東京都内で梅とメジロが同時に撮影できる場所ガイド(初心者向け)

梅の花に飛来する緑色の小鳥・メジロは、早春の風物詩として人気の被写体です。鮮やかな黄緑色の体に白いアイリングを持つメジロが、ピンクや白の梅の花に顔をうずめて蜜を吸う姿はとても愛らしく、写真映えも抜群です。実は昔から「梅にウグイス」という言葉がありますが、梅の花によくやって来るのは本当はウグイスではなくメジロです。ウグイスは地味な茶色で薮の中に潜みがちな野鳥ですが、メジロは花の蜜が大好きで警戒心も比較的薄いため、梅林など人が多い場所にもよく現れてくれる身近な存在なのです。そのため梅の花とメジロの組み合わせは、野鳥写真初心者の方でも比較的撮影しやすい題材と言えます。「梅にメジロ(通称ウメジロー)」は和の風情を感じる光景でもあり、初心者が安心して挑戦できるバードウォッチング&撮影テーマとしてもおすすめです。

本記事では、メジロが梅の花に集まる姿を東京都内で観察・撮影できるスポットを、初心者向けにご紹介します。梅が咲く時期や時間帯、アクセス情報、そして観察時のマナーについても解説します。早春の東京で梅とメジロのコラボレーションを存分に楽しみましょう。

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梅とメジロが見られる時期と時間帯

観察時期: メジロが梅の花に集まる光景は、梅の開花時期に見ることができます。東京では例年2月中旬から3月上旬頃が梅の見頃で、この時期がメジロ観察のベストシーズンです。ただし年によって開花時期は前後するため、梅まつりの開催情報や開花状況を事前にチェックすると良いでしょう。

おすすめ時間帯: 一般に野鳥観察は早朝から午前中が最も適しています。メジロも朝日とともに活発に動き出し、花の蜜を求めて飛び回るため、この時間帯に出会える確率が高くなります。特に人出が少ない朝のうちはメジロも警戒心が薄れ、比較的近い距離で観察・撮影しやすい傾向があります。昼近くになると公園によっては人が増えたり日差しが強くなったりしますので、写真撮影目的であれば午前~正午頃までが狙い目です。夕方も日中より人が減って野鳥を見つけやすくなりますが、日没が近づくとメジロは塒(ねぐら)に戻る準備を始め活動が鈍くなるため、遅い時間よりは午後の早い時間帯までがおすすめです。また、梅の名所では週末にイベントや祭りが開催されることもあるため、可能であれば平日の午前中に訪れるとより静かな環境で観察できます。

以下では、初心者でも梅にとまるメジロの姿をカメラに収めやすい東京都内のスポットを厳選して紹介します。それぞれ梅林や梅園がありメジロの撮影チャンスが高い場所ばかりです。アクセスや施設情報も参考に、ぜひフィールドへ出かけてみてください。

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東京都内の梅とメジロ撮影スポット

東京には梅の花とメジロを同時に楽しめる場所が数多くありますが、ここでは特に初心者におすすめのスポットをピックアップしました。それぞれ特徴や観察のコツがありますので、順に見ていきましょう。

浜離宮恩賜庭園(中央区)

江戸時代の大名庭園として知られる浜離宮恩賜庭園は、東京湾に面した都会のオアシスです。園内北側に梅林があり、梅の開花時期にはメジロが梅の花の蜜を吸いにやって来ます。早春の庭園では、ヒヨドリ(ヒヨドリ科)やスズメなども梅の花に集まりますが、小柄で黄緑色のメジロは特に人気の被写体です。梅の木が低いためメジロの姿を間近で観察しやすく、初心者でも可愛らしい表情を捉えやすいでしょう。運が良ければ満開の梅と高層ビル群を背景にメジロが写り込むような、浜離宮ならではの風景に出会えるかもしれません。

