【関東編】冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

 

先日、冬に猛禽類を観察するポイントを書いた記事を上げたので、今回は関東地方で冬に猛禽類を観察するのにおすすめの探鳥地をいくつか紹介したいと思います。

冬に猛禽類を観察するポイントについては下記の記事で紹介しています。

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関連記事:冬の猛禽類の観察ポイント

 

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東京港野鳥公園【東京都】

東京港野鳥公園 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

東京港野鳥公園で冬に期待できる主な猛禽類
オオタカ、チョウゲンボウ、トビ、ノスリ、ハイタカ、ハヤブサ、ミサゴ

 

東京港野鳥公園は23区内でも多くの種類の猛禽類を観察できる屈指の探鳥地です。

園内には複数の池があり冬には多くのカモなどの水鳥で賑わいます。

その水鳥を狙ってオオタカなどの猛禽類が出現します。

猛禽類を観察できるポイントとしては1,2,4号観察小屋、東観察広場、ネイチャーセンターがあります。

上記の場所すべてにフィールドスコープが常設されており、遠くにいる猛禽類も観察することができます。

 

1、2号観察小屋とネイチャーセンターからは潮入りの池が観察できます。

東京港野鳥公園 2号観察小屋 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

潮入りの池

おすすめはネイチャーセンターで、ガラス越しの観察になりますが室内のため寒い冬でも長時間観察することができます。

潮入りの池の対岸には松が生えており、猛禽類はその松によく止まっています。対岸の木々にはカワウの大群が止まっていることがあり紛らわしいので、しっかり1羽1羽チェックしていきましょう。

オオタカ 東京港野鳥公園 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

対岸の松に止まるオオタカの幼鳥

 

東観察広場からは東淡水池が望めます。

東観察広場 東京港野鳥公園 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

東観察広場

観察小屋やネイチャーセンターと違ってイスがないため、立って観察することになりますが、かなりの広範囲を見ることができるため猛禽類が観察できる可能性は高くなっています。

 

4号観察小屋では目の前の池の反対側の木々に猛禽が止まります。

東京港野鳥公園 4号観察小屋 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

4号観察小屋

反対側の木々は冬になると葉が落ちるので、猛禽類が止まっているとすぐにわかります。

 

またオオタカやハイタカなどは、道路を挟んで東京港野鳥公園と反対側にある大井ふ頭中央海浜公園を行ったり来たりしています。

関連記事:東京港野鳥公園で見られる野鳥と観察ポイント

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明治神宮【東京都】

北池 明治神宮 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

東京港野鳥公園で冬に期待できる猛禽類
オオタカ、ツミ、トビ、ノスリ、ハイタカ、ミサゴ

明治神宮はJR原宿駅に直結しているアクセスの良さから猛禽類を気軽に観察できる探鳥地としておすすめの場所です。

猛禽を観察するのにおすすめのポイントは、500円を払って入る御苑内にある南池です。

明治神宮 南池 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

南池

南池には留鳥としてカルガモが生息しており、そのカルガモを狙ってオオタカが現れます。

オオタカ 捕食 カルガモ 明治神宮 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

南池のカルガモを襲うオオタカ

御苑内にはメジロやシジュウカラ、ヤマガラなども多く、それらの小鳥を狙ってツミが見られることもあります。

御苑内で小鳥たちが慌ただしく騒ぎ始めたら近くに猛禽類がいないか探してみましょう。

関連記事:明治神宮で見られる野鳥と観察ポイント

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多摩川河口付近【神奈川県】

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 多摩川河口付近

多摩川河口付近で冬に期待できる猛禽類
チョウゲンボウ、トビ、ハイタカ、ハヤブサ、ミサゴ

東京湾にそそぐ多摩川河口付近の神奈川県側は飛翔する猛禽類を観察するのにおすすめの探鳥地です。

多摩川河口付近はミサゴの観察スポットとして有名な場所で、休日には多くのバードウォッチャーやカメラマンが訪れます。

河口付近の神奈川県側は南側のため、多摩川の上空を飛ぶミサゴを順光で観察できます、また堤防の上からの観察となるため運が良ければ目線よりも下をミサゴが飛んでくれます。

河口から見える杭は魚を捕らえたミサゴが止まっていることが多いので必ずチェックしましょう。

ミサゴ 多摩川河口付近の野鳥 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

河口の杭に止まるミサゴ

 

また多摩川河口付近はチョウゲンボウがよく観察される場所でしたが、チョウゲンボウの絶好の狩場だった草地が開発によって次々に失われて行っているので今後チョウゲンボウが観察される機会は減ると思われます。

