ベニヒワが見られる生息地と観察ポイント
ベニヒワは主に冬鳥として日本にやって来ます。積雪の多い地域でよく見られますが、年による当たり外れが大きく、ベニヒワの生息地として有名な場所でも当たり年には多くの群れが見られますが外れ年にはほとんど見られないこともあります。
カラマツやハンノキなどの実を好むため、これらの木が多く生えている場所は要チェックです。
雪が解けてできた水たまりに水浴びにやってくることがあるため、周りに水場がないような場所では水たまりの近くで待ってみるのもいいでしょう。
同じアトリ科のマヒワの群れに混じっていることもあるため、マヒワの大群を見つけたらベニヒワが混じっていないか必ず確認しましょう。
戦場ヶ原【栃木県】
栃木県日光市にある戦場ヶ原には主に冬にベニヒワがやって来ます。
戦場ヶ原とその周辺にはベニヒワが好むカラマツやハンノキが多いのでカラマツやハンノキがある場所を中心にベニヒワを探すといいでしょう。赤沼駐車場から湿原沿いを歩ける自然研究路の木道や小田代原への道を中心に探すのがおすすめです。
ベニヒワが飛来する時期は雪が積もっていることがほとんどですが、年によっては4月の後半までベニヒワが見られることもあり、その際は雪もほぼ残ってないのでベニヒワを探しやすくなります。
また戦場ヶ原はマヒワが非常に多く飛来する場所でもあり、戦場ヶ原の各所でマヒワの群れが見られるのでマヒワの群れを見つけた場合はベニヒワと混群を形成していないか必ずチェックしてみましょう。
野辺山
野辺山には主に冬にベニヒワが群れでやって来ます。
野辺山には戦場ヶ原と同じく、ベニヒワの好むカラマツやハンノキが多く、ベニヒワはそれらの木々を転々としています。滝沢牧場周辺など、それらの木が多く生えている場所を中心に探すといいでしょう。牧草地などの草原沿いに生える木々を広範囲に見渡せる場所で木々を飛び回る群れを探すのがおすすめです。
ただし冬の野辺山は積雪が多く、スタックすることもあるので車で行く場合はスノータイヤなどの対策をしてから向かいましょう。