日本三鳴鳥とは?3種類の鳴き声・読み方・見分け方

日本三鳴鳥(にほんさんめいちょう)とは、ウグイス・コマドリ・オオルリの3種類です。美しいさえずりで知られ、「日本三大鳴鳥」とも呼ばれます。

鳴き声を覚えるなら、ウグイスは「ホーホケキョ」、コマドリは「ヒンカラカラ」、オオルリは澄んだ口笛のような声が手掛かり。名前を知るだけでなく、声のリズム・聞こえる高さ・季節を一緒に比べると、野外で探しやすくなります。

まずは比較表で3種の違いを確認し、気になる鳥の鳴き声や見分け方を見ていきましょう。

日本三鳴鳥のコマドリ・ウグイス・オオルリを紹介するイラスト
日本三鳴鳥のウグイス・コマドリ・オオルリ。
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日本三鳴鳥の種類と鳴き声を比較

3種とも小さな鳥ですが、暮らす場所やさえずる位置は異なります。声を聞いた場所も、名前を絞り込むヒントになります。

鳥の名前鳴き声の目安姿の特徴主な環境・季節
ウグイスホーホケキョ
地鳴きはチャッ、チャッ
オリーブ褐色~茶褐色。淡い眉の線やぶ・低木。通年見られ、さえずりは春~夏
コマドリヒンカラカラカラ
張りのある連続音
顔から胸の橙色山地の下草が茂る林。主に夏鳥
オオルリピールーリー…
澄んだ声に濁った音が混じることも
オスは青い背・黒い喉・白い腹。メスは褐色渓流沿いの森林。主に夏鳥

声の表記は聞こえ方の一例です。個体差や地域差があり、同じ鳥でも毎回同じ節で鳴くとは限りません。

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鳴き声の違いは「節・リズム・高さ」で聞き分ける

1.「ホーホケキョ」のまとまった節ならウグイス

長めの「ホー」に続いて「ホケキョ」と聞こえる声は、ウグイスの代表的なさえずりです。ただし、ウグイスはこの声だけで鳴く鳥ではありません。短い地鳴きや、勢いよく繰り返す谷渡りも出します。

2.「ヒン」のあとに細かい連続音が続くならコマドリ

「ヒンカラカラカラ」と聞こえる、よく通る力強い声が目印です。山の林で聞いたら、まず声の方向を確かめましょう。大きく聞こえても、鳥がすぐ近くにいるとは限りません。

3.口笛のような節が続くならオオルリも候補

オオルリは澄んだ声でさえずり、節の終わりなどに「ジジッ」「ギッギッ」と聞こえる音が混じることがあります。キビタキなどにも似た響きの声があるため、最後の音だけで決めず、何度か続けて聞いて判断します。

声の聞こえる高さも補助的な手掛かりです。ウグイスはやぶ、コマドリは林の低い位置、オオルリは高い梢に注目すると探し始めやすくなります。ただし、鳥は移動します。高さだけで種類を断定しないようにしましょう。

文字だけで音程や間の取り方を再現するのは難しいため、記事末尾の「日本の鳥百科」に掲載された音源も聞き比べると、実際の響きをつかめます。

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ウグイス|ホーホケキョと鳴く、やぶの中の小鳥

ウグイスの写真
ウグイス。声だけでなく、羽色や顔の模様も見分ける手掛かりです。

ウグイスは、3種の中でも身近な緑地で声を聞く機会の多い鳥です。平地から山地のやぶに暮らし、地域や季節によって移動します。全長はオス約15.5cm、メス約13.5cmが目安です。

ウグイスの鳴き声は3つを覚える

  • ホーホケキョ:主に繁殖期のオスのさえずり。早春だけでなく、山では夏にも聞かれます。
  • チャッ、チャッ:短い地鳴き。秋冬にも聞かれ、「笹鳴き」と呼ばれます。
  • ケキョケキョ…:連続する声は「谷渡り」と呼ばれます。警戒時などに聞かれる声で、単にさえずりの練習を指す言葉ではありません。

ウグイスとメジロは、目の周りと羽色で見分ける

ウグイスは落ち着いたオリーブ褐色から茶褐色で、目の上に淡い眉の線があります。一方、メジロは明るい黄緑色の背と、目を囲む白い輪が特徴です。「梅の花にいる緑の小鳥」を見たら、まず白い目の輪を確かめてください。

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コマドリ|ヒンカラカラと鳴く、橙色の小鳥

コマドリの写真
コマドリ。顔から胸の橙色が印象的です。

コマドリは全長約14cm。日本には主に夏鳥として渡来し、下草やササのある山地の林などで見られます。渓流に近い林も、声を探す際の手掛かりです。

「ヒンカラカラカラ…」

馬のいななきを思わせる声が「駒鳥」という名前の由来とされています。小さな体から出る、張りのある大きな声が特徴です。声を聞いたら、やぶの縁や倒木、低い枝の周辺に目を向けてみましょう。

