富士山須山口登山歩道で見られる野鳥と観察ポイント
留鳥 アカゲラ イカル キジ
夏鳥 オオジシギ カッコウ キビタキ クロツグミ コサメビタキ コムクドリ コルリ サンコウチョウ センダイムシクイ ソウシチョウ ホオアカ ホトトギス ヤブサメ
富士山の静岡県側にある富士山須山口登山歩道は、富士山資料館の裏手から続く遊歩道です。非常に多くの夏鳥が観察できる探鳥地として有名で、富士山の探鳥ポイントの中でも特におすすめの場所です。
登山歩道といっても、入り口から弁当場の水場までの区間は勾配が緩やかで軽装備でも十分に探鳥を楽しむことができます。
バードウォッチングを楽しむ際には登山歩道の入り口から弁当場の水場の区間を往復するのがいいでしょう。
遊歩道
富士山資料館の裏手にある登山歩道入り口からしばらくは明るい林が広がっています。
この辺りでは留鳥のイカルを始め、コサメビタキやコムクドリなどの夏鳥が期待できます。林の中を周遊できる遊歩道が距離ごとにいくつか分かれているので、自分の体力に合ったコースを選ぶといいでしょう。入口の周囲にある遊歩道はアップダウンもほとんどないので、気軽にバードウォッチングを楽しむことができます。
遊歩道の途中には水場がいくつかあり、野鳥が水浴びに降りてくることがあるので、水場を中心に探すのもおすすめです。
また、林は小川に隣接しているので、小川沿いを歩くと開けた場所から林縁を探せます。
自衛隊演習場
※2024年5月現在、草原のほとんどが畑になっているため、今後、草原性の野鳥を観察できる機会が減少する可能性が高くなっています。
登山歩道の右手は自衛隊の演習場と隣接しています。もちろん立ち入りは禁止ですが、登山歩道の各所に演習場の草原を見渡すことができるポイントがあります。
演習場の草原では夏鳥としてホオアカを始めとした高原性の野鳥や、上空を飛ぶカッコウやホトトギスなどが見られます。どの野鳥も遠くにいる場合が多いので高倍率の双眼鏡などがあると便利です。草原の反対側には止まり木のとなる杭などがあるので、それらの場所を中心に探していくといいでしょう。
また、草原の中にある低木が野鳥のソングポストになっていることがあるので、さえずりが聞こえたら低木を中心に探してみるといいでしょう。
演習場の草原は春から夏にかけてはオオジシギも期待できるポイントになります。5月の中旬あたりからディスプレイフライトを行うので、早朝や夕方に音を頼りに探してみましょう。
演習場のため、場合によっては草原の草が一部刈られている場合があります。草が刈られていると草原性の野鳥は期待できないので注意しましょう。その場合は地面にいるオオジシギが見つけやすくなるので、じっくり探してみましょう。
弁当場
周遊できる遊歩道を抜けてさらに登山歩道を進んでいくと弁当場があります。ここには富士山の湧水があり、野鳥たちが水浴びにやってくる絶好のポイントになっています。
弁当場の水場周辺は夏鳥が非常に多く生息しているポイントで、初夏にはキビタキやコルリ、クロツグミにサンコウチョウ、センダイムシクイなど、数多くのさえずりが聞こえてきます。
水場の両脇は藪になっており、水場から十分距離をとっていれば、多くの野鳥が水浴びをする姿を見ることができるでしょう。
弁当場は水汲みのポイントとしても人気の場所なので、昼間になると多くの人が水を汲みにやって来るので、水浴びにやって来る野鳥を観察する際は人の少ない早朝がおすすめです。
水場の周囲は開けており、林縁でさえずる野鳥もよく見られます。水汲みに来る人が多い場合は水場から少し離れた場所で探すのもいいでしょう。
また、水場周囲の藪の中ではヤブサメやコルリ、ソウシチョウが飛び回っているので、樹上だけでなく目線を下にして探すのもポイントです。
管理人が実際に確認した野鳥一覧
アオバト
アカゲラ
イカル
ウグイス
エナガ
オオジシギ
カッコウ
カワラヒワ
キジ
キジバト
キセキレイ
キビタキ
クロツグミ
コガラ
コサメビタキ
コムクドリ
ゴジュウカラ
コルリ
サンコウチョウ
シジュウカラ
ジョウビタキ
スズメ
センダイムシクイ
ソウシチョウ
ツツドリ
ヒヨドリ
ホオアカ
ホオジロ
ホトトギス
モズ
ヤブサメ
ヤマガラ
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アクセス
住所:静岡県裾野市須山
最寄りの高速出口:東名高速道路「裾野IC」より約25分
駐車場:駐車スペースあり
トイレ:なし