浜離宮恩賜庭園は水辺の野鳥も豊富で、冬場にはカモ類なども観察できますが、梅とメジロ目当てなら2月中旬~3月上旬の訪問がおすすめです。園内は比較的広く、梅林以外にもボタン園やお花畑など花のエリアが点在しており、メジロはそうした場所にも姿を見せます。梅の花が少ない時期でも園内の林や池周辺でメジロ自体は留鳥として観察できますが、やはり梅の蜜に夢中になるメジロを狙うなら花の咲く時期を選びましょう。

アクセス: 浜離宮には都営大江戸線「汐留駅」から徒歩5分、JR「新橋駅」から徒歩15分ほどでアクセスできます。入園料(一般300円、※中学生以下無料)はかかりますが、その分園内は平日を中心に静かで落ち着いた雰囲気です。開園時間は季節によりますがおおむね9時~17時前後(最終入園16:30)です。園内にトイレあり。梅林は入口から少し歩いた場所にありますが、案内表示があるので初めてでも迷わず行けるでしょう。人が少ない平日の午前中に訪れれば、梅の枝先でメジロが体を精一杯に伸ばして蜜を吸う微笑ましい光景をゆっくり観察できるはずです。

小石川後楽園(文京区)

小石川後楽園は東京ドームのすぐ隣に位置する都立庭園で、江戸の情緒を残す回遊式の景観が魅力です。カワセミの撮影スポットとして有名ですが、梅の花とメジロを同時に楽しむこともできます。園内には規模は大きくありませんが風情ある梅林があり、梅の開花時期にはメジロが花の蜜を求めて集まります。後楽園には日頃からメジロが多く生息しており、梅の花に夢中になるメジロを間近で観察することができます。ピンクや白の梅の花に緑のメジロが映える光景はとても絵になり、カメラ初心者でもついシャッターを切りたくなるでしょう。

梅林周辺では冬の時期、シロハラやジョウビタキなどの冬鳥が見られることもあります。運が良ければ薮の中でホーホケキョとさえずるウグイスに出会うこともあるかもしれません。ただしウグイスは姿を見せることが少ないので、梅の枝で見かける黄緑色の小鳥はほとんどがメジロだと考えてよいでしょう。「梅にウグイス」ならぬ「梅にメジロ」の光景をぜひ楽しんでください。

アクセス: 最寄りは都営大江戸線「飯田橋駅」徒歩3分、JR中央線・地下鉄各線「飯田橋駅」からも徒歩8分ほどと大変便利です。入園料は一般300円(※65歳以上は150円)で、中学生以下は無料です。開園時間は9時~17時(最終入園16:30)となっています。庭園内は起伏がありますが、梅林は入口に近い平坦な場所なので歩きやすく、園内各所にベンチも設置されています。梅とメジロを撮影した後は、日本庭園の趣ある景色を眺めながら一息つくのも良いでしょう。週末午前中はカワセミ狙いのカメラマンで賑わうことがありますが、梅林周辺は比較的ゆったり観察できます。静かな平日であれば、梅の花から花へと忙しく飛び回るメジロの姿をじっくり観察できるはずです。

明治神宮(渋谷区)

明治神宮は原宿駅そばに広がる杜で、都心とは思えない深い森林環境を有する探鳥地です。境内全域に野鳥が生息していますが、メジロも留鳥(一年中いる鳥)として多数暮らしています。明治神宮でメジロを探す際のポイントは、季節ごとに花が咲いている場所をチェックすることです。特に梅の開花する早春には、神宮御苑(内苑)の梅や椿の花にメジロが蜜を吸いに来る姿が観察できます。神宮御苑は入園料500円が必要ですが、南池や菖蒲田(花菖蒲の咲くエリア)など野鳥が集まりやすいポイントが多く、明治神宮を訪れた際にはぜひ立ち寄りたい場所です。御苑内には数本ながら梅の木も植えられており、見頃の時期にはメジロが姿を見せることがあります。静かな日本庭園の中、梅の枝にとまって蜜を吸うメジロの姿は風情たっぷりです。

