夏休みやお盆などの休日が多くバードウォッチングに出かける時間が沢山ある夏。
しかし7~8月は平地の公園などでは野鳥の数が少なくなり、葉も生い茂って野鳥の観察が難しくなる時期でもあります。
そこで今回は真夏でもバードウォッチングが楽しめる関東地方+山梨県・静岡県の中でおすすめの探鳥地を紹介します。
※今回紹介する探鳥地はいずれも標高1000m以上の高地にあるため、自家用車で行くことを前提としています。また、平地に比べ気温が低いことも多いので一枚上に羽織るものを持っていくことをおすすめします。
戦場ヶ原【栃木県】
栃木県日光市にある戦場ヶ原は草原性の野鳥が多く生息している栃木県内でも屈指の探鳥地です。
ノビタキやホオアカは数が多く、自然研究路の木道を歩くだけで高確率で見ることができるでしょう。
小田代原方面の林ではニュウナイスズメやキビタキなどの小鳥類やアカゲラ、オオアカゲラなどのキツツキ類もよく見られます。自然研究路の木道に比べると人も少ないので、おすすめの場所です。
戦場ヶ原は観光地としても非常に有名な場所なので、野鳥の観察は比較的人の少ない早朝か夕方に行うのがおすすめです。
夏に期待できる野鳥
アカゲラ,オオアカゲラ,オオジシギ,カッコウ,キバシリ,キビタキ,コサメビタキ,ニュウナイスズメ,ノビタキ,ビンズイ,ホオアカ,
八方ヶ原【栃木県】
八方ヶ原は栃木県北部の高原山に広がる高原で、標高1000~1200mの高さにあります。
八方ヶ原には上記の柳沢峠同様コマドリやコルリが生息しており、真夏でも観察するチャンスがあります。
コマドリやコルリが見られるのは小間々駐車場付近や大間々自然歩道ですが、柳沢峠よりも草木が茂っており、少し観察がし難くなっています。
その分、野鳥が思いがけず近くに寄ってくることが多々あるので野鳥の姿が見えなくとも常に周りには注意しながら探鳥をしましょう。
また八方ヶ原は少し下った場所には栃木県民の森や尚仁沢湧水などの探鳥地があるので合わせて探鳥することをおすすめします。
夏に期待できる野鳥
アカハラ,イカル,カッコウ,キビタキ,コマドリ,コルリ,
柳沢峠【山梨県】
青梅街道の最高地点である柳沢峠は標高1472mの高地にあります。
柳沢峠でのバードウォッチングのピークはコマドリやコルリなど多くの野鳥のさえずりが聞こえる5月辺りで、多くのバードウォッチャーで賑わいます。
7月に入ると休日には何十人もいたバードウォッチャーはほとんどいなくなり閑散とした林道になりますが7~8月になってもそれらの野鳥がいなくなるわけではありません。
確かに7~8月は葉が生い茂り、野鳥を見つけるのが大変になりますが、林道にはいたるところに水場があり、鳴き声が聞こえなくとも水浴びなどで野鳥が姿を現してくれます。
特にコルリやコマドリをじっくり観察したいという方には夏の柳沢峠はかなりのおすすめスポットです。
夏に期待できる野鳥
アオバト,キビタキ,コマドリ,コルリ,マミジロ,ホトトギス,ミソサザイ
北富士演習場【山梨県】
富士山の山梨県側にある北富士演習場は、自衛隊の演習場ながら開放日には立ち入ることができます。
広大な草原にはノビタキやホオアカ、コヨシキリなどの草原性の野鳥が多く生息しており、子育ての終わった夏にはそれらの幼鳥も多く見られます。
オオジシギの生息地として非常に有名で、運が良ければ数羽のオオジシギを一度に見ることができるでしょう。
演習場周囲の林でも多くの野鳥が見られ、キビタキやノジコ、クロツグミ
立入日可能日は忍野村の公式ホームページに掲載されているので必ずチェックしてから向かいましょう。
夏に期待できる野鳥
イカル,オオジシギ,キビタキ,コヨシキリ,ノジコ,ノビタキ,ホオアカ,
西臼塚【静岡県】
西臼塚は富士山麓にある、富士スカイラインの二合目分岐点から富士宮方面へ約3キロほどの場所にある探鳥地です。
富士山といえば五合目にある奥庭が有名ですが、夏にはマイカー規制がされ、バスやタクシーを使わなければ五合目まで行けないので奥庭へ行くのが大変になります。
しかし西臼塚はギリギリマイカー規制の範囲外なので、夏でも自家用車で探鳥に行くことができます。
西臼塚ではコルリやマミジロなどを観察することができます。
遊歩道へ入らなくても駐車場付近でも多くの野鳥が観察できるので奥庭などの帰りに少し立ち寄るのにも適しています。
また、夏休みの休日などは富士山を撮影する人やマイカー規制で五合目まで行くことを諦めた人が立ち寄ったりすることもあり、多少混雑することがあります。
その際は駐車場南側の山の村方面の遊歩道が人も少なくおすすめです。
夏に期待できる野鳥
アオバト,キビタキ,コルリ,トラツグミ,ビンズイ,マミジロ,
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