ソリハシセイタカシギが見られる生息地と探す際のポイント
ソリハシセイタカシギは主に旅鳥や冬鳥として、干潟や田園地帯などで見られます。名前の通り、反ったくちばしが特徴的な野鳥で、その綺麗な見た目と希少性の高さから非常に人気のある野鳥です。
日本への飛来数は少ないため、沖縄県などの南西諸島を除いて定期的に見られる場所はほとんどなく、自力で見つけるのは難しいですが、過去に飛来した場所は渡りのルートになっている可能性があるので、そういた場所を中心に探していくといいでしょう。
また、足の長いシギの仲間なので、他のシギチドリの見られなくなる満潮に近い時間帯でも見られる可能性があります。そのため、干潮から満潮になる時間帯を狙って探すのがおすすめです。
※ソリハシセイタカシギは南西諸島などの一部の地域を覗いて定期的に見られる場所はほとんどないため、ここでは過去に管理人が実際にソリハシセイタカシギを観察したポイントを紹介しています。
一宮川河口【千葉県】
千葉県東部、九十九里浜の南側にある一宮川河口では2022年3~4月にかけてソリハシセイタカシギを観察しました。
満潮に近い時間帯だったので、ソリハシセイタカシギは干潟ではない場所で長い足と嘴を活かして採餌しており、とても目立っていました。
すぐ近くには1羽のアオアシシギもおり、2羽で仲良く行動していました。
約1週間後に再び一宮川の河口を訪れてみると、ソリハシセイタカシギは変わらずアオアシシギと共に行動していました。
この日は小雨の降る中での観察だったので、他に人もおらず、じっくりとソリハシセイタカシギを観察することができました。
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具志干潟【沖縄県】
沖縄県那覇市と豊見城市に跨る具志干潟では2022年12月にソリハシセイタカシギを観察しました。
ソリハシセイタカシギはグラウンドの前あたりで4羽の群れで見られました。
満潮に近い時間帯だったのでソリハシセイタカシギ以外の野鳥はほとんどおらず、4羽のソリハシセイタカシギはかなり目立っていました。
ソリハシセイタカシギの群れは、採餌したい動いたりすることはほとんどせずにじっとしていたのじっくりと観察することができました。
その後、ソリハシセイタカシギの群れは1度下記の三角池に移動し、夕方にまた戻って来ました。
三角池から戻ってきたソリハシセイタカシギの群れは先ほどと違い、採餌や水浴びなどかなり活発に動き回っていました。
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三角池【沖縄県】
沖縄県豊見城市与根にある三角池では2022年12月にソリハシセイタカシギを観察しました。
ソリハシセイタカシギは上記の具志干潟から飛んできたようで、
柵沿いからの観察で、柵をブラインド代わりに利用して観察していると、ソリハシセイタカシギは驚くほど近くまで寄ってきてくれました。
また、三角池にはセイタカシギもいたため、2羽の違いをじっくりと比べることができました。
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漫湖【沖縄県】
沖縄県那覇市と豊見城市にまたがる漫湖では2022年12月にソリハシセイタカシギを観察しました。
この日はとよみ大橋から南側の干潟を見渡していると、1羽のソリハシセイタカシギが飛来。
ソリハシセイタカシギは橋からそれほど遠くない場所に降り立ち、橋の上からの観察だったので見晴らしもよく、マングローブが少ない場所にいたのでじっくりと観察することができました。
しばらく観察していると、橋のすぐ近くまでやって来てくれたので、採餌する姿をじっくりと観察することができました。
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金武の田イモ畑【沖縄県】
沖縄県金武町にある田イモ畑では2022年12月にソリハシセイタカシギを観察しました。
ソリハシセイタカシギは金武バイパスの高架下に広がる田イモ畑を始めとした田園地帯の水を張った場所で採餌をしていました。
ソリハシセイタカシギは2羽で行動しており、道路から少し距離のある場所で採餌していました。
少し離れた場所にはもう1羽のソリハシセイタカシギがおり、こちらはセイタカシギの群れと行動していました。
金武の田イモ畑は2か所とも水の張ってある場所での観察でした。
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