明治神宮は年間を通じて参拝客や観光客で賑わう場所ですが、野鳥観察をじっくり楽しみたい場合は朝の早い時間や平日がおすすめです。人の少ない時間帯であれば、メジロの群れが林から降りてきて花に集まる様子を落ち着いて観察できます。また、広い境内では比較的人の少ない西側エリア(代々木方面)を中心に探すと良いでしょう。メジロは群れで行動することが多い鳥なので、シジュウカラなど他の小鳥の混群(混ざった群れ)の中にメジロがいないか目を凝らしてみてください。木々の高い場所でチーチーと鳴いていることもありますが、梅や椿が咲いていればそこに集まる可能性大です。

アクセス: 明治神宮へはJR山手線「原宿駅」表参道口から徒歩1分で参道入口に着きます(東京メトロ千代田線「明治神宮前駅」からも徒歩3分)。広大な境内は入場無料ですが、神宮御苑に入る場合は入口で500円を納めます。御苑の開園時間は季節によりますが、梅の時期である2~3月は朝9時から16時(閉門16:30)程度です。三脚の使用は禁止されているなどマナー遵守が求められる場所ですが、その分ゆったりと自然観察ができる静謐な環境です。原宿という都心にありながら、ウグイスのさえずりやメジロの姿に出会える明治神宮は初心者にもおすすめの野鳥スポットです。

昭和記念公園(立川市)

都心から少し離れますが、JR中央線で約30分圏内にある昭和記念公園も梅とメジロの撮影に適したスポットです。立川市と昭島市にまたがる広大な都立公園で、園内には日本庭園や梅園、雑木林、大花畑など四季折々の自然が楽しめる環境が整っています。メジロは園内各所に留鳥として生息しており、特に早春には梅の花に集まる姿が見られます。園内「こもれびの丘」にあるこもれびの家の裏手の梅の木は、開花時期にメジロがやって来ることがある穴場ポイントです。満開の時期には数羽のメジロが群れで訪れ、一心不乱に蜜を吸う様子を観察できるでしょう。

昭和記念公園はとても広いため、ポイントをある程度絞って探鳥すると効率的です。レンタサイクルや園内を走るパークトレイン(有料)を利用して移動することもできます。梅とメジロ目的であれば、日本庭園エリアやこもれびの丘周辺など花木が多いゾーンに注目しましょう。園内の梅の見頃は例年2月下旬頃ですが、立川は都心よりやや気温が低いため見頃が少し遅れる年もあります。3月上旬でも開花が残っていればメジロの姿を探せます。梅以外にも早咲きのサクラ(カンザクラ)にメジロが来ていることもあるので、公園全体で花の咲いている場所を見つけたらぜひチェックしてみてください。

アクセス: 公園の西立川口はJR青梅線「西立川駅」に直結しており、電車を降りてすぐ公園入口です。新宿方面からは立川駅で青梅線に乗り換えて一駅です。入園料は大人450円(中学生以下無料)で、開園時間は季節により変動しますが梅の時期は9時30分~17時が目安です。園内は非常に広く起伏もありますが、主要な園路は整備されベンチや休憩所も充実しています。初心者の方は無理に広範囲を回ろうとせず、まずは西立川口周辺の梅や花が咲くエリアからゆっくり探鳥すると良いでしょう。天気の良い早朝~午前中なら、人混みも少なくメジロたちものびのびと活動しています。羽ばたきながら花の蜜を吸う瞬間など、生き生きとしたメジロの姿を写真に収めてみてください。

