くちばしが黄色い鳥は?黒い鳥・白い鳥・小鳥の見分け方

イカル、ムクドリ、ダイサギ、カルガモのくちばしの形と黄色い部分を比較した色鉛筆イラスト
くちばしの形と、黄色い部分の位置を比べると候補を絞れます。

くちばしが黄色い鳥には、イカル、ムクドリ、クロツグミ、ダイサギなどがいます。街中の黒っぽい鳥ならムクドリ、太い黄色いくちばしと黒い頭ならイカル、水辺の白くて首が長い鳥ならダイサギやチュウサギが候補です。

名前を調べるときは、「体の色」「くちばしの形」「黄色い部分の位置」を組み合わせると絞りやすくなります。黄色に見えても、全体が黄橙色の鳥や、先端・付け根だけに黄色がある鳥では候補が違います。

この記事では、日本で見られる野鳥を中心に、見た目から名前を探せる早見表と、間違えやすい鳥の見分け方を紹介します。

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くちばしが黄色い鳥の名前を早見表で確認

黄色いくちばしが見られる野鳥10種の顔と鳥名を並べた早見図
主な10種の横顔。体の特徴は下の早見表で確認できます。

まずは、見かけた鳥に近い行を探してください。表の大きさは、くちばしの先から尾の先までの全長の目安です。

体の色と黄色い部分から探す、主な10種
鳥の名前・大きさ くちばしの特徴 一緒に確かめたい目印
ムクドリ
約24cm
黄橙色〜オレンジ色。先端は暗色 黒褐色の体、白い頬、橙色の足
イカル
約23cm
太く大きい黄色いくちばし 黒い頭と灰色の体。林や公園の木にいる
クロツグミ(オス)
約21.5cm
黄色 黒い頭・背、白い腹の黒い斑点
シロハラ
約24cm
下くちばしに淡い黄橙色。上側は暗色 茶褐色の背と白っぽい腹
アカハラ
約24cm
下くちばしの付け根が黄色 茶褐色の背、胸から脇の赤茶色
ダイサギ
約89cm
非繁殖期は黄色。長く細い 全身が白く、首が長い
チュウサギ
約68cm
非繁殖期は黄色で先端が暗色 白い体。ダイサギよりくちばしが短め
カルガモ
約61cm
黒いくちばしの先端だけが黄色 褐色の体と、顔の濃い線
マガモ(オス)
約59cm
全体が黄色〜黄緑色に見える 繁殖羽では緑色の頭と白い首輪
ウミネコ
約47cm
黄色で先端に赤と黒の模様 白い体、灰色の背、黄色い足

色や大きさだけでは確定できません。オス・メスや季節で姿が変わる鳥もいるため、以下の見分け方と照らし合わせましょう。

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黒い鳥・灰色の鳥でくちばしが黄色いのは?

ムクドリの白い頬、イカルの黒い頭、クロツグミの白い腹を比較したイラスト
白い頬、太いくちばし、白い腹の斑点を見比べます。

ムクドリ|白い頬とオレンジ色の足が目印

白い頬と黄橙色のくちばし、橙色の足を持つムクドリ
ムクドリ。白い頬と、黄橙色のくちばし・橙色の足が手がかりです。

庭や公園、道路脇などで見た黒っぽい鳥なら、まずムクドリを確認してみましょう。くちばしは鮮やかな黄色というより、黄橙色からオレンジ色。頬の白い部分と、足の橙色も手がかりになります。

全長は約24cmで、スズメより一回り以上大きく、尾は短めです。芝生や地面を歩いて食べ物を探し、群れていることもあります。「黒っぽい体・白い頬・明るい色のくちばしと足」がそろうか見てください。

似た印象のヒヨドリは、くちばしが黒く、頬は茶色で、尾が長めです。迷ったときはヒヨドリとムクドリの違いで、横顔と尾の長さを比べられます。

イカル|太い黄色いくちばしと黒い頭

黒い頭と灰色の体、太い黄色いくちばしが特徴のイカル
イカル。黒い頭に、太く大きい黄色いくちばしが目立ちます。

くちばしが太く、三角形に大きく見えるなら、イカルが有力な候補です。頭は黒く、体は灰色で、翼や尾にも黒い部分があります。全身が黒い鳥ではありません。

全長は約23cm。小鳥の印象で見かけても、実際にはスズメより大きい鳥です。林や木の多い公園で見られ、「キーコーキー」と聞こえる、よく通る声も手がかりになります。

太いくちばしを持つ別の鳥と比べたい場合は、イカルの特徴・鳴き声とシメなど似た鳥の見分け方を確認してください。

クロツグミのオス|白い腹に黒い斑点がある

黄色いくちばしと、白い腹に黒い斑点があるクロツグミのオス
クロツグミのオス。白い腹に黒い斑点があります。

林で見た黄色いくちばしの黒い鳥なら、クロツグミのオスも候補です。頭や背は黒く、腹側は白地に黒い斑点があります。ムクドリを見分けるときの白い頬とは、白い部分の位置が違います。

全長は約21.5cmで、日本では主に春から秋に見られる夏鳥です。メスは上面が褐色なので、「クロツグミは必ず黒い」とは覚えないようにしましょう。声や季節も含めて調べるなら、クロツグミの特徴と見られる環境が参考になります。

白い頬も腹の斑点も見えない場合は、無理にムクドリやクロツグミへ当てはめず、カラス以外の黒い鳥の一覧から、体形や白い模様の位置を比べてみてください。

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茶色い鳥でくちばしの付け根が黄色いのは?