チョウゲンボウ  多摩川河口付近の野鳥 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

狩場が減ってしまったチョウゲンボウ

関連記事:多摩川河口付近で見られる野鳥と観察ポイント

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北印旛沼【千葉県】

冬の猛禽類おすすめ探鳥地 北印旛沼

北印旛沼で冬に期待できる主な猛禽類
コチョウゲンボウ、チュウヒ、チョウゲンボウ、トビ、ノスリ、ハイタカ、ハヤブサ、ミサゴ

千葉県北部のある北印旛沼は冬に多くの猛禽類が観察できる探鳥地です。

北印旛沼の周囲には田園地帯が広がっており、猛禽類が良く出現するポイントになっています。

田園地帯には猛禽類の止まり木となるような場所が少ないので、電柱やいくつかある建物などを中心に探していくといいでしょう。

北印旛沼 (3)

猛禽類がよく止まるポイント

 

猛禽類の止まる場所が少ない分、田んぼにもよく降り立っている姿が見られます。

特にコチョウゲンボウなど小さな猛禽類は、田んぼの上で動かないと見逃してしまう可能性が高いので、あぜ道などは双眼鏡でチェックしていきましょう。

北印旛沼の野鳥 コチョウゲンボウ

コチョウゲンボウ

 

また、通常のチュウヒに混ざって大陸型のチュウヒが見られることもあるので、広い田園地帯をくまなく探していくといいでしょう。

北印旛沼の野鳥  チュウヒ 大陸型

チュウヒ(大陸型)

 

また、北印旛沼ではミサゴが狩りをする姿も見られることがあるので、周囲のサイクリングロードから沼を見渡して探してみるといいでしょう。その際は自転車の邪魔にならないように十分注意してください。

また、サイクリングロード沿いの木にはハイタカが止まっていることもあるので要チェックです。

関連記事:北印旛沼で見られる野鳥と観察ポイント

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芝川第一調節池【埼玉県】

猛禽類 おすすめ探鳥地 芝川第一調節池

芝川第一調節池で冬に期待できる猛禽類
オオタカ、チュウヒ、チョウゲンボウ

埼玉県さいたま市にある芝川第一調節池は冬にチュウヒが観察できる探鳥地として有名なポイントです。

芝川第一調節池の周りは歩いて一周することができるため、順光になる場所から調節池を見渡して猛禽類を探すといいでしょう。ただし、調節池周囲の歩道は道幅が狭い場所もあるので、立ち止まって猛禽類を探す際は他の方の通行の邪魔にならないように十分注意しましょう。

また、池の周囲にある鉄塔にはチョウゲンボウが止まっていることがあるので要チェックです。

関連記事:芝川第一調節池で見られる野鳥と観察ポイント

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涸沼【茨城県】

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 涸沼

涸沼で冬に期待できる猛禽類
オオタカ、オオワシ、チュウヒ、チョウゲンボウ、トビ、ノスリ、ハイイロチュウヒ、ハイタカ、ハヤブサ、ミサゴ

茨城県中部にある涸沼は冬になるとオオワシがやってくることで有名な探鳥地です。

オオワシは必ずやって来る保証はありませんが、オオワシがやって来ると多くのバードウォッチャーで賑わい、ネット上に情報がでるため、「涸沼 オオワシ」などで検索してオオワシの飛来状況をチェックしてから向かいましょう。

冬の涸沼ではオオワシ以外にも多くの猛禽が観察できます。涸沼の周囲にはアシ原が何か所かあり、ヨシ原の上空にはチュウヒが飛びます。

また、周囲にある田んぼではオオタカやノスリ、チョウゲンボウなどが観察できます。

ノスリ 幼鳥 涸沼の野鳥 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

電線に止まるノスリ

 

また、一際飛ぶスピードが速い猛禽が現れたらハヤブサの可能性があります。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 涸沼

ハヤブサ

ハヤブサは田園地帯にある電柱や鉄塔によく止まっているので止まっている鳥は必ずチェックしましょう。特に鉄塔は肉眼では見えないようなかなり高い場所に止まっていることもあるので要チェックです。

関連記事:涸沼で見られる野鳥と観察ポイント

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稲敷【茨城県】

稲敷 西ノ洲 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

稲敷で冬に期待できる猛禽類
オオタカ、コチョウゲンボウ、チュウヒ、チョウゲンボウ、トビ、ハイイロチュウヒ、ハヤブサ、ミサゴ

茨城県稲敷市は冬に多くの猛禽類が観察できる探鳥地としてバードウォッチャーに人気の場所です。

西ノ洲干拓、甘田干拓、妙義の鼻と有名な猛禽類の観察ポイントが揃っており、猛禽類の観察にとてもおすすめの場所です。

 

西ノ洲は広大な草原で、視界を遮るものがないので上空を飛翔する猛禽類をよく観察することができます。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 稲敷

