戦場ヶ原で見られる野鳥と観察ポイント
戦場ヶ原で期待できる主な野鳥
留鳥 アカゲラ オオアカゲラ オシドリ カワガラス キバシリ ゴジュウカラ フクロウ
夏鳥 オオジシギ カッコウ カワアイサ キビタキ コサメビタキ ニュウナイスズメ ノビタキ ビンズイ ホオアカ
冬鳥 アオシギ イスカ ウソ オオモズ キレンジャク ヒレンジャク ベニヒワ マヒワ
旅鳥 ノゴマ
栃木県日光市にある戦場ヶ原は一部がラムサール条約に登録されている高層湿原です。
1年を通して多くの野鳥を観察できる栃木県内でも有数の探鳥地となっています。
5~6月の花の時期と秋の紅葉の時期の休日は非常に混雑することがあるので注意しましょう。
また冬は積雪がありますが三本松茶屋でスノーシューを借りることができるので、冬鳥の観察もおすすめです。
自然研究路
戦場ヶ原では湯川沿いに自然研究路として木道が整備されています。
自然研究路の木道は戦場ヶ原でも特に野鳥を多く観察できる場所で、赤沼駐車場から湯滝間の木道を往復するだけでも戦場ヶ原に生息する野鳥のほとんどを見ることができるでしょう。
まずは赤沼駐車場入り口からから最初の分岐点の間にある小川をチェックしましょう。
ここは水深が浅く、野鳥が水浴びにやって来ます。冬にはイスカやアトリなどが見られるので小川とその周りの藪を注意深く探してみましょう。
最初の分岐を右に曲がると湯川と湿原の間を通る木道に出ます。
湯川には先ほどの小川と同じく野鳥が水浴びにやって来ます。流れが止まっている場所があれば、しばらく待ってみるといいでしょう。
湯川ではカモ類も多く見られます。一番数が多いのは冬ですが、夏にはオシドリやマガモが繁殖しているので探してみるといいでしょう。
木道沿いの木々にでは小鳥類がよく見られます。
ヒガラやコガラ、ゴジュウカラなどは一年を通してよく見られ、観光客が多く人馴れしてるためか驚くほど近くで観察することができます。
木道には展望デッキがあり、湿原を一望することができます。
春から夏にかけてやってくる戦場ヶ原の代表的な野鳥であるノビタキはここから探すのがベストです。
ノビタキはカラマツやシラカンバの木をを飛び待っていることが多いのでそれらの木のてっぺんを中心に探すといいでしょう。
ノビタキはベンチに座って待っていると驚くほど近くまで寄ってくることもあるので、お昼休憩がてらにゆっくりと待ってみるのもおすすめです。
秋の渡りの時期にはノゴマが見られることもあるので探してみるといいでしょう。
冬は湯川沿いの木道からキレンジャクやヒレンジャクが見られます。
年による変動数はありますが、多い年にはヒレンジャクとキレンジャクの混群が湯川沿いの木々を飛び回る姿が見られるでしょう。
冬の木道沿いにはオオモズやアオシギが現れることもあるので要チェックです。
小田代原への道
赤沼駐車場から小田代原へ続く道も野鳥の多いおすすめスポットです。
小田代原までは木道もなく、多少のアップダウンもありますが、湿原の方に比べて人が少ないことが多いのでゆっくりとバードウォッチングを楽しむことができます。
ここでのバードウォッチングは春と冬がおすすめ。
春の林ではニュウナイスズメがよく見られます。
戦場ヶ原は関東でも有数のニュウナイスズメの生息地なので是非観察したい野鳥です。
春先には巣材を探して地面に降りてくることも多いので、苔の生えた枯れ木などを中心に探してみるといいでしょう。
ニュウナイスズメが見られるような場所では夏鳥のコサメビタキもよく見られるので併せて探してみるのもおすすめです。
ビンズイの繁殖地としても有名な場所です。春には林内にビンズイのさえずりが響き渡ります。
夏には幼鳥も混じって多くのビンズイを見ることができるでしょう。
冬は積雪もあり観察は大変ですが多くの冬鳥が見られる一年で最もおすすめの時期です。
マヒワは非常に多く、当たり年には林の中を大群で移動する姿を見ることができるでしょう。
マヒワは小田代原への道以外でも自然研究路や三本松園地など戦場ヶ原のいたるところで見ることができます。
年によってはベニヒワが大群で飛来することもあるため、林の中で小鳥の群れを見つけたら要チェックです。
ベニヒワはマヒワの群れに混じっていることもあるのでマヒワの群れを1羽ずつチェックしておきましょう。
雪が解けてできた水たまりにはマヒワやベニヒワなどの小鳥が水浴びにやってくることがあります。
歩道や歩道の近くに水たまりを見つけたらしばらく待ってみるといいでしょう。
また小田代原への道は一年を通してキツツキ類が多く見られる場所です。
アカゲラをはじめとしてオオアカゲラもよく観察される場所なので探してみるといいでしょう。
アカゲラやオオアカゲラを探す際は、葉が落ちて林の見通しが良い冬から春先がおすすめです。
オオアカゲラのドラミングの音は非常に大きいため、ドラミングの音を頼りに探すのもいいでしょう。
冬には留鳥として生息しているキバシリも非常に見つけやすくなります。
アカゲラやオオアカゲラと違って小さく、ドラミングもしないため見つけることは難しいですが、飛んできて木の幹の低い位置に止まって木を登っていくことが多いので、木の幹の下から中間あたりを重点的に探してみましょう。
三本松園地
三本松園地は赤沼と光徳入り口のちょうど中間地点にあり、茶屋もあり食事もすることができるので、戦場ヶ原でのバードウォッチングの拠点にするのもおすすめの場所です。
冬にはベニヒワやマヒワが地面で採餌しにやって来ることもあるので、各所にあるベンチで待ってみるのもおすすめです。
また、三本松園地の道路を挟んだ反対側には戦場ヶ原展望台があります。
展望台からは戦場ヶ原を一望することができ、初夏にはノビタキやカッコウなどがよく見られらます。またオオジシギのディスプレイフライトも見られる場所なので早朝や夕方にディスプレイフライトの音を頼りに探してみるといいでしょう。
管理人が確認した野鳥
アオジ
アカゲラ
アカハラ
アトリ
イスカ
エナガ
オオアカゲラ
オオタカ
オオバン
オシドリ
カケス
キバシリ
キレンジャク
ゴジュウカラ
コガモ
コガラ
コゲラ
コサメビタキ
ゴジュウカラ
シジュウカラ
トビ
ナキイスカ
ニュウナイスズメ
ノスリ
ノビタキ
ヒガラ
ヒドリガモ
ヒヨドリ
ヒレンジャク
ビンズイ
フクロウ
ベニヒワ
ホシハジロ
マガモ
マヒワ
おすすめの時期
通年
周辺の探鳥地
湯ノ湖、中禅寺湖、霧降高原
戦場ヶ原のブログ記事
周辺の宿泊施設
所在地・アクセス
住所:栃木県日光市中宮祠
最寄の高速出口:日光宇都宮道路「清滝IC」より約30分
駐車場:あり
トイレ:あり