ジョウビタキとヤマガラの違いと見分け方
※ここではジョウビタキのオスとヤマガラ(雌雄同色)の違いについて紹介しています。
見た目の違い
顔の違い
ジョウビタキの頬は黒色で、頭は銀色をしています。
ヤマガラの頬は白色(またはクリーム色)で、頭は黒色をしています。ヤマガラは喉も黒色をしているので、横から見ると黒~白~黒の三本線のように見えます。
翼の違い
ジョウビタキは黒い翼に特徴的な白斑があります。この白斑が特徴的な識別ポイントになるので必ず押さえておきましょう。
ヤマガラの翼は青灰色をしていますが、光の当たり方によっては灰色に見える場合もあります。
お腹の違い
ジョウビタキなお腹はオレンジ一色で、模様などは特にありません。
ヤマガラのお腹は褐色~オレンジ色をしており、色の濃さには個体差があります。また、お腹には白色部分があり、ネクタイの様になっているものや、蝶ネクタイの様に小さいもの、白色部分がほとんどないものなど個体差が激しくなっています。
見られる時期・場所の違い
ジョウビタキは主に冬鳥として秋から冬に見られる野鳥です。平地から低山の林縁や河川敷、湖沼沿いなどといった広い範囲で見られます。また、縄張り意識が強いため、人をあまり恐れず利用者の多い市街地の公園などでも普通に見られます。近年では一部地域で繁殖が確認されており、今後は留鳥として通年見られるようになる可能性があります。
一方でヤマガラは主に留鳥として1年を通して見ることができる野鳥です。主に平地から山地の林で見られ、広めの林があれば市街地の公園でも普通に見ることができます。単独で行動するジョウビタキと違い、群れで行動することの多い野鳥で、シジュウカラなどの他のカラ類と混群を形成していることもあります。