シロハラの白っぽい腹とアカハラの赤茶色の脇を比較した色鉛筆画
シロハラは腹が白っぽく、アカハラは胸から脇の赤茶色が目印です。

シロハラ|茶色い背と白っぽい腹を確認

茶褐色の背と白っぽい腹、下くちばしに淡い黄橙色があるシロハラ
シロハラ。上くちばしは暗色で、下側に淡い黄橙色が見られます。

冬の林や公園の地面で、茶色い鳥のくちばしに明るい色が見えたら、シロハラが候補になります。上くちばしは暗く、下くちばしに淡い黄橙色が見られるため、くちばし全体が黄色いイカルとは見え方が違います。

全長は約24cm。背は茶褐色で腹は白っぽく、やぶのある林の地上で食べ物を探します。黄色い部分が小さく見えるときは、くちばしだけを追わず、腹の色まで確認しましょう。

アカハラ|胸から脇の赤茶色が手がかり

下くちばしの付け根が黄色く、胸から脇が赤茶色のアカハラ
アカハラ。赤茶色の胸から脇と、白っぽい腹の中央を確認します。

アカハラにも、下くちばしの付け根に黄色い部分があります。全長は約24cmで、シロハラと大きさが近い鳥です。

比べたいのは胸から脇にかけての色。アカハラでは赤茶色が目立ち、腹の中央は白っぽく見えます。腹の中央だけを見てシロハラと判断せず、横向きになったときの脇まで確認するのがポイントです。

2種の違いは、シロハラとアカハラの見分け方で比較できます。

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白い鳥でくちばしが黄色いのは?田んぼ・川のサギを比較

非繁殖期のダイサギ、チュウサギ、アマサギの首とくちばしの長さを比べるイラスト
黄色いくちばしが見られる時期のサギを比較。首とくちばしの長さにも注目します。

白い体に長い首と脚があり、田んぼや川の浅瀬に立っていたなら、サギの仲間を確認します。黄色いくちばしを持つ代表的な候補は、非繁殖期のダイサギとチュウサギです。

ダイサギとチュウサギは「口の端の位置」を見る

黄色い長いくちばしと、目より後ろまで伸びる口角を持つダイサギ
ダイサギ(非繁殖期)。口の線が目より後ろまで伸びます。
黄色いくちばしの先端が暗色で、口角が目の下付近に収まるチュウサギ
チュウサギ(非繁殖期)。口の線は目の下付近で止まります。

ダイサギは首とくちばしが長く、チュウサギはくちばしが比較的短めです。ただし、離れた場所にいる鳥は大きさを比べにくいため、鮮明な横顔が見えたら、口の端に当たる「口角」を確かめてください。

  • ダイサギ:口の線が、目より後ろまで伸びる。
  • チュウサギ:口の線が、目の下付近で止まる。

チュウサギは黄色いくちばしの先端が暗く見えることもありますが、それだけで判別せず、口角と首・くちばしの長さを合わせて見ます。

両種とも、繁殖期にはくちばしが黒くなります。「黄色ならダイサギ、黒ならコサギ」という分け方では見間違えるため、季節も確認しましょう。比較写真は白いサギの見分け方に掲載しています。

小柄で首が短めならアマサギも候補

短めの首と黄橙色のくちばしを持つ冬羽のアマサギ
アマサギの冬羽。丸みのある体と短めの首が特徴です。

田んぼや草地にいる小柄な白いサギで、黄橙色のくちばしが目立つなら、アマサギも候補です。全長は約50cm。ダイサギほど首が長く見えず、体つきにも丸みがあります。夏羽では頭や胸などに淡いオレンジ色が出ます。

