冬の鳥6種類|庭・公園で見られる冬鳥の写真と見分け方

冬のバードウォッチング入門

関東の平地を中心に、身近な6種類を探してみよう

冬の庭や公園で探しやすい鳥には、ジョウビタキ、ツグミ、シロハラ、アオジ、シメ、アトリがいます。枝先にとまる鳥、芝生を歩く鳥、落ち葉を動かす鳥というように、いた場所と動きを見ると名前を調べやすくなります。

「お腹がオレンジ色の小鳥が庭に来た」「公園の地面にスズメより大きい茶色の鳥がいた」。そんなときは、下の写真と一覧表から候補を探してみてください。

この記事では、関東の平地で主に秋から春に出会う6種類を紹介します。海外から渡来する冬鳥に加え、国内の山地や北方から移動してくる漂鳥も含めています。見られる種類や数は、地域や年によって変わります。

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冬の庭・公園で見られる鳥6種類【写真と一覧表】

まずは全体の姿を比べましょう。写真を選ぶと、それぞれの見分け方へ移動できます。

関東の平地で冬に出会う鳥の比較
鳥の名前全長の目安最初に見る特徴探す場所
ジョウビタキ約15cm翼の白い斑。オスは腹が橙色庭、林の縁、低い枝や柵
ツグミ約24cm白い眉、胸の黒いまだら模様芝生、畑、河川敷の地面
シロハラ約24cm灰褐色の体、淡い腹林の地面、落ち葉のたまる場所
アオジ約16cm黄色みのある腹と縦斑やぶの縁、植え込みの下
シメ約19cm太いくちばし、短い尾木の実や種子のある林・公園
アトリ約16cm肩と胸の橙色、飛ぶと白い腰林、街路樹、農耕地

全長はくちばしの先から尾の先までの長さです。同じ鳥でも姿勢や距離によって大きさの印象が変わるため、模様も一緒に確認しましょう。

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冬に見た鳥の名前は?色・大きさ・いた場所で絞る

お腹がオレンジ色の小鳥なら、翼と尾を見る

庭の枝先や柵に1羽でとまり、黒っぽい顔と橙色のお腹、翼の白い斑が見えたら、ジョウビタキのオスが候補です。橙色の胸をした小鳥が群れていれば、アトリの可能性もあります。色だけで決めず、翼の模様と群れ方を比べましょう。

腹全体ではなく脇だけが橙色で、尾に青みがあれば、ルリビタキも候補です。ルリビタキとジョウビタキの尾・翼・脇の違いも照らし合わせてみてください。

お腹が黄色い小鳥なら、縦斑と翼の色を見る

やぶの近くにいて、黄色みのあるお腹に黒褐色の縦斑が並ぶならアオジを考えます。一方、翼や尾の黄色い部分が目立つ鳥はカワラヒワなども候補です。違いはカワラヒワに似た鳥の見分け方で確認できます。

スズメより大きい茶色の鳥なら、胸の模様を見る

芝生で走っては止まり、胸の黒いまだら模様が目立つならツグミ。落ち葉のある林で、胸や腹の模様が少なければシロハラが有力です。太いくちばしが目立つ、ずんぐりした鳥ならシメも候補になります。

この6種類に当てはまらない場合は、茶色い鳥の大きさ別の見分け方も照らし合わせてみてください。

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冬鳥はいつからいつまで?観察しやすい時期の目安

関東の平地では、秋に冬の鳥が姿を見せ始め、春まで観察できる種類が多くいます。初めてなら、木々の葉が落ちて見通しがよくなる冬に、公園の芝生と林を歩いてみましょう。

秋〜初冬

枝先や林の縁を確認。到着したばかりの鳥は、木の上で見つかることもあります。

冬

芝生、落ち葉、やぶの縁を見比べる時期。ツグミは開けた地面でも探せます。

春

冬鳥が繁殖地へ移動していきます。いつまで残るかは、種類・地域・年によって異なります。

「冬に見た鳥」が、すべて冬鳥とは限りません。スズメやシジュウカラなど一年を通して見られる鳥もいます。また、アオジやシメのように国内で繁殖し、季節によって見られる場所が変わる鳥もいます。

