シマアジが見られる生息地と探す際のポイント
シマアジは主に旅鳥として水辺で見られる野鳥で、他のカモ類の様に大きな群れで見られることほぼなく、単独か数羽で見られることの多い野鳥です。
オスは目の上の眉斑が特徴的で、他のカモ類との大きな識別ポイントになります。
多くの場所では旅鳥のため、渡りの時期にしか見られず、数も少ないため観察の難しい野鳥です。しかし、1度シマアジが飛来した場所は渡りのルートになっている可能性があるで、闇雲に探すよりはシマアジが過去に飛来した場所を中心に探していくのがおすすめです。
また、他のカモ類の群れに1羽で混じっていることもあるので、カモ類が多く飛来する場所で探すのもいいでしょう。
※シマアジは定期的に見られることが少ない野鳥のため、ここでは管理人が実際に観察した場所と時期を紹介しています。
多摩川六郷橋緑地【東京都】
東京都大田区の多摩川沿いにある多摩川六郷橋緑地では、2017年4月にシマアジを観察しました。
六郷橋緑地と言えばテトラポッド前の干潟が有名な探鳥地ですが、シマアジはテトラポッド前の干潟から少し上流方向にある小さな干潟に飛来していました。
干潟手前のヨシ原をブラインド代わりに利用できたので、かなり近くで観察することができました。
多摩川六郷橋緑地でシマアジを始めとした野鳥を探す際は、テトラポッド前の干潟だけでなく、周囲の小さな干潟もくまなくチェックするといいでしょう。
谷津干潟【千葉県】
千葉県習志野市にある谷津干潟では2017年4月にシマアジを観察しました。
シマアジは干潟の方ではなく、谷津干潟自然観察センターに隣接する淡水池に飛来していました。
淡水池は観察センターと観察窓の2か所から観察することができ、シマアジが飛来していたこの日は観察窓の方は多くの人で賑わっていましたが、有料施設の観察センター方はほとんど人がおらず、ゆっくりと観察することができました。
谷津干潟自然観察センターのホームページではその日に見られた野鳥情報を掲載しているので、谷津干潟でシマアジを観察したい場合は毎日チェックしておくといいでしょう。
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三角池【沖縄県】
沖縄県豊見城市にある三角池では2015年4月に2日間シマアジを観察しました。
シマアジはコガモなど三角池に多く飛来しているカモ類やシギチドリのなど、多くの野鳥の中に1羽でおり、単独で採餌をしたりしていました。
三角池は海とつながっており、干潮時には干潟が出現するので、干潟で採餌するシマアジの全身をじっくりと観察することができました。