黒いくちばしと黒い脚、黄色い足指を持つコサギ
コサギ。黄色いのは足指で、くちばしと脚は黒色です。

一方、コサギは基本的にくちばしが黒く、足指が黄色い鳥です。黄色かったのが、くちばしなのか足先なのかを整理すると、候補を絞りやすくなります。

サギ以外の白い鳥も含めて探す場合は、田んぼ・川・街中で見られる白い鳥の一覧をご覧ください。

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川・池・海にいる鳥は、黄色い部分の位置で見分ける

カルガモ、マガモのオス、ウミネコの黄色いくちばしを描き分けた水辺の図
黄色が先端だけか、全体か、赤や黒の模様を伴うかを確認します。

カルガモ|黒いくちばしの先端だけが黄色い

黒いくちばしの先端だけが黄色いカルガモ
カルガモ。黒いくちばしの先端に黄色い部分があります。

茶色いカモで、くちばしの大部分は黒く、先端だけが黄色いならカルガモが候補です。体全体は褐色系で、顔には目を通る濃い線があります。

川や池などで見られ、全長は約61cm。遠くから「黄色いくちばし」と感じても、横から見ると先だけに黄色があると分かることがあります。

マガモのオス|くちばし全体が黄色っぽい

黄色いくちばしと緑色の頭、白い首輪を持つマガモのオス
マガモのオス(繁殖羽)。黄色いくちばしと緑色の頭が目印です。

マガモのオスは、くちばし全体が黄色から黄緑色に見えます。繁殖羽では、緑色の頭と白い首輪が目立ちます。

ただし、オスでも繁殖羽ではない時期には体が褐色系になります。緑色の頭が見えないだけで、マガモのオスを除外しないことが大切です。メスはオスと同じ黄色いくちばしではなく、橙色に黒い模様が入るため、雌雄を分けて考えます。

黄色が「先だけ」か「全体」かで迷ったら、カルガモとマガモの違いで顔とくちばしを比較できます。

ウミネコ|黄色いくちばしの先に赤と黒の模様

黄色いくちばしの先に赤と黒の模様があるウミネコ
ウミネコ。黄色いくちばしの先端付近に赤と黒の模様があります。

海岸や港で見た、白い体と灰色の背を持つ鳥なら、ウミネコも候補です。黄色いくちばしの先端付近に赤と黒の模様があり、足も黄色いのが目印です。

全長は約47cm。尾の黒い帯や「ミャーオ」と聞こえる声も手がかりになります。黄色いくちばしだけでは、ほかのカモメ類とも迷うため、ウミネコの特徴とカモメとの違いで足や尾の模様も確かめましょう。

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鳥の名前を絞るために確認したい4つのこと

くちばし、体形、模様、環境の4点から野鳥を見分けるための観察図
くちばし・体形・模様・環境を組み合わせて見分けます。
  1. 黄色いのはどの部分か。くちばし全体、先端だけ、下側の付け根だけを分けて見ます。
  2. くちばしは太いか、細いか、平たいか。イカルの太い形、サギの長く細い形、カモの平たい形を比べます。
  3. 体のどこに模様があるか。ムクドリの白い頬、クロツグミの腹の斑点、アカハラの赤茶色の脇などを確認します。
  4. いつ、どんな環境で見たか。街中の芝生、林の地面、水田、池、海岸では、候補になる鳥が変わります。

逆光では黄色が黒っぽく見えたり、夕方の光では橙色が強く見えたりします。一度の色の印象で決めず、横顔と全身が見える瞬間を待つと、確認できる特徴が増えます。

庭で見かけて、くちばし以外の特徴も曖昧な場合は、庭に来る鳥の名前と特徴から体形や行動を比べると探しやすくなります。

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くちばしが黄色い鳥についてよくある質問

イカルとムクドリの横顔を並べ、くちばしと顔の模様を比べるイラスト
太いくちばしのイカルと、細いくちばしのムクドリ。

小鳥で、くちばしが太く黄色い鳥は何ですか?

黒い頭と灰色の体があり、くちばしが太く大きいならイカルが候補です。全長は約23cmで、スズメより大きい鳥です。細いくちばしなら、ムクドリなど別の鳥を比べてください。

くちばしが黄色い黒い鳥は、ムクドリですか?

白い頬と橙色の足が見えればムクドリが有力です。腹側が白く黒い斑点がある場合はクロツグミのオスも候補になります。「黒い体と黄色いくちばし」だけでは、1種類には決められません。

くちばしが黄色と黒の、大きな白い鳥は何ですか?

オオハクチョウとコハクチョウのくちばしにある黄色い部分の広さを比較したイラスト
一般にオオハクチョウは、コハクチョウよりくちばしの黄色い部分が広くなります。

長い首を持ち、水に浮いている大きな鳥なら、オオハクチョウやコハクチョウが候補です。どちらもくちばしに黄色と黒の部分がありますが、一般にオオハクチョウのほうが黄色い部分が広くなります。形の違いはオオハクチョウ・コハクチョウ・コブハクチョウの見分け方で確認できます。

黄色い鳥を探せば、黄色いくちばしの鳥も分かりますか?

羽やお腹が黄色い鳥と、くちばしが黄色い鳥では候補が異なります。黄色かったのが体の羽なら、日本で見られる黄色い鳥の一覧で、その色がある位置から探してみてください。

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参考資料

野鳥図鑑と双眼鏡を淡い色鉛筆で描いた参考資料のイラスト
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