
ヒクイナは、水田や湿地、河川沿いの草むらなどで暮らすクイナ科の野鳥です。
顔から胸、お腹にかけて赤褐色をしているのが特徴ですが、ヨシやガマなどが茂る場所からなかなか出てこないため、野鳥観察に慣れた人でも姿を見つけるのは簡単ではありません。
近くにヒクイナが生息していても、姿を見るより先に「キョッ、キョッ、キョッ」「コッ、コッ、コッ」と聞こえる鳴き声によって、その存在に気づくことがあります。戸をたたく音に似た声として、古くから日本人に親しまれてきた鳥でもあります。
日本では北海道から沖縄県まで記録されていますが、全国で同じように見られるわけではありません。北日本では主に春から夏に渡来する夏鳥として見られ、西日本や南日本の暖かい地域では一年を通して生息したり、冬を越したりする個体もいます。
この記事では、ヒクイナとはどのような鳥なのか、日本で見られる生息地、鳴き声、特徴、季節、渡り、食べ物、珍しさ、クイナとの違いまで、バードウォッチング初心者向けに詳しく紹介します。
ヒクイナとはどんな鳥?

ヒクイナは、ツル目クイナ科に分類される水辺の鳥です。
全長は約22~23センチで、ムクドリと同じくらいの大きさです。ただし、ムクドリよりも首や脚がやや長く見えるため、実際に観察すると少し違った印象を受けます。
体を低くして草の間を歩くことが多く、飛んでいる姿よりも、地面や浅い水辺を素早く移動する姿を見かけることが多い鳥です。
ヒクイナの英名は「Ruddy Crake」です。「Ruddy」には赤みを帯びた、赤褐色のといった意味があり、顔から胸にかけての色をよく表しています。
オスとメスはよく似ており、野外で外見だけから雌雄を判断するのは困難です。初心者が観察するときは、雌雄を見分けようとするより、体の色、くちばし、脚、下腹部の模様などを確認するとよいでしょう。
ヒクイナの名前の由来

ヒクイナは漢字で「緋水鶏」と書きます。
「緋」は鮮やかな赤色を表す言葉です。ヒクイナの顔や首、胸、お腹には赤褐色の羽が広がっているため、赤いクイナという意味でヒクイナと呼ばれるようになったと考えられています。
ただし、実際のヒクイナは全身が鮮やかな赤色をしているわけではありません。顔から下面は赤茶色や栗色に近く、背中と翼は暗い褐色です。日陰の草むらでは、赤みがかなり暗く見えることもあります。
「水鶏」という漢字はクイナを表しますが、古い文学作品や俳句などに登場する「水鶏」が、現在のクイナではなくヒクイナを指している場合もあります。戸をたたくような鳴き声が、昔から人々の身近な場所で聞かれていたためです。
ヒクイナの特徴

ヒクイナを見分けるうえで最もわかりやすい特徴は、顔から胸にかけての赤褐色です。
しかし、観察できる時間が短いことも多いため、赤い色だけでなく、背中、下腹部、脚など複数の特徴を覚えておきましょう。
顔から胸、お腹が赤褐色
ヒクイナの顔、頬、喉、首、胸、お腹の上部は、赤褐色から栗褐色をしています。
明るい場所では赤みがよく目立ちますが、草むらの中では暗い茶色に見えることがあります。図鑑の写真ほど鮮やかに見えないことも珍しくありません。
顔には大きく目立つ模様がなく、黒っぽい丸い目が赤褐色の羽の中に見えます。くちばしは細めで、クイナより短く見えます。
背中と翼は暗い褐色
頭頂から後頭部、背中、翼にかけては、暗緑褐色やオリーブ色を帯びた暗褐色です。
この色は湿った土、枯れた植物、ヨシの根元などに溶け込みやすく、草の間に入ると驚くほど見つけにくくなります。
ヒクイナが目の前の草むらへ入ったにもかかわらず、次にどこから出てくるのかわからなくなることもあります。この目立ちにくい体色と、草の間を静かに移動する習性が、ヒクイナを見つけにくくしている理由です。
下腹部には白黒の横縞がある
脇の後方から下腹部、尾の付け根付近には、白色と黒褐色の横縞があります。
顔や胸の赤褐色に比べると目立ちにくい部分ですが、横向きに歩いたときや尾を少し持ち上げたときに確認できます。
草の隙間から体の後半だけが見えた場合は、この白黒の横縞が有力な識別点になります。
脚は赤く、足指が長い
ヒクイナの脚は赤色から赤褐色で、細く長い足指を持っています。
クイナ科の鳥は、水草の上や柔らかい泥の上を歩くことに適応しています。足指が長いことで体重が分散され、沈み込みやすい地面でも移動しやすくなります。
カモのような水かきはありません。泳ぐこともできますが、普段は浅い水辺や湿った地面を歩きながら食べ物を探します。
オスとメスはよく似ている
ヒクイナのオスとメスには、初心者でも簡単に見分けられるほど明確な外見上の違いはありません。
体の大きさや色合いに多少の個体差はありますが、観察した一羽を見ただけでオスかメスかを判断するのは困難です。
つがいで行動している場合や繁殖行動を観察できた場合を除き、無理に雌雄を断定しないほうがよいでしょう。
幼鳥は全体に地味な色をしている
ヒクイナの幼鳥は、成鳥よりも赤褐色が弱く、全体に褐色や灰褐色を帯びています。
成長するにつれて顔や胸の赤みが強くなり、成鳥らしい姿になります。若い個体は体色が地味なため、クイナの仲間やほかの水辺の鳥と迷うことがあります。
生まれて間もないヒナは、成鳥とは大きく異なる黒っぽい姿をしています。
ヒクイナの鳴き声