主なスポットのまとめ

以上4つのスポットについて、梅とメジロの観察に適した時期や時間帯、アクセス情報を以下の表にまとめました。お出かけ計画の参考にしてください。

スポット名(所在地)梅の見頃(メジロ観察の好期)おすすめ時間帯アクセス(最寄り駅・徒歩)※入園料
浜離宮恩賜庭園(中央区)2月中旬〜3月上旬午前中〜正午頃が◎大江戸線「汐留駅」徒歩5分/JR「新橋駅」徒歩15分 ※入園300円
小石川後楽園(文京区)2月中旬〜3月上旬朝〜午前中がおすすめ大江戸線「飯田橋駅」徒歩3分/JR「飯田橋駅」徒歩8分 ※入園300円
明治神宮(渋谷区)2月中旬〜3月上旬朝の早い時間帯が◎JR「原宿駅」徒歩1分(参道)※御苑入園500円
昭和記念公園(立川市)2月下旬〜3月上旬午前中〜午後早めが◎JR「西立川駅」直結 ※入園450円

※各園とも季節や曜日によって開園時間が異なります。最新の開園情報を公式サイト等で確認してください。

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観察マナーと注意点

梅とメジロの微笑ましい光景を長く楽しむために、野鳥観察のマナーを守り、鳥にも他の来園者にも配慮しましょう。初心者の方は以下のポイントに注意してください。

  • 野鳥にストレスを与えない: メジロなど野生の鳥は「鳥獣保護管理法」によって保護されています。決して捕まえようとしたり、大声を出して驚かせたりしないでください。夢中で蜜を吸っている様子をそっと見守り、近づきすぎない距離を保つことが大切です。特に枝先で採食中のメジロは繊細な動きなので、急な動きや接近は禁物です。
  • 餌付けをしない: 公園で野鳥にエサを与える行為は基本的に推奨されません。パンくずなど人工のエサは野鳥の健康に良くない場合があり、餌付けによって不自然に個体数が増えると生態系へ影響を与える可能性があります。梅の蜜というごちそうがある時期ですので、エサを用意しなくてもメジロは十分集まってきます。自然のままの姿を観察・撮影しましょう。
  • 公園のルール遵守: 訪れた場所それぞれの決まりに従いましょう。立入禁止区域には入らない、梅の枝を勝手に折ったり揺らしたりしない、といった基本マナーは厳守です。特に写真撮影に熱中して周囲が見えなくなると危険です。他の来園者の通行の邪魔にならないよう三脚や脚立の扱いにも注意してください。園によっては三脚禁止の場所(明治神宮など)もありますので、事前に確認すると安心です。
  • 周囲の人への配慮: 野鳥観察は自分だけでなく周りの人も一緒に楽しんでいます。人気の被写体であるメジロが現れると人だかりができることもありますが、譲り合って観察しましょう。大勢で囲んで追い回すと野鳥がストレスを感じてしまいます。メジロが飛び去った後も戻ってくる可能性がありますので、静かに待つことも大切です。

野鳥も私たちも気持ちよく過ごせるよう、マナーを守った観察・撮影を心がけましょう。マナーの良い環境では、メジロたちも安心して梅の蜜を吸いに来てくれるはずです。

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まとめ

東京都内には、梅の花とメジロの美しいコラボレーションを間近に楽しめるスポットが数多く存在します。早春の限られた時期だけ楽しめる「梅にメジロ」の光景は、初心者からベテランまで多くの人々を魅了しています。都心の公園や庭園で気軽に楽しめる梅とメジロのバードウォッチングは、春の訪れを感じられる贅沢なひとときです。ぜひカメラを持って今回ご紹介したスポットに足を運んでみてください。可憐な梅の花に囲まれて小鳥たちがさえずる様子を観察していると、コンクリートジャングルの東京にも豊かな自然が息づいていることに気付くでしょう。初心者の方もマナーを守ってゆっくり観察すれば、きっと可愛らしいメジロとの出会いと素敵な写真という思い出を持ち帰ることができます。春めく東京で、梅とメジロの撮影散策をぜひ楽しんでください。

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