地域が多い鳥です。例えば、青森県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、鹿児島県などでも、公園、住宅地、農耕地、林の縁といった環境で出会えます。

声が聞こえたら、少し離れた枝、電線、屋根などを探します。鳴き声をスマートフォンで再生して呼び寄せると、鳥の行動を乱すおそれがあるため控えましょう。都道府県ごとの鳥の探し方は野鳥別の生息地一覧も参考になります。

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キジバトの鳴き声についてよくある質問

キジバトの「ホーホー」という鳴き声とフクロウを比較したイラスト
明け方のキジバトと遠くのフクロウ

「デーデーポッポー」と鳴くのはオスですか?

代表的なさえずりは主にオスが出すと考えられます。ただし、野外で声だけを聞いて雌雄を確実に見分けるのは難しく、キジバトは見た目でもオスとメスの差が小さい鳥です。

なぜ途中で鳴きやむのですか?

人や車の接近、別の鳥の動き、採食への切り替えなど、周囲の変化で鳴くのをやめることがあります。一節を途中で切ったように聞こえても、異常とは限りません。離れた場所へ移動したため、最後の音だけ聞こえなくなることもあります。

毎朝うるさいときはどうすればよいですか?

窓を閉める、厚手のカーテンを使う、寝る位置を窓から離すなど、鳥を刺激しない方法で音を和らげます。追い回したり、鳴き声を再生して反応させたりすると、かえって警戒や鳴き交わしを増やす可能性があります。巣や卵、ヒナがある場合は近づかず、静かに見守ってください。

鳴き声にスピリチュアルな意味や悪い前兆はありますか?

キジバトの鳴き声が幸運や不運の前兆になるという科学的な根拠はありません。朝や夜に聞こえるのは、繁殖行動、周囲の明るさ、生活音の少なさなどで説明できます。身近な自然の合図として楽しむのがよいでしょう。

「ホーホー、ホッホー」はフクロウではないのですか?

低く繰り返す声は似て感じられますが、キジバトは「デーデー」と「ポッポー」が連なる独特の節を持ち、朝から日中にもよく鳴きます。完全な暗闇で別のリズムが続く場合は、フクロウ類などほかの鳥も候補に入れて聞き比べましょう。

同じ個体が毎日同じ場所で鳴いているのですか?

同じ枝や電線が鳴く場所として繰り返し使われることはあります。ただし、姿を個体識別していない限り、毎日まったく同じ個体とは断定できません。時間、方向、止まる場所、声の間隔を記録すると、行動の規則性を観察できます。

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まとめ

朝の公園で鳴き交わすキジバトのつがいの色鉛筆イラスト
朝の公園で鳴くキジバトのつがい

キジバトの「デーデーポッポー」は、主に繁殖に関わるさえずりです。人間の言葉のように一つの意味へ直訳はできませんが、相手を引きつけ、自分の存在を周囲に伝える声と考えられます。

  • 朝は周囲が静かで、声によるやり取りを行いやすい
  • 夜に聞こえるときは、日没直後や夜明け前、人工照明など複数の要因が考えられる
  • 「クゥー」という求愛時の声や「プンッ」という短い威嚇音もある
  • 繁殖期間が長いため、春以外にも鳴く可能性がある
  • 夜の「ホーホー」はフクロウ類など別の鳥も候補に入れる

声を覚えたら、鳴いている方向の枝や電線を静かに探してみましょう。いつもの住宅地でも、キジバトの細かな羽模様やつがいの行動に気づけるようになります。

参考資料

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