ヒクイナは姿を見つけにくいため、鳴き声を覚えることが観察への近道です。
代表的な声は「キョッ、キョッ、キョッ」「コッ、コッ、コッ」と表現される、短い音を繰り返す鳴き方です。
一定の間隔で鳴き始め、繰り返すうちにテンポや音の高さが少しずつ変化して聞こえることがあります。静かな水辺で聞くと、草むらの中から誰かが木の板や戸をたたいているように感じられます。
この鳴き声は、古くから「クイナの戸たたき」と呼ばれてきました。昔は現在のヒクイナとクイナが明確に区別されていなかったため、文学の中で「クイナ」と表現されていても、鳴いていた鳥はヒクイナだったと考えられる場合があります。
ヒクイナはこの声以外にも、濁った声や短く鋭い声を出すことがあります。毎回同じように鳴くわけではないため、一種類の声だけで判断しないことも大切です。
鳴き声を聞きやすい時間帯
ヒクイナの鳴き声は、春から夏にかけて聞きやすくなります。
特に早朝、夕方、夜間など、周囲が静かな時間帯に声が目立ちます。日中でも鳴くことはありますが、人や車の音、風の音などにかき消されてしまうことがあります。
繁殖期には、草むらの中で繰り返し鳴くことがあります。声が近くから聞こえても、姿がすぐそばに見えるとは限りません。密生した植物の奥にいると、数メートルほどの距離でも見つけられないことがあります。
鳴き声が聞こえたときは、音の方向へ近づくのではなく、草むらから十分に離れた場所で静かに待ちましょう。
ヒクイナの生息地

ヒクイナは、浅い水と湿った地面があり、その周囲に植物が密生している環境を好みます。
代表的な生息環境は、次のような場所です。
- 水田や休耕田
- 湿地や湿った草地
- 池や沼の周辺
- 河川敷
- ヨシ原やガマの茂み
- 水路沿いの草むら
- スゲ類などが生える浅い水辺
広く開けた水面の中央よりも、水際と草むらの境目を利用します。水深が深い場所より、足が届く程度の浅い水や、泥が露出している場所を好む傾向があります。
ヨシ原であればどこにでもいるわけではありません。地面が乾燥し、植物の根元に水や湿り気がない場所よりも、植物の下に浅い水が残っている場所のほうがヒクイナに適しています。
水田も重要な生息環境ですが、すべての水田で見られるわけではありません。水田の周囲に草が残っている場所、水路とつながっている場所、休耕田や湿地が隣接している場所などが利用されやすくなります。
水田で見られるほかの鳥については、日本の田んぼで観察できる主な野鳥でも詳しく紹介しています。
ヒクイナは日本のどこにいる?

