一般的にバードウォッチングといえば双眼鏡を片手に森や海、様々な場所で野鳥を探すイメージですが、双眼鏡以外にも必要な持ち物は意外とたくさんあります。
今回は双眼鏡のような必需品からコンパクトチェアのようなあると便利ものまで、バードウォッチングの際に必要な持ち物をまとめました。
必需品
双眼鏡
バードウォッチングの必需品の代表格ともいえる双眼鏡。
双眼鏡は様々な種類があり、必需品であるがゆえに自分に合ったものを選ぶことが重要になります。
あまり倍率が高すぎるのを選ぶと、じっとしていくれている野鳥はいいですが、頻繁に動き回る野鳥などは視界に捕え難くなります。
また、高性能だからと大きな双眼鏡を買うと首が痛くなって長時間のバードウォッチングができなくなります。
このように双眼鏡はバードウォッチングの楽しさを左右するとても重要アイテムなので、双眼鏡選びは妥協せずにしっかりと吟味して購入しましょう。
野鳥図鑑
知らない野鳥を見つけたときに役立つのが野鳥図鑑。
野鳥図鑑にはイラストタイプと写真タイプの二つの種類があります。
イラストタイプ
イラストタイプの野鳥図鑑は野鳥の標準的な姿が掲載されています。
そのため、野鳥の個体差に左右されにくく、野鳥を識別するのに向いている図鑑といえます。
写真タイプ
写真タイプの野鳥図鑑はバードウォッチングに出かける前に野鳥の種類を勉強するの向いています。
イラストタイプに比べ、実際の色合いや羽の質感などがわかりやすく見たことのない野鳥でもイメージがしやすいのが特徴です。
ただし、野鳥は個体差が激しく写真と異なる場合も多々あるのでよく似た野鳥の識別に使う際は注意しましょう。
地図
スマートフォンが普及した現在、地図なんて必要ないよと思うかもしれませんが、バードウォッチングでは山の中など電波の届きにくい場所に行くこともよくあります。
圏外になってスマホや携帯が使えなくなった時に備えて地図を携帯しておきましょう。
また野鳥の観察ポイントが記されている探鳥地マップなどもおすすめです。
帽子
草原や海でのバードウォッチングの場合、周りに日陰が少なく直射日光に照らされながら野鳥を観察しなければならないことがあります。
熱中症対策のためにもバードウォッチングの際は必ず帽子をかぶっていきましょう。
水筒
帽子と同じくバードウォッチングの大敵である熱中症を防ぐために水筒など水分補給の準備は必ずしておきましょう。
食料
近場でバードウォッチングをする際には必要ないかもしれませんが、周りに何もない山奥の林道や、冬場の豪雪地帯など野鳥の多い場所は近くにコンビニなどがなく昼食の調達ができない場合も多々あります。
一日中バードウォッチングを行うつもりなら、初めて行く探鳥地の時はコンビニなど必ず周囲にある施設をチェックするか、おにぎりやお弁当を持って出かけましょう。
雨具
山でバードウォッチングを行う際は特に天気が変わりやすく、雨具の準備は必須です。
雨具といえば折り畳み傘で十分と思うかもしれませんが、雨の中でも野鳥は観察できるので片手が使えなくなる傘よりも、レインコートの方がいいでしょう。
リュックサック
双眼鏡に野鳥図鑑、水筒や雨具など、バードウォッチングはは意外と持ち物が多くなりがちです。
両手の使えるリュックサックはバードウォッチングの必須アイテムといっていいでしょう。
あると便利なもの
フィールドスコープ
カモなどの水鳥や、止まっているフクロウやワシタカなどの猛禽類を観察する際は双眼鏡よりもフィールドスコープの方がおすすめです。
反対に小鳥などの小さくてよく動き回る野鳥にはフィールドスコープは向いていません。
カメラ
何十万円もする一眼レフや超望遠レンズは買えないという人も、最近ではCanonのPowerShot SX60HSや光学125倍ズームのCOOLPIX P1000など野鳥撮影に適した高性能なコンパクトデジタルカメラが次々に発売されており、バードウォッチング初心者の方でも手軽に野鳥撮影が楽しめるようになってきています。
三脚
フィールドスコープや望遠レンズを使う時は手ぶれを防ぐために三脚はほぼ必須と言えます。
数千円台のコンパクトで安価なものから、一万円を超える高価で丈夫なものまで色々な種類があるので自分のカメラや使い道にあったものを選びましょう。
防水バッグ
双眼鏡やカメラ、野鳥図鑑などバードウォッチングに必要なものは濡れてはいけないものばかりです。
晴れの日なら普通のリュックサックで十分ですが、曇りや降水確率の高い日など、突然の雨が不安な日には防水バッグで出かけるといいでしょう。
コンパクトチェア
バードウォッチングでは同じ場所でじっとして野鳥が出てくるのを待つことが多々あります。
そんな時に役立つのがリュックにしまえるほどの小ささのコンパクトチェア。
これがあればなかなか出てこない野鳥もじっくりと待つことができます。
電動折りたたみ自転車
現在では電動自転車も折りたたみタイプのものがあります。車に簡単に積み込めるので、探鳥地についてから小回りの利く自転車が使えるのは大きなメリットです。
山地のようなアップダウンが多いような場所でも、電動自転車なら楽に野鳥を探し回ることができます。
長靴
海岸や下草が生えた山地などでバードウォッチングをする際は長靴があると便利です。
特にアカショウビンなど山地の沢沿いにいる野鳥を狙う際はヤマビルとの戦いになるので、血を吸われないためにも長靴を履いておくといいでしょう。
スノーシューズ
冬のバードウォッチングで大変なのが積雪の多い探鳥地に行くこと。
雪深く歩きづらかったり路面が凍結していたりするので、普通の靴で行くと痛い目をみます。
スノーシューズは重くてかさばるし持っていけないという方には、普通の靴に取り付けるだけの「携帯用かんじき」がおすすめです。
下痢止め
山や林道でバードウォッチングを行う場合、近くにトイレがないこともあります。
最悪の事態に備え下痢止めを持っておけば、いざという時にとても役立つはずです。
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