今日はライチョウを見に富山県立山にある室堂平へ。
今回は長野県側から行ったので、トロリーバス→ケーブルカー→ロープウェイ→トロリーバスと乗り継いでいったので室堂平につくまでに少し疲れてしまいました。
室堂バスターミナルにつくと、みくりが池周辺はツアー客や中国人観光客で混雑していたのでいくら人馴れしているとはいえこれだとライチョウも出てこないかなと思い、すぐに雷鳥沢へ向かいました。
ここまで来るとさすがに人もほとんどおらず、ゆっくりとライチョウを探しをすることができました。ハイマツの群落も多く、期待して双眼鏡でチェックしていきましたがライチョウは見つからず。
一度だけハイマツの中でガサガサと音が聞こえましたが、少し離れて待ってみても何も出てきませんでした。
雷鳥沢でかなり時間を使いましたが、ライチョウは見つからないのであきらめてみくりが池の方へ戻りました。相変わらず人が多く、立入禁止の場所に侵入して騒ぐグループがいるなど無法地帯と化していたので、またもみくりが池周辺はスルーして天狗平の方へ降りる水平道へ。
この道も人通りはほとんどなく、静かにライチョウを探すことができました。
ライチョウを探していると、遠くの木にハイマツの実をくわえたホシガラスが止まりました。
足で松ぼっくりを固定して、器用に実を食べていました。
しかし力加減を間違えたのか、松ぼっくりが落下しホシガラスはすぐに飛んで行ってしまいました。
と思ったらすぐに松ぼっくりをくわえて戻ってきました。
片足で支えている分不安定なのかしばらく見ているとまた落として、拾って戻って来ました。
さすがに四度目に落として飛び去った後は戻ってこなかったので、諦めたようです。
ホシガラスを観察した後ライチョウ探しを再開するとすぐに足元からカサカサと小さな音が。
音の主を探すと歩道のすぐそばでライチョウのメスが草をついばんでいました。
天気が悪いと歩道まで出てくると聞いていましたが今日は快晴だったので、まさかハイマツもほとんどない歩道脇にいるとは夢にも思いませんでした。
しかもライチョウが居たのは一度気づかずスルーした場所。
流石に動きもせず音もしなければ保護色のライチョウを見つけるのは至難の業です。
岩の隙間にいるときは完璧な保護色になっていました。
冬羽への換羽も進んでおり、足はすっかり羽毛に覆われていました。
ガサガサと音を立てながら草をついばむライチョウ。
この音がなければ、ライチョウを見つけることはできませんでした。周りに人がおらず静かな環境だったからこそ発見できたと思います。
しばらく見ていると水が溜まっている場所に移動して、水を飲み始めました。
岩の隙間に顔を突っ込んで器用に水を飲んでいました。
ずっと観察していたいところでしたが、トロリーバスの時間が迫っていたので泣く泣くライチョウに別れを告げてバスターミナルへ。
この時期はライチョウが見られる確率が低く最近は目撃例も減っているそうです。それでも今回、かなり時間はかかりましたが、なんとかライチョウを見つけることができました。
また機会があれば冬羽の真っ白なライチョウや繁殖期のオスなどを見に来たいと思います。
今回確認した野鳥
ホシガラス
ライチョウ
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