春の渡りのシギチドリ観察におすすめの東京湾の干潟まとめ

春の渡り シギチドリ 東京湾 干潟

これから続々とやってくる春の渡りのシギチドリの観察に適した東京湾の干潟をまとめました。

春の渡りは潮干狩りの時期とほぼかさなるので、場所によっては人が干潟に多くの人がおり、シギチドリが見られない場合があるので干潟に行く際は潮干狩りの情報を事前にチェックしてから行きましょう。

また、シギチドリは多少の雨なら普通に見られるので、観察のみが目的なら小雨の日に行くのもおすすめです。

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葛西臨海公園【東京都葛飾区】

シギチドリ 東京湾の干潟 葛西臨海公園

葛西臨海公園では西なぎさと東なぎさに干潟が広がります。

正確には西なぎさと東なぎさがあるのは葛西海浜公園で、24時間開園している葛西臨海公園と違い、開園時間が9:00~17:00(時季により延長)となっています。

そのため、干潟が出る干潮の時間帯には入れないこともあるので、事前に干潮の時間と開園時間をチェックしてから向かいましょう。

入れるのは西なぎさのみで、東なぎさは野鳥等の保護区で立ち入りは禁止です。

東なぎさを観察する際は西なぎさから双眼鏡やフィールドスコープで観察しましょう。

シギチドリは東なぎさや西なぎさの他にも、西なぎさと公園の間の水路や、鳥類園内の池で見られることもあるので干潟と合わせてチェックしておきましょう。特に鳥類園内の干潟ができる下の池には野鳥観察小屋があるので雨の日もシギチドリが観察できるのでおすすめです。

また、鳥類園のスタッフの方がブログで野鳥の観察情報を発信してくれています。

関連記事:葛西臨海公園で見られる野鳥と観察ポイント

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東京港野鳥公園【東京都大田区】

シギチドリ 東京湾の干潟 東京港野鳥公園

東京港野鳥公園には水門で東京湾とつながっている潮入りの池があり、東京湾の潮位と連動して干潮時には干潟が現れます。

干潟の前には観察小屋があり、干潮から満潮になる時間帯にはシギチドリが目の前までやってきます。観察小屋にはフィールドスコープも常設されており、雨の日でも気軽に観察することができます。平成30年の4月に、干潟が拡張され観察デッキもできたため、今後シギチドリの飛来が増えることが期待されています。

特にネイチャーセンターは空調もきいているため、シギチドリの観察におすすめの場所です。

東京港野鳥公園では公式ホームページにその日に観察された野鳥を掲載しているので行く際は事前にチェックしましょう。

関連記事:東京港野鳥公園で見られる野鳥と観察ポイント

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つばさ公園【東京都大田区】

シギチドリ 東京湾の干潟 つばさ公園

羽田空港の向かいにあるつばさ公園は飛行機撮影のメッカですが、干潮時には干潟が出現し、シギチドリがやってきます。

観察する際は、干潟沿いの柵を利用して野鳥に気づかれないように静かに観察しましょう。

また、隣接する京浜島緑道公園まで干潟は続いているので、つばさ公園から京浜島緑道公園の端までくまなく探すのがおすすめです。

シギチドリ 東京湾の干潟 京浜島緑道公園

京浜島緑道公園の干潟

関連記事:つばさ公園で見られる野鳥と観察ポイント

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多摩川河口【神奈川県川崎市】

シギチドリ 東京湾の干潟 多摩川河口付近

東京湾に注ぐ多摩川の河口には干潮時に広大な干潟が出現します。

大師橋から川沿いにはアシ原が広がっていますが、アシ原の間に所々干潟が出現するので、堤防の上から観察しましょう。

満潮に近くなると、居場所を水に追いやられてシギチドリが堤防近くで休んでいることがあるので、干潮の時間帯だけでなく、あえて満潮に近い干潟がほとんど出ない時間帯にいくのもアリだと思います。