コマドリを探すときは、低い場所から確認する

茂みの中に隠れていることが多いため、まずは立ち止まり、声の方向と繰り返す間隔をつかみます。林床付近で見つからなければ、斜面や少し高い枝も確認してください。春秋の渡りの途中には、平地の公園に立ち寄ることもあります。

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オオルリ|澄んださえずりと青い背中が特徴

オオルリの写真
オオルリ。青い羽が目立つのはオスです。

オオルリは全長約16.5cmの夏鳥です。オスは頭から背の青、喉から胸の黒、腹の白という配色。メスは褐色で、オスと同じ鮮やかな青ではありません。

オオルリの声が聞こえたら、高い梢を探す

渓流沿いの森などで、よく通る澄んだ声が響きます。繁殖期にはオスが高い木の梢でさえずるため、声の方向の枝先を見上げてみましょう。逆光では青い背中が暗く見えるので、白い腹や喉の色も合わせて確認すると役立ちます。

オオルリとキビタキは、声の印象だけで決めない

両種のさえずりには似た響きがあり、「きれいな口笛のような声」だけでは区別できないことがあります。姿が見えたら、青い背と白い腹のオオルリのオスか、黄色が目立つキビタキのオスかを確認しましょう。メスはどちらも褐色系なので、色だけでの判断は難しくなります。

なお、オオルリは高い梢でさえずりますが、巣を作る場所は崖や岩の隙間などです。さえずる場所と営巣場所は分けて考えます。

さらに詳しく知りたい方は、ルリビタキのオス・メスの違いと鳴き声をご覧ください。

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日本三鳴鳥はいつ・どこで聞ける?

3種のさえずりを楽しむなら、春から初夏が探し始めやすい季節です。ただし、渡来や繁殖の時期は地域・標高・その年の気候で変わります。全国一律の月日を目安にするより、行きたい地域の季節に合わせましょう。

目的季節の目安探し始める環境
身近でウグイスの声を聞く早春~夏公園・里山・河川敷などのやぶや低木
コマドリのさえずりを聞く春の渡来後~繁殖期ササや下草が茂る山地の林、沢沿い
オオルリのさえずりを聞く春の渡来後~初夏を中心に渓流沿いの森林、高い梢が見える場所
渡り途中の鳥の姿を探す春・秋樹木や茂みのある平地の公園

声を聞いてから双眼鏡を向ける

歩き続けるより、ときどき止まって音の方向を確かめると鳥を探しやすくなります。最初に肉眼で枝や茂みの位置を決め、そのまま双眼鏡を目に当てると、目標を見失いにくくなります。

朝は声を探す時間の候補ですが、鳴き方は天候や繁殖の進み具合でも変わります。秋の公園で姿が見られたからといって、春のようなさえずりが必ず聞けるわけではありません。

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日本三鳴鳥についてよくある質問

日本三鳴鳥の読み方は?

「にほんさんめいちょう」です。「三鳴鳥」だけなら「さんめいちょう」と読みます。ウグイス・コマドリ・オオルリの3種を指す呼び名です。

日本三大鳴鳥と日本三鳴鳥は同じですか?

同じ3種を指す呼び方として使われています。キビタキやメジロも美しい声で鳴きますが、一般に日本三鳴鳥に挙げられるのはウグイス・コマドリ・オオルリです。

日本三鳴鳥で、いちばん鳴き声がきれいなのは?

「三鳴鳥」という呼び名は、3種に1位から3位まで順位を付けるものではありません。ウグイスの親しみやすい節、コマドリの力強さ、オオルリの澄んだ響きなど、聞き比べて好きな声を見つける楽しみがあります。

冬にも日本三鳴鳥の声は聞けますか?

ウグイスは冬にも見られ、やぶで短い地鳴きを聞けます。コマドリとオオルリは主に夏鳥なので、3種のさえずりを聞き比べる目的なら春から初夏を候補にします。

「ケキョケキョ」と鳴くのもウグイスですか?

ウグイスの「谷渡り」が候補です。「ホーホケキョ」以外にも声を出します。ただし文字にすると似た表現になる鳥もいるため、実際の音や周囲で聞こえるさえずりも合わせて確かめましょう。

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まずは3種類の声と姿をセットで覚えよう

ホーホケキョのウグイス、ヒンカラカラのコマドリ、澄んだ声でさえずるオオルリ。声の特徴に加えて、やぶ・林床・高い梢という探す場所の違いを知っておくと、散策中の気づきが増えます。聞こえた季節や場所、姿の特徴を短く記録しておけば、次に同じ声を聞いたときの手掛かりになります。

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参考資料

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