渡りのシギ・チドリを観察する際のポイント

渡りのシギ・チドリを観察する際のポイント

春や秋の渡りの季節は多くのシギ・チドリ類の野鳥が観察できる時期です。

シギチドリがやって来る可能性の高い場所を干潟・田んぼ・河川の三つに分けて、それぞれの場所でのシギチドリの観察ポイントを紹介します。

【PR】スマホ用野鳥識別アプリはこちら

スポンサーリンク

干潟

シギチドリ 干潟

干潟でのシギチドリの観察は太陽の位置、潮の満ち引きのなど、時間帯で観察のしやすさが大きく変わります。

場所によってはほとんどの時間が逆光で、ろくに観察できないことがあるので、まずは順光になる時間を調べ、そのうえで自分がベストだと思う潮の満ち引き加減を狙っていく必要があります。干潮時でも潮位によっては干潟が出現しない場所もあるので、満月や新月の日などの大潮の日を狙っていくといいでしょう。

 

干潮時と満潮時のシギチドリの観察ポイントは以下の通りです。

 

干潮時

干潮時、特に大潮の時は場所によっては広大な干潟が出現します。

そのため、多くのシギチドリがやって来る可能性があり、時には数百羽の大群を見ることができるでしょう。

しかし、それと同時に干潟が広すぎるがゆえに野鳥までの距離が遠くなりがちなり、身を隠す場所もほぼないので近くでの観察は容易ではありません。

シギチドリ 渡り 満潮

干潮時には野鳥との距離が遠くなりがち

観察の際はフィールドスコープや倍率の高い双眼鏡などを使用しましょう。また干潟に入っていくことも考えて観察の際は、長靴を持っていくといいでしょう。

場所によって歩ける堤防が干潟を囲むようになっている場所もあり、そのような場所ではシギチドリの多い干潟の水際まで観察できるので、歩ける堤防がある場所は堤防の周囲に干潟ができないかチェックしてみるといいでしょう。

 

満潮時

満潮時は干潟が海水で覆われ、一見シギチドリの観察には不向きなように思いますが、干潟を追われた野鳥たちが堤防や海岸沿いのヨシ原などで休んでいる様子を観察することができます。

特に干潟の近くに潮が入り込む池や、湿地等がある場合は干潟を追われたシギチドリがやって来る可能性が高くなっています。

干潟にいる時は忙しなくエサを探して歩き回っているシギチドリも満潮時にはじっと動かないことが多いのでじっくり観察するには最適です。

シギチドリの観察ポイント 渡り 満潮

満潮時は砂浜や堤防でじっとしていることが多い

特に砂浜では保護色になり、見つけづらくなるので気が付かずに飛ばしてしまわないように注意しましょう。

 

スポンサーリンク

田んぼ

シギチドリ 田んぼ

干潟と並んで多くのシギチドリがやって来るのが田んぼです。

干潟と違って野鳥が身を隠せる場所が多いので、観察する位置に気をつければ干潟よりも近くでシギチドリを観察することができます。

 

秋の渡りの初めのころは稲が刈られておらず、シギチドリの観察は非常に困難です。

その際は、休耕田や田んぼ近くの貯水池や用水路などを探すといいでしょう。

シギチドリ 渡り 貯水池

シギチドリのいる可能性が高い貯水池

貯水池や用水路の場所はグーグルマップなどで確認するのがおすすめです。

貯水池は水深の浅い場所、用水路は浅く流れの余り速くない場所を重点的に探しましょう。

また、田んぼと並んで環境の似ているハス田もシギチドリがやって来ることが多く、おすすめです。

 

田んぼでシギチドリを探す際には、作業中の農家の方の邪魔にならないように田植え後や、収穫後に行うようにしましょう。

特に車から観察する場合は、立ち入り禁止の農道に入ったり、農作業車の多い時期の農道に長時間駐車しての観察などは絶対に行わないでください。

 

スポンサーリンク

河川

シギチドリ 渡り 河川

河川でシギチドリを探す際は川の流れが遅く、水たまりが点在しているような場所がおすすめです。

またヨシなどの野鳥が身を隠せるものがあると、近くで観察できる可能性が高くなります。

河口から近い場所であれば、河口から4~5キロ上流あたりまでは干潟があるので、河川の河口付近にシギチドリを探しに行くときは干潮の時間に行ってみるといいでしょう。河川にできる干潟は海の干潮時間と異なるので、注意が必要です。

また、シギチドリは人が立ち入れない中洲も好むので、大きな河川では中洲を中心に探すのがおすすめです。

川沿いでシギチドリを観察する際は、急に足場が悪くなったりするので足元には十分注意してください。

スポンサーリンク

【PR】スマホ用野鳥識別アプリ

Picture Bird - 撮ったら、判る--1秒鳥図鑑
Picture Bird - 撮ったら、判る--1秒鳥図鑑
開発元:Next Vision Limited
無料
posted withアプリーチ
スポンサーリンク
コラム
野鳥情報.com

コメント