コムクドリの生息地と探す際のポイント

コムクドリは主に夏鳥として日本にやってくる野鳥です。

山地の林や湖沼の周囲の林に生息しており、群れで行動していることの多い野鳥です。水浴びをすることの多い野鳥なので、生息地では湖沼の水深の浅い場所や水たまりなどの近くで待っていれば群れで水浴びにやって来る姿が見られるでしょう。

渡りの時期には平地の公園や林に飛来し、群れで電線に止まる姿がよく見られます。春にはクヌギやコナラなどの花芽を食べることも多いのでそれらの木々がある場所を中心に探すのもいいでしょう。他の渡り鳥と混群を形成して採餌する姿もよく見られます。

また、木のウロやアカゲラやコゲラなどの巣穴を奪って営巣するため、繁殖期にはキツツキ科の野鳥が多い場所を探すのもおすすめです。

渡りの時期にはムクドリの群れに混じっていることも多いので、ムクドリの群れを見つけたらコムクドリが混じっていないか必ずチェックしましょう。コムクドリはムクドリに比べて全体的に白っぽく見え、ムクドリよりも少し小さいので混じっていれば比較的簡単に見つけることができるでしょう。

葛西臨海公園【東京都】
手賀沼【千葉県】
渡良瀬遊水地【栃木県等】
富士山須山口登山歩道【静岡県】
北富士演習場【山梨県】
八ヶ岳ふれあい公園【長野県】
管理人がコムクドリを確認した場所一覧

葛西臨海公園【東京都】

東京都江戸川区にある葛西臨海公園では主に夏や渡りの時期にコムクドリが観察できます。

コムクドリは上の池と下の池の間の通路にあるミズキの実を食べに来ることが多いので、実のなっているミズキの木を中心に探してみるといいでしょう。もちろん園内では各所でコムクドリを観察できる可能性があります。数十羽の群れで行動していることが多いので、ウォッチングセンターや池沿いなど広い範囲を見渡せる場所でコムクドリの群れが飛ぶのを待つのもいいでしょう。

葛西臨海公園では公園の野鳥情報を鳥類園のスタッフの方がブログで発信しているのでチェックしてから向かうのがおすすめです。

手賀沼【千葉県】

千葉県北西部にある手賀沼では、沼の周囲の桜の木などにコムクドリがやってきます。

主に渡りの時期に見られることが多く、沼の北東にあり桜の木が多い手賀沼遊歩道などで探すといいでしょう。

コムクドリの群れは手賀沼周囲の道路沿いにある電線に止まっていることもあるので要チェックです。

手賀沼にやってくるコムクドリは渡りの途中に立ち寄るものがほとんどなので、長期間滞在する可能性は低く情報が出たら早めに向かうことをおすすめします。

関連記事：手賀沼で見られる野鳥と観察ポイント

渡良瀬遊水地【栃木県等】

栃木県他３県にまたがる渡良瀬遊水地では主に春の渡りの時期にコムクドリの群れが見られます。

コムクドリの群れは谷中湖周囲に生えているクヌギやコナラの花芽を食べにやって来るので、クヌギやコナラの開花時期に合わせていくとコムクドリを観察できる確率が上がるでしょう。クヌギやコナラは谷中湖の西側に多く生えているので、谷中湖の西側を中心に探すのがおすすめです。

コムクドリは渡良瀬遊水地に多く生息するムクドリの群れに混じっていることもあるのでムクドリの群れを見つけたらコムクドリが混じっていないか必ず確認しましょう。

谷中湖の周遊路は車で入ることができないため、各所にあるレンタサイクルで自転車を借りて各ポイントを回るのがおすすめです。

関連記事：渡良瀬遊水地で見られる野鳥と観察ポイント

富士山須山口登山歩道【静岡県】

富士山の静岡県側にある富士山須山口登山歩道には主に夏鳥としてコムクドリが生息しています。富士山須山口登山歩道でコムクドリを探す際は富士山資料館の裏手から続く、A.B.Cの各コースで探すのがおすすめです。登山歩道といっても、各コースにキツイ上りはなく、距離に応じて折り返し地点が変わるだけなので、自身の体力に応じて適切なコースを選ぶといいでしょう。

コムクドリはエサとなる花芽や花のある場所にやって来ることが多いので、木々の上の方に花芽や花の生る場所を中心に探していくといいでしょう。

体力に自信のある方は、Cコースの折り返し地点をさらに進んだ先にある弁当場の水場まで行くと、コルリやサンコウチョウなど多くの野鳥が期待できるので併せて訪れてみることをおすすめします。

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