先日、下記の記事で関東地方で見られるフクロウを紹介しました。
そこで今回は関東地方にあるフクロウたちの生息地の一部を紹介したいと思います。
渡良瀬遊水地
栃木県他4県にまたがる渡良瀬遊水地には主にトラフズクとコミミズクの2種のフクロウが生息しています。
トラフズクは留鳥として通年見られ、コミミズクは冬鳥として12月~3月ごろに見られます。
トラフズクは渡良瀬遊水地内で繁殖しているため、運が良ければ春先にトラフズクの家族を観察することができるでしょう。
コミミズクは夕方になると遊水地内の河川敷でエサとなるネズミなどを探して飛び回るため、コミミズクを探すのは15時以降がおすすめです。
野木神社
栃木県野木町にある野木神社は毎年フクロウが営巣にやってくる関東でも有数のフクロウの観察スポットです。
フクロウは留鳥として生息しているため、野木神社とその周辺に通年生息していますが、野木神社でフクロウが見られるのは子育てを行う春先になります。
境内にある大ケヤキの高い場所に巣を作るため、双眼鏡があると便利です。
野木神社ではフクロウのお守りなどフクロウグッズも多いのでフクロウ好きにはとてもおすすめの場所です。
佐倉城址公園
千葉県佐倉市にある佐倉城址公園には春になるとフクロウとアオバズクの2種類のフクロウが見られます。
2種類のフクロウが見られる生息地としては都市部にあり、駐車場も広く電車でのアクセスも良いため、おすすめの場所です。
休日にはフクロウ目的以外の公園利用者の方も多いので観察の際は通行の邪魔にならないように注意しましょう。
甘田干拓
茨城県稲敷市にある甘田干拓では冬になるとコミミズクがやって来ます。
コミミズクは夕方になると干拓地を飛びはじめ、干拓地内になる杭などに止まって休憩します。
当たり年には複数のコミミズクがやってくるため、広い干拓地の各所でコミミズクを見ることができます。
周りに人がいなければ道路からかなり近い杭にも止まるので、人がいない場所を狙ってまっているのがおすすめです。
戦場ヶ原
栃木県日光市にある戦場ヶ原ではフクロウが留鳥として通年生息しています。
基本的には林の中を探すことになりますが、運が良ければ湿原に点在する木々に止まっていることがあるので、湿原内にある木は双眼鏡などで一通りチェックするといいでしょう。静かな湿原にはフクロウの鳴き声がよく響きます。夕方になると大きな声で鳴くことがあるので鳴き声を頼りに探すのもいいでしょう。
夜行性のフクロウは早朝や夕方に動きが活発になりますが、真冬以外は戦場ヶ原に生息しているツキノワグマに遭遇する可能性が高くなるのでクマよけの鈴をつけるなど、十分注意しましょう。
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