日本にやってくる主なハクチョウ3種は、見た目がとてもよく似ており、遠目で見分けるのは困難です。
今回はオオハクチョウ・コハクチョウ・コブハクチョウの主な違いを簡単にまとめたので、ハクチョウを識別する際の参考にしていただければ幸いです。
くちばしの違い
オオハクチョウとコハクチョウの違いはくちばしの黄色の面積の大きさです。
オオハクチョウは黄色の面積が大きく、くちばしの先の黒い所との境目の下の方が少し尖っています。
コハクチョウはオオハクチョウに比べて黄色の面積が小さく、黒い部分との境目の下の方が尖っていません。
コブハクチョウはその名と通り、くちばしの上の部分にコブがあり、くちばしの色も黄色ではなく、赤みがかかっています。また、くちばしの先端の黒色がほとんどないのも特徴です。
大きさの違い
大きさはコブハクチョウ≧オオハクチョウ>コハクチョウで、コブハクチョウとオオハクチョウの大きさはほとんど同じです。
オオハクチョウとコハクチョウは、並んでいればその大きさの違いがよくわかりますが、一羽でいる場合など近くに比較対象がいない時は、大きさだけで識別するのは困難です。
観察できる時期の違い
オオハクチョウとコハクチョウは冬鳥として越冬するために日本にやってきますが、コブハクチョウはほとんどが飼育個体が逃げ出して繁殖したもののため、通年観察することができます。
オオハクチョウとコハクチョウも基本的には冬鳥ですが、幼鳥や、けがなど、何らかの要因で北へ帰らなかった個体が冬以外にも見られることがあります。
コハクチョウとオオハクチョウが見られる生息地については以下の記事で紹介しています。
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