ツバメとイワツバメの違いと見分け方
ツバメとイワツバメは主に夏鳥として日本にやって来る野鳥です。
名前の通り同じツバメ科の野鳥で、見た目や習性がよく似ています。
しかし、飛行中でも識別できるポイントがいくつかあるので、慣れれば飛んでいても識別できるようになるでしょう。
※ツバメとイワツバメの写真の一部は写真ACの写真をお借りしています。
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見た目の違い
大きさの違い
大きさはツバメの方がイワツバメよりも一回り大きく、慣れれば飛んでいる最中でも大きさである程度は判断できます。
ツバメを見慣れているなら、イワツバメは目に見えて小さく感じるので、小さいツバメがいるなと感じたらイワツバメの可能性が高いでしょう。
尾羽の違い
ツバメとイワツバメには尾羽に明確な違いがあります。ツバメの尾羽が長いのに対し、イワツバメは短くなります。
この尾羽の長さの違いは飛翔時にも分かりやすい識別ポイントなので押さえておくといいでしょう。
また、ツバメは雌雄で尾羽の長さに違いがありますが、尾羽が短いメスでもイワツバメより目に見えて長いです。
のどの違い
ツバメとイワツバメにはのどの色にも違いがあります。
ツバメののどが赤色をしているのに対し、イワツバメののどは白色をしています。
そのため、飛翔時に下から見るとイワツバメは全体的にかなり白っぽい印象を受けます。
腰の違い
背中側にある識別ポイントとしては腰の色があげられます。ツバメの腰が黒色なのに対し、イワツバメの腰は白色をしています。
ツバメとイワツバメは昆虫を狙って昆虫を捕食する際や水を飲む際に低空飛行をするので、腰が見られることも多く、分かりやすい識別ポイントです。
特にイワツバメの腰の白色は飛翔時にも非常に目立つポイントなので、必ず押さえておきましょう。
足の違い
ツバメとイワツバメには足にも特徴的な違いがあります。
黒く細いツバメの足に比べて、イワツバメの足は指先まで白い羽毛で覆われています。
電線に止まっている時や、巣材を探しに地面に降りている時は注意しいて見てみるといいでしょう。
巣の違い
ツバメとイワツバメは共に人工物に巣を作ることが多い野鳥です。天敵から身を守るために人間を利用していると言われているため、住宅地などでも普通に巣作りを行います。
両種の巣は非常に似ていますが、微妙な違いがあります。ツバメの巣がお椀型で、巣の上の方は空いているのに対し、イワツバメの巣は入り口以外は上部もすべて塞がっています。
また、岩場に巣を作ることから名前の付いたイワツバメは、岩に似ているからか、コンクリートの場所に巣を作ることが非常に多くなっています。