ヒクイナは、日本では北海道から沖縄県まで広い範囲で記録されています。
北海道、岩手県、栃木県、東京都、岐阜県、愛知県、大阪府、福岡県、沖縄県など、北日本から南西諸島まで生息記録があります。
ただし、これらの都道府県内のどこでも普通に見られるという意味ではありません。ヒクイナが暮らせる浅い湿地や水田、植物の多い水路などは限られているため、生息範囲は局地的です。
北日本では、主に春から夏に飛来して繁殖する夏鳥として見られます。冬に水面が凍結したり、雪で地面が覆われたりする地域では、ヒクイナが食べ物を探せる環境が少なくなるためです。
関東地方や中部地方でも春から夏の記録が中心となる地域がありますが、冬に確認される個体もいます。
近畿地方、中国地方、四国地方、九州地方などでは、夏鳥として渡来する個体に加え、そのまま冬を越す個体も見られます。
沖縄県などの暖かい地域では、一年を通して生息する留鳥としての性格が強くなります。
ヒクイナの生息状況は、同じ地方の中でも標高、積雪、水辺の凍結、湿地の状態などによって変わります。そのため「関東では必ず夏鳥」「西日本ではすべて留鳥」というように、単純に分けることはできません。
ヒクイナが実際に観察できる生息地は下記の記事で紹介しています。

ヒクイナが見られる季節

ヒクイナを見られる季節は地域によって異なります。
日本全体で考えると春から夏が鳴き声を聞きやすい時期ですが、暖かい地域では秋や冬にも観察できます。
春
春は、南で冬を過ごしたヒクイナが繁殖地へ移動する季節です。
北日本や東日本では、暖かくなるにつれて記録が増えていきます。水田に水が入り、周囲の草が伸び始めると、ヒクイナが利用できる環境も増えてきます。
繁殖地では鳴き声が聞かれ始めるため、姿が見えなくても生息を確認しやすい季節です。
夏
夏はヒクイナの繁殖期にあたります。
水田、湿地、河川沿いの草むらなどで、早朝や夕方に鳴き声を聞く可能性があります。一方で、夏は植物が大きく伸びるため、姿は春より見つけにくくなることがあります。
鳴き声を頼りに探す場合でも、草むらの中へ入ってはいけません。ヒクイナの巣やヒナが隠れている可能性があります。
秋
秋になると、夏の繁殖を終えた個体や若鳥が移動を始めます。
北日本で繁殖した個体は、寒くなる前に南へ移動します。渡りの途中では、普段はヒクイナの記録が少ない地域や、小規模な湿地に一時的に立ち寄る可能性があります。
秋のヒクイナは春から夏ほど盛んに鳴かないことがあり、姿を見つける難易度は高くなります。
冬
冬は、九州地方や沖縄県などの暖かい地域を中心に見られます。
本州でも、雪が少なく、水面が凍りにくい地域では越冬する個体がいます。近年は、以前より広い地域で冬のヒクイナが確認されるようになっています。
ただし、本当に越冬する個体が増えたのか、鳴き声や識別方法が知られるようになり発見例が増えたのか、単純には判断できません。冬の気温や積雪の変化など、複数の要因が関係している可能性があります。
ヒクイナは渡り鳥?

ヒクイナは渡りをする鳥ですが、すべての個体が同じように移動するわけではありません。
北日本や東日本の一部では、春に渡来して繁殖し、秋に南へ移動する夏鳥として見られます。一方、西日本や南日本の暖かい地域には、一年中同じ地域で暮らす個体や、そこで冬を越す個体がいます。
つまり、ヒクイナは地域によって「夏鳥」「留鳥」「越冬する鳥」という複数の性格を持っています。
日本を離れる個体は、中国南部や東南アジア方面など、より暖かい地域へ移動すると考えられています。しかし、個体ごとの詳しい移動経路や、どの繁殖地からどの越冬地へ渡っているのかについては、わかっていない部分もあります。
ヒクイナの食べ物

ヒクイナは、水辺にいる小動物を中心に食べる雑食性の鳥です。
主な食べ物には、次のようなものがあります。
- 昆虫やその幼虫
- クモ
- ミミズ
- 小さな貝類
- 甲殻類
- 水辺にいる小さな動物
- 草などの種子
長い足指を使って浅い水辺や泥の上を歩き、地面や落ち葉の間をくちばしで探ります。
カワセミのように水中へ飛び込んだり、カモのように広い水面を泳ぎながら食べ物を探したりする鳥ではありません。草むらの根元、浅い水路、泥が見える水際などを歩いて採食します。
食べ物を探しているときは、草むらから少しだけ開けた場所へ出てくることがあります。ヒクイナの姿を観察できる貴重な機会ですが、人の動きに気づくとすぐ草の中へ戻ってしまいます。
ヒクイナは珍しい鳥?