西ノ洲干拓

 

草原の中にはいくつか杭や枝があり、猛禽たちの止まり木になっています。

チュウヒ 稲敷 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

枯れ枝に止まるチュウヒ

西ノ洲は周囲をぐるっと一周できるので、太陽の位置に合わせて順光になるように移動しながら観察しましょう。

 

西ノ洲には水の溜まっている場所がいくつかあり、その周辺ではミサゴを見ることができます。

水面から出ている杭はミサゴのお気に入りの場所なのでチェックしてみましょう。

ミサゴ 稲敷 西ノ洲 冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地

杭に止まるミサゴ

 

甘田干拓は西ノ洲干拓の南にあり、西ノ洲干拓と同じく草原が広がっています。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 甘田干拓

甘田干拓

甘田干拓では、ハイイロチュウヒやコミミズクといった猛禽類の中でも特に人気の2種を観察できます。

ハイイロチュウヒは甘田干拓をねぐらとしているため、夕方に狩場から戻って来ます。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 甘田干拓

ハイイロチュウヒ

ねぐらに入る前に、開けた場所に降りたりすることもあるので、草の背が低い場所のまで待ってみるのもおすすめです。

 

コミミズクは毎年数羽が入っており、甘田干拓の各所で見ることができます。杭やパイプなどによく止まっているので、まずはコミミズクの気に入りの止まり木を探すといいでしょう。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 甘田干拓 コミミズク

コミミズク

 

妙義の鼻は稲敷大橋のたもとにあり、西ノ洲干拓や甘田干拓に比べて草の背丈の低い場所がほとんどないため、飛んでいる猛禽の観察が主になります。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 妙義の鼻

妙義の鼻

 

猛禽類の観察は駐車場前か、ヨシ原の中にある野鳥観察小屋のどちらか見やすい方でするといいでしょう。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 妙義の鼻

観察小屋

 

夕方になるとチュウヒたちが続々とねぐら入りのためにやって来ます。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 妙義の鼻 チュウヒ

チュウヒ

関連記事:稲敷で見られる野鳥と観察ポイント

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渡良瀬遊水地【栃木・群馬・埼玉・茨城県】

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 渡良瀬遊水地

渡良瀬遊水地で冬に期待できる猛禽類
オオタカ,コチョウゲンボウ,コミミズク,チュウヒ,チョウゲンボウ,ノスリ,ハイイロチュウヒ,ハヤブサ,ミサゴ

渡良瀬遊水地は栃木・群馬・埼玉・茨城の4県にまたがる関東でも屈指の猛禽類の観察スポットです。

渡良瀬遊水地では各所にアシ原が広がっており、多くの猛禽類を観察することができます。

渡良瀬遊水地で冬に観察できる猛禽類の中でも特筆すべきはコミミズクとハイイロチュウヒで、この2種がやってくると渡良瀬遊水地は多くのカメラマンでにぎわいます。

特にコミミズクは人気が高く、休日には何十人ものカメラが並びます。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 渡良瀬遊水地 コミミズク

大人気のコミミズク

渡良瀬遊水地はとても広大なため、闇雲に猛禽類を探すのはかなり大変です。詳細なポイントはわからなくても、第一調節池・第二調節池・第三調節池・谷中湖の四か所のうち、目当ての猛禽類がどこに出ているかだけでも調べておくといいでしょう。

ハイイロチュウヒは第一調節池にねぐらをとることが多いので、太陽の位置に合わせて夕方のねぐら入りを待つといいでしょう。

第二調節池には鷹見台と呼ばれる場所があり、その名の通り多くの猛禽類を観察することができます。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 渡良瀬遊水地 鷹見台

鷹見台

チュウヒやミサゴ、トビ、ノスリなどがよく見られ、時にはコチョウゲンボウやコミミズクなども見られます。

 

谷中湖の南ブロックにある監視塔にはハヤブサが止まっていることが多いので必ずチェックしましょう。

冬の猛禽類の観察におすすめの探鳥地 ハヤブサ 渡良瀬遊水地

監視塔に止まるハヤブサ

 

特に目的の野鳥もなく猛禽を探す場合は、4か所の中でも比較的駅からの距離が近い谷中湖か第一調節池を中心に探すといいでしょう。

関連記事:渡良瀬遊水地で見られる野鳥と観察ポイント

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その他の冬に猛禽類が期待できる関東の探鳥地一覧

水元公園【東京都】

葛西臨海公園【東京都】

大井ふ頭中央海浜公園【東京都】

聖蹟桜ヶ丘【東京都】

昭和記念公園【東京都】

手賀沼【千葉県】

コジュリン公園【千葉県】

霞ヶ浦総合公園【茨城県】

多々良沼【群馬県】

 

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