7月8月は冬に比べて平地に野鳥が減り、東京都内でも見られる野鳥の数が少なくなります。
そこで今回は、東京都内で7、8月の真夏でもバードウォッチングが楽しめる探鳥地をいくつか紹介したいと思います。
※真夏の炎天下でのバードウォッチングは熱中症の危険が伴います。長時間のバードウォッチングは避け、なるべく短時間で済ませるようにしましょう。
葛西臨海公園【江戸川区】
真夏に期待できる野鳥
アオアシシギ、オナガ、カワセミ、キアシシギ、ゴイサギ、コチドリ、コムクドリ、シロチドリ、ツバメ、シギ類、チドリ類
江戸川区にある葛西臨海公園は東京湾に面しており、夏には主にシギチドリを中心とした野鳥を観察することができます。
鳥類園の中にある下の池は池の周囲に野鳥の観察小屋や観察壁があり、真夏の強い日差しの中でも日陰からシギチドリを始めとした野鳥を観察することができます。
ウォッチングセンターには自動販売機もあるので水分補給も問題ありません。
日差しを遮るものはありませんが、西なぎさや周囲の水路などもシギチドリが観察できるポイントです。西なぎさにはヒバリやシロチドリも留鳥として生息しているので探してみるといいでしょう。
関連記事:葛西臨海公園で見られる野鳥と観察ポイント
東京港野鳥公園【大田区】
真夏に期待できる野鳥
キアシシギ、キョウジョシギ、コチドリ、ササゴイ、チュウシャクシギ、ツバメ、シギ類、チドリ類
東京都大田区にある東京港野鳥公園は名前の通り東京湾に隣接しており、上記の葛西臨海公園と同じく真夏にシギチドリがよく観察される探鳥地です。
特に潮入りの池の目の前にあるネイチャーセンターは冷房が完備されているので、真夏の暑い日でも快適に干潟の野鳥を観察することができます。
また、近年では潮入りの池や前浜干潟でササゴイがよく見られ、観察小屋はササゴイ目当てのバードウォッチャーで賑わっています。
大井ふ頭中央海浜公園【大田区・品川区】
真夏に期待できる野鳥
イソシギ、キアシシギ、キョウジョシギ、コチドリ、チュウシャクシギ、シギ類、チドリ類
東京都の大田区と品川区にまたがる大井ふ頭中央海浜公園は京浜運河に隣接しており、東京湾の干潮時には干潟が出現します。
干潟の前には野鳥観察小屋があり、日に当たらず干潟の野鳥を観察することができます。
観察小屋は基本的に土日祝日しか利用できないので、平日など観察小屋が利用できない場合は観察小屋の反対側にある常時利用できる野鳥観察壁を利用するといいでしょう。
観察壁の方に屋根は付いてないので、晴れの日の長時間の観察は避けた方がいいでしょう。
多摩川六郷橋緑地【大田区】
真夏に期待できる野鳥
アオアシシギ、オナガ、カワセミ、キアシシギ、ソリハシシギ、ツバメ、ムナグロ、メダイチドリ、ヨシゴイ、シギ類、チドリ類
東京都大田区の多摩川沿いにある六郷橋緑地では、主に緑地前の干潟にやって来る渡りのシギチドリを観察することができます。
シギチドリ類はテトラポッド前の干潟や水門前の干潟でよく見られるのでそれらの場所を中心に探してみるといいでしょう。
ヨシ原にはヨシゴイが潜んでいることがあるので、要チェックです。
探鳥地として整備されている場所ではないので、日光を遮るものもなく真夏の炎天下での長時間の探鳥は厳しいです。ただ、京急線の六郷土手駅から歩いてすぐの場所にあり、アクセスもいいため短時間で日光が厳しい場合は探鳥を終えるのもいいでしょう。
浮間公園【北区・板橋区】
真夏に期待できる野鳥
カワセミ、ゴイサギ、ササゴイ、ツバメ、バン
東京都の北区と板橋区にある浮間公園は、関東でも有数のササゴイの繁殖地として非常に有名な場所です。真夏には巣立った幼鳥も加わって多くのササゴイを観察することができます。
カワセミもよく見られるので、浮間ヶ池の水際を中心に探してみるといいでしょう。
また、浮間公園ではゴイサギもよく見られるので、姿形が似ているササゴイとゴイサギの識別の練習にもピッタリの場所です。
関連記事:浮間公園で見られる野鳥と観察ポイント
コメント