ヒクイナは日本の広い範囲に分布していますが、どこでも普通に見られる鳥ではありません。
国の最新のレッドリストでは、準絶滅危惧(NT)に分類されています。現時点ですぐに絶滅する危険性が非常に高いという分類ではありませんが、将来的に絶滅危惧種となる可能性があるため、生息状況に注意が必要な鳥です。
都道府県によっては、地域のレッドリストでさらに高い絶滅危惧カテゴリーに分類されている場合もあります。
ヒクイナが減少する原因のひとつとして、湿地や湿田の減少が考えられます。河川や水路の改修、水田環境の変化、休耕田の乾燥化、湿地の埋め立てなどによって、浅い水と草むらが組み合わさった環境が失われると、ヒクイナは暮らしにくくなります。
一方で、ヒクイナには「実際の生息数以上に珍しく感じられやすい」という面もあります。
草むらからほとんど出てこないため、生息していても人に見つからないことが多いからです。鳴き声を知らなければ、すぐ近くで鳴いていてもヒクイナだと気づけないかもしれません。
そのため、ヒクイナは「全国でも数回しか記録されないような珍鳥」ではありませんが、「生息環境が限られ、姿を見るのが難しい鳥」と表現するのが適切です。
ヒクイナとクイナの違い

ヒクイナとよく比較されるのが、同じクイナ科のクイナです。
名前だけでなく、湿地やヨシ原を好み、草むらに隠れて行動する点も似ています。しかし、体の色や大きさ、日本で見られる季節には違いがあります。
ヒクイナは全長約22~23センチで、顔から胸、お腹が赤褐色です。背中は暗い褐色で、脚には赤みがあります。
クイナはヒクイナよりひと回り大きく、顔から胸にかけて青灰色に見えます。背中には黒褐色の斑が目立ち、くちばしもヒクイナより長く見えます。
季節にも違いがあります。
ヒクイナは日本の多くの地域で春から夏に見られますが、クイナは主に秋から冬に渡来する冬鳥として観察されます。ただし、地域によってはヒクイナが冬を越すため、冬の湿地で両種が見られる可能性もあります。
赤褐色の顔と胸がはっきり見えればヒクイナ、顔から胸が灰色に見えればクイナと考えると、初心者にも識別しやすくなります。
クイナの詳しい特徴や鳴き声については、クイナとは?日本で見られる季節・生息地・鳴き声・特徴で紹介しています。
ヒクイナとバンの違い

バンも、池や湿地、水田などで見られるクイナ科の鳥です。
バンの成鳥は体が黒っぽく、額からくちばしにかけて赤色が目立ちます。くちばしの先端には黄色い部分があり、ヒクイナとは顔つきが大きく異なります。
ヒクイナは顔から胸全体が赤褐色ですが、赤い額板はありません。体もバンより小さく、草むらの奥で行動する傾向が強い鳥です。
バンは開けた水面を泳いだり、岸辺や水草の上へ出たりすることがあるため、ヒクイナより姿を観察しやすい傾向があります。
バンとの違いをさらに詳しく知りたい場合は、バンとは?日本で見られる水辺の鳥の特徴・生息地・鳴き声も参考にしてください。
ヒクイナを見つけるコツ

ヒクイナを探すときは、最初から姿だけを探そうとしないことが大切です。
初心者は、まず鳴き声を覚えるところから始めましょう。
浅い水と草むらの境目を探す
ヒクイナが利用しやすいのは、浅い水と密生した植物が接している場所です。
湿地の草が途切れている部分、水路と草むらの境目、水田の畦付近、ヨシやガマの根元、泥が露出した水際などに注目します。
草がまったくない広い水面や、乾燥した草地だけを探しても、ヒクイナを見つけられる可能性は高くありません。
早朝や夕方に静かに観察する
周囲が静かな早朝や夕方は、ヒクイナの鳴き声を聞き取りやすい時間帯です。
水辺から少し離れた場所で立ち止まり、数分間静かに耳を澄ませてみましょう。歩き続けるよりも、同じ場所で待ったほうが草むらから出てくる個体を見つけやすいことがあります。
ヒクイナが一度草むらへ入った場合も、追いかけずに待ちます。安全だと判断すれば、同じ場所や少し離れた場所から再び姿を現す可能性があります。
双眼鏡で遠くから探す
肉眼では草の影と鳥の体を区別しにくいため、双眼鏡を使うと探しやすくなります。
草むら全体を速く動かして見るのではなく、水際、泥の上、植物の根元などを少しずつ確認しましょう。赤褐色の顔だけでなく、わずかに動く草や、白黒の横縞が見えないかにも注目します。
初めて双眼鏡を使う人は、バードウォッチング初心者におすすめの野鳥たちもあわせて確認してみてください。
鳴き声の再生で呼び寄せない
ヒクイナの声を事前に自宅で聞き、特徴を覚えることは観察に役立ちます。
しかし、現地でスマートフォンやスピーカーから鳴き声を流すことは避けましょう。繁殖期のヒクイナが再生音に反応すると、縄張りを守ろうとして余分な体力を使ったり、巣やヒナから離れたりする可能性があります。
野外では音声を使わず、自然に聞こえてくる声を探すのが基本です。
ヒクイナを観察するときのマナー

