マミジロが見られる生息地と探す際のポイント
マミジロは主に夏鳥として各地の山林に生息しています。真っ黒の体に、名前の由来にもなった白い眉班が特徴の野鳥です。
木の上でさえずることが多く、声も大きいのでさえずりが聞こえたら木の上の方を探してみましょう。
また他のツグミ類と同じく採食の際は地面に降りてくることが多い野鳥です。林道など周囲に姿を隠すことのできる藪などの近くの開けた場所で待っていれば出てくることがあるので、藪の中でマミジロの姿を見つけたら少し離れて待ってみましょう。
柳沢峠【山梨県】
柳沢峠は青梅街道の最高地点にある探鳥地で、春から夏にかけてマミジロを観察することができます。
柳沢峠周辺ではいたるところでマミジロを観察できる可能性がありますが、おすすめは柳沢峠茶屋から少し進んだ場所にある笠取林道です。
笠取林道ではマミジロが道路に降りてきて採食することがあるので、観察にとても適しています。
しかし、笠鳥林道は同じく夏鳥としてやって来るコマドリやコルリが気軽に観察できる探鳥地としてとても有名なので、4月の終わりから6月ぐらいまでは休日には多くのバードウォッチャーで賑わいます。そのため、マミジロを目的に行く場合は、7月に入ってコマドリやコルリ目当ての人が少なくなってからがおすすめです。
4月から6月に行く場合でも、笠取林道の上の方では人も少ないので、マミジロの観察は笠取林道の上の方でするのがおすすめです。
また、ゆっくりとマミジロを探したい場合は国道411号線を挟んで笠取林道の反対側にあるブナのみちで探すのもいいでしょう。ブナのみちは道幅の狭いハイキングコースですが、笠取林道に比べてカメラマンも少なく、ハイカーの方と偶にすれ違う程度なので、ゆっくりとバードウォッチングを楽しむことができます。
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西臼塚【静岡県】
静岡県にある西臼塚では駐車場付近の遊歩道でマミジロを観察することができます。
運が良ければ駐車場の周りでも見ることができるので、まずは駐車場周囲の林縁を探していくといいでしょう。
西臼塚といえばコルリなどが観察できる駐車場より西側の遊歩道が有名ですが、駐車場より東にある山の村方面への遊歩道もマミジロを始めとした野鳥の数がとても多く、観光客の方も少ないのでおすすめです。時間があれば東西の遊歩道どちらも探してみることをおすすめします。
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