冬の猛禽類の観察ポイント

オオタカ 水元公園

オオタカ、を始めとした猛禽類はバードウォッチャーに大人気!

そんな猛禽類の観察に最も適した時期が、葉が落ち野鳥が観察しやすくなる冬。

今回は冬に猛禽類を観察するポイントを紹介します。

また、冬に猛禽類を観察するのにおすすめの探鳥地を以下の記事で紹介しています。合わせてご覧ください。

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関連記事 【関東編】冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

 

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冬に見られる猛禽類

冬に比較的見やすい猛禽類は以下の通りです。

オオタカ、チュウヒ、チョウゲンボウ、ツミ、トビ、ノスリ、ハイタカ、ハヤブサ、ミサゴ

時にはハイイロチュウヒやコチョウゲンボウなど珍しい猛禽類が見られるかもしれません。

また、タカ科に比べて数は少ないですがフクロウやコミミズク、トラフズクなどのフクロウ科の猛禽類も見られます。

 

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見分け方

遠目からだと大きさが似ているカラスや飛び方が似ているキジバトなど猛禽に似ている野鳥がいるので識別には注意が必要です。

猛禽を識別する簡単なポイントは以下の通り。

止まり方

猛禽類は止まるときに胸を張っていることが多く、シルエットが縦長に見えます。

カラスやキジバトは横向きに止まることが多く、シルエットは横長に見えるので縦長のシルエットが見えたら猛禽類である可能性が高いです。

チョウゲンボウ 大北川河口付近の野鳥

胸を張って止まるチョウゲンボウ

またオオワシなどの一部を除いてカラスに比べるとクチバシが小さいのも猛禽を見分けるポイントです。

 

飛び方

猛禽類の多くは獲物を狙う時、あまり羽ばたかずに旋回をすることが多く、飛び方に特徴があります。ただし、カラスも羽ばたかずに旋回することもあるので注意が必要です。

特にキジバトは飛ぶスピードも速くツミなどの小さな猛禽と似ているので一瞬前を横切ったりすると間違えやすいので注意です。

飛翔中の猛禽類は下から見ると、黒一色のカラスに比べて白色だったり模様があったりするので図鑑などで猛禽類の飛翔時の姿を確認してから行くと観察時に識別しやすくなります。

チョウゲンボウ 富岡総合公園

チョウゲンボウの飛翔姿

また上空で停まってホバリングをしていたらノスリやチョウゲンボウの可能性が高いので確認しましょう。

ノスリ 大北川河口付近の野鳥

ホバリング中のノスリ

 

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カラスと猛禽類

似ている姿や生息場所が被っているなど猛禽類を観察するうえでカラスは切っても切れない関係にあります。

カラスは猛禽類と生息環境が被っていることが多いために猛禽類を見つける際に一役買ってくれます。

猛禽類とカラスはよく縄張り争いを繰り広げています。オオタカなどは1対1では圧勝ですが、カラスが大群でいたり若鳥だったりするとカラスに負けてしまいます。

この縄張り争いを繰り広げている時、カラスは大声で鳴きながら明らかに不自然な飛び方をしているので、猛禽類を見つけるのに非常に役立ちます。

カラスが大群で騒いでいる場合は高い確率で猛禽類が混ざっているので必ずチェックしましょう。

 

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冬に猛禽類の見られる場所

田んぼ

北印旛沼 田んぼ (2)

稲刈りの終わった田んぼは猛禽類の絶好の狩場になります。

周りに視界を遮る障害物がほとんどない田んぼは、猛禽類を見つけるのがとても簡単です。田んぼの周囲の電柱や電線などを探せば簡単に猛禽類を見つけることができるでしょう。

ただし、障害物がないということはこちらも身を隠す場所がないということです。猛禽類はとても目がよく、不自然に近づいたりするとすぐに逃げてしまいます。

田んぼに限らず障害物のない開けた場所で猛禽類を観察する際は、車などをブラインドにしたり、動かずに猛禽類がやって来るのを待ったりすることが重要です。

 

河川敷

太田川 カワセミの撮影スポット

冬の河川敷には猛禽類の獲物となる生き物がたくさん生息しています。

ヨシ原には昆虫や小鳥・ネズミなどの小動物、川にはカモなどの水鳥がおり、猛禽類にとっては絶好の狩場です。

河川敷は猛禽が止まる場所が電柱や河川敷の木の上など堤防の上の歩道から見やすい位置にありますが、堤防上の歩道はジョギング中の方やサイクリングロードなっている場合は自転車など、通行量の多い場所です。

観察に夢中で接触事故などを起こさなように十分注意しましょう。

 

湖・池

手賀沼 (2)

湖や池には冬にカモが多数飛来し、それを狙う猛禽が出現する可能性の高い場所です。

周囲に松があれば、まずは松から探してみましょう。猛禽類は松に営巣することが多く、巣立った後も松に止まる場合が多くあります。

また、猛禽がやって来ると水辺のカモたちが一斉に飛び立つので、カモたちが一斉に飛び立った時は上空に猛禽類が飛んでいないか探してみましょう。

カモを捕えた猛禽は水際の草むらなどで食べるのことが多いので、カモを捕えた後の猛禽の行方は必ず確認しましょう。

湖や池の周囲にあるアシ原ではチュウヒがいきなり飛び出してくることもあるので、アシ原付近を探す際は要注意です。

チュウヒ メス 妙義ノ鼻 (4)

アシ原から飛び出したチュウヒ

 

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海岸沿い

海岸沿いは視界を遮るものが少なく、猛禽にとっては格好の狩場となります。

魚をエサにするミサゴはもちろんのこと、草原が広がっていればチョウゲンボウなども姿を見せるでしょう。

また、岸壁があるような場所ではハヤブサもよく見られます。

魚を捕らえたミサゴ

 

いかがでしたか?

冬の猛禽類はポイントを押さえていれば比較的簡単に観察することができます。

是非、冬には猛禽類の観察に出かけてみてください!

 

今回の記事が冬の猛禽類の観察に少しでもお役に立てれば幸いです。

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