東京都側にも干潟は現れますが神奈川側に比べ圧倒的に狭く、日中は逆光になりとても観察しにくいため、探鳥は神奈川県側でするのをおすすめします。

多摩川の少し上流にある東京都側の六郷橋緑地も多くのシギチドリが観察できる場所なので合わせて観察しに行くのがおすすめです。

関連記事:多摩川河口付近で見られる野鳥と観察ポイント

関連記事:多摩川六郷橋緑地で見られる野鳥と観察ポイント

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ふなばし三番瀬海浜公園【千葉県船橋市】

シギチドリ 東京湾の干潟 三番瀬海浜公園

日本一のミヤコドリの渡来地として有名な三番瀬海浜公園には春と秋の渡りの時期にたくさんのシギチドリがやってきます。

干潟は広大なため、観察の際は長靴があると便利です。

太陽の位置に合わせて東西の堤防の上から干潟を見渡すのもおすすめです。

シギチドリの観察にとても適した場所ですが、春の渡りの時期は干潟で潮干狩りが行われているので注意が必要です。

また駐車場から干潟に向かう途中にその日に観察された野鳥が掲載されているので、干潟に向かう前に確認しましょう。

関連記事:ふなばし三番瀬海浜公園で見られる野鳥と観察ポイント

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小櫃川河口【千葉県木更津市】

シギチドリ 東京湾の干潟 小櫃川河口

千葉県木更津市にある小櫃川河口には盤洲・前浜干潟が広がっています。

干潟まではアシ原が広がっており、干潟につくまでにも小さな干潟が点在しているのでシギチドリがいないか、チェックしていきましょう。

小櫃川河口付近は風が強いことが多く、強風の日は大量の砂が飛んでくるので風予報も必ずチェックしておきましょう。

満潮時には干潟までの道が水没して通れなくなることがあるので、必ず長靴を履いてきましょう。

関連記事:小櫃川河口で見られる野鳥と観察ポイント

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コラム
野鳥情報.com

コメント

  1. 秋葉 より:

    毎回毎回ためになる情報をありがとうございます。ほぼ毎日@yachojohoさんのページには目を通します。私、昨年10月に友人に連れられてバードウォッチングへ行ったのですが、それを機会に段々と鳥見に嵌ってしまいました。川口市在住なので、冬は近くの芝川あるいは芝川調整池へ雨の日を除きほぼ毎日赴き、新しい鳥を撮影することに夢中になっていました。冬鳥がいなくなった頃に@yachojohoさんのHPを見つけ、今では月ごとに場所と見るべき鳥のリストを作り、それに基づいて行動しています。ただ、なにぶん初心者なもので、なかなか鳥を見つけることができません。最初に行ったのは、5月の蓼科旅行のついでに、朝早く起き井富・飛沢溜池です。井富溜池ではほとんど何も見ることはできませんでしたが、飛沢溜池ではこれでもかと言うくらいキビタキが姿を現し、他にアカゲラ、コゲラなどもわずか2時間ほどの間に4回も5回も姿を見せてくれました。それまで、秋ヶ瀬公園でキビタキを追い求めていた時間はなんだったのかと思えるほどでした。
    ただ、それからは芳しくありません。5月29日に栃木県民の森へ出かけたのですが、ここではサンコウチョウ、オオルリ、キビタキ、クロツグミ等全く会えませんでした。通い慣れたバーダーの方に話を聞いたところ、1週間前は至る所にオオルリはいたし、サンコウチョウも何度か姿を見せてくれたようです。でも今日は鳴き声すらしないですね、とのこと。早々に東荒川親水公園へ行きました。(このときには尚仁沢のことは全く知りませんでした)。そこでも鳥はおらず、ただ東荒川にカワガラスの雛2羽と親鳥がおり、この日はカワガラスデーとなりました。さらに栃木県民の森のリベンジとばかり、7月4日にサンコウチョウ目的で出かけました。最初にブログにあった尚仁沢へ行きましたが、駐車場ではいろいろな鳥の鳴き声がして、いやが上にも期待感は高まりました。しかし、ついにホイホイホイは聞けず、帰りにキセキレイの巣を見つけてしばし観察しました。それから県民の森へ向かいました。5月の末に行ったときと比べると明らかに近くで鳥のさえずりが聞こえます。オオルリ、キビタキ、クロツグミの鳴き声は常にしているという状態でした。ただ、残念ながら力量不足か宮川渓谷を最後まで下っても、鳥の姿を見ることはできませんでした。来週の日曜月曜と大洞の水場、北富士演習場、奥庭荘、十里木と巡ってきます。ここでは結果は得られることと思います。でも、自然の中で鳥を発見し、いい写真を撮りたいというのが正直な気持ちです。もし、鳴き声がするときに、どのようにして鳥を見つけ出すのか、アドバイスをいただけたら、うれしい限りです。よろしくお願いします。

    • yachojoho より:

      >秋葉様
      いつも当サイトをご覧いただきありがとうございます。
      声は聞こえど姿は見えず。バードウォッチャーなら誰しも経験したことがあると思います。
      こればかりは経験を積んでいくしかありませんが、例えば宮川渓谷で野鳥を探す場合、サンコウチョウなら木の上の方にいることが多いので声が聞こえても見つけられない場合は遊歩道ではなく木の上の方が目線の高さに来る渓谷沿いを通る道路に行ってみたり、オオルリやキビタキが葉の茂った見づらい場所にいる場合は渓谷の水の流れが止まっている場所に水浴びにやって来るのを待ったりします。
      また野鳥によってはさえずる場所がある程度決まっているものもいます。
      例えばカッコウなら木のてっぺん、ヤブサメなら藪の中でさえずることが多いなど。
      相手は野生動物なので必ず見つけられるといった方法はありませんが、目的の野鳥の生態を調べてから探鳥に出かけるだけでも見つけられる確率はかなり上がるはずです。
      簡単な回答となりましたが少しでもご参考になれば幸いです。今後とも当サイトをよろしくお願いいたします。