ヒクイナの生息地には、水田、農業用水路、私有地などが含まれます。
鳥が見えたからといって、畦や農地へ入ってはいけません。農作物や水路を傷めるだけでなく、土地を管理している人に迷惑をかけることになります。
湿地やヨシ原でも、指定された園路や観察場所から外れないようにしましょう。草むらへ踏み込むと、ヒクイナの巣やヒナを傷つけるおそれがあります。
観察時には、次の点を心がけてください。
- 鳥との距離を十分に取る
- 草むらへ入らない
- 水田や私有地へ立ち入らない
- 鳴き声を再生して呼び寄せない
- 同じ個体を長時間追い回さない
- 巣やヒナには近づかない
- 撮影より鳥の安全を優先する
ヒクイナは、遠くから静かに待つことで観察できる鳥です。近づいて姿を出させるのではなく、鳥が自分から安全な場所へ出てくるのを待ちましょう。
ヒクイナについてよくある質問

ヒクイナは日本のどこにいますか?
日本では北海道から沖縄県まで記録されています。水田、湿地、河川敷、水路など、浅い水と草むらが隣接する環境に生息します。ただし、生息地は局地的で、都道府県内のどこでも見られるわけではありません。
ヒクイナは何月に見られますか?
北日本や東日本では、主に春から夏に見られます。西日本や南日本では冬を越す個体がいるため、一年を通して観察できる地域もあります。
ヒクイナは冬にも見られますか?
九州地方や沖縄県などの暖地を中心に冬も見られます。本州でも積雪が少なく、凍結しにくい湿地や水路で越冬することがあります。
ヒクイナは夜行性ですか?
早朝、夕方、夜間によく活動しますが、昼間にも歩いたり食べ物を探したりします。完全に夜だけ活動する鳥ではありません。
ヒクイナは飛べますか?
ヒクイナは飛ぶことができ、渡りも行います。ただし、普段は草むらや浅い水辺を歩いて移動するため、飛んでいる姿を見る機会はあまり多くありません。
ヒクイナは珍しい鳥ですか?
日本の広い範囲に分布していますが、生息環境が限られ、草むらに隠れているため簡単には見られません。全国的な珍鳥ではないものの、国のレッドリストでは準絶滅危惧に分類されています。
ヒクイナとクイナは同じ鳥ですか?
同じクイナ科ですが、別の種類です。ヒクイナは顔から胸が赤褐色で、クイナは顔から胸が青灰色です。日本で見られる季節にも違いがあります。
鳴き声が聞こえたら近くにいますか?
近くの草むらにいる可能性があります。ただし、声は水面や草むらに沿って響くため、実際の位置が想像より遠いこともあります。鳴き声の方向へ近づかず、離れた場所から静かに待ちましょう。
まとめ|ヒクイナは鳴き声から探したい水辺の野鳥
ヒクイナは、顔から胸、お腹にかけての赤褐色が美しいクイナ科の野鳥です。
日本では北海道から沖縄県まで記録され、水田、湿地、河川敷、水路、ヨシ原など、浅い水と植物が組み合わさった環境に生息しています。
北日本では春から夏に渡来する夏鳥として見られ、西日本や南日本の暖かい地域では、一年中生息したり冬を越したりする個体もいます。そのため、日本で見られる季節は地域によって異なります。
鳴き声は「キョッ、キョッ、キョッ」「コッ、コッ、コッ」などと表現され、戸をたたくように聞こえるのが特徴です。草むらから出てこないことが多いため、姿より先に声を聞くことが多いでしょう。
国のレッドリストでは準絶滅危惧に分類されており、湿地や水田、水路などの環境を守ることが重要です。
ヒクイナを探すときは、浅い水と草むらの境目を遠くから観察し、まずは鳴き声に耳を澄ませてみてください。声が聞こえても近づかず、静かに待つことが、ヒクイナとの出会いにつながります。


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