湖や川にも足を延ばすなら、冬に渡ってくる大型の水鳥にも注目してみましょう。「オオハクチョウの特徴・渡来時期・コハクチョウとの違い」では、水辺で見分けるポイントを紹介しています。

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身近な冬の鳥6種類の見分け方と探し方

1. ジョウビタキ|オスは橙色のお腹、メスは翼の白い斑が目印

橙色のお腹と白い翼斑があるジョウビタキのオス
オスは腹の橙色と、黒い翼にある白い斑が目印。
灰褐色の体に白い翼斑があるジョウビタキのメス
メスは灰褐色。翼の白い斑と尾の橙色を確認。

ジョウビタキはスズメほどの小鳥です。オスは頭が灰白色、顔が黒く、胸から腹が鮮やかな橙色。メスは全体に落ち着いた灰褐色ですが、オス・メスともに翼の白い斑が手がかりになります。

翼の白斑やオレンジ色の尾を詳しく確認したい方は、ジョウビタキのオス・メスの見分け方と鳴き声も参考にしてください。

尾の動きも手がかりにしたい方は、尾を振る鳥6種類の見分け方で、セキレイやジョウビタキなどの動きと姿を比較できます。

庭などでジョウビタキを見かけたときの疑問は、ジョウビタキが近づいてくる理由と庭での付き合い方で詳しく紹介しています。

庭、河川敷、林の縁などの見通しがある場所で、1羽でいる姿を探します。低い枝や柵にとまり、おじぎをするように体を動かして尾を震わせることがあります。「ヒッ、ヒッ」という声も、周囲を見るきっかけになります。

茶色いメスや別の橙色の鳥と迷ったら、ジョウビタキに似た鳥をオス・メス別に比較してみましょう。

2. ツグミ|芝生で走って止まる、胸にまだら模様の鳥

白い眉と胸の黒い斑があるツグミ
白い眉と胸のまだら模様が、ツグミを見分ける手がかり。

ツグミはスズメより明らかに大きく、白っぽい眉と胸から脇の黒い斑が特徴です。背や翼の茶色には個体差があるので、茶色の濃さよりも眉と胸の模様に注目しましょう。

冬は芝生、畑、河川敷などの開けた地面で見られます。少し移動して立ち止まり、胸を張るような姿勢をとるのが分かりやすい動きです。木の上だけでなく、広場の端も確認してみてください。

声や季節はツグミの鳴き声・見られる時期で紹介しています。地面を歩くムクドリと迷ったときは、ムクドリとツグミの違いも役立ちます。

3. シロハラ|林で落ち葉を返す、淡いお腹の茶色い鳥

灰褐色の体と白っぽい腹をしたシロハラ
胸の模様が少なく、腹が淡く見えるシロハラ。

シロハラはツグミと同じくらいの大きさで、体は灰褐色、腹は白っぽく見えます。ツグミのような目立つ胸のまだら模様が少ない点を比べると、区別しやすくなります。

探すのは、やぶのある林や落ち葉のたまった地面です。葉を返して餌を探すため、姿より先に「ガサッ」という音で気づくこともあります。音のする方向を見て、葉の間で動く鳥がいないか探してみましょう。

並べて比べたい方はツグミとシロハラの違いへ。鳴き声やほかの似た鳥はシロハラの特徴と見分け方で確認できます。

4. アオジ|冬のやぶにいる、黄色いお腹の小鳥

黄色みのある腹に黒褐色の縦斑が並ぶアオジ
アオジは、腹の黄色みと縦に並ぶ斑を一緒に見る。

アオジはスズメに近い大きさで、胸から腹の黄色みと黒褐色の縦斑が特徴です。暗い場所では黄色が目立たず、茶色い鳥に見えることもあります。

さらに詳しく知りたい方は、アオジのオス・メスの違いと鳴き声をご覧ください。

北海道の林や本州の山地などで繁殖し、秋冬には低地のやぶへ移動します。公園では植え込みの下や草むらの縁を確認しましょう。短い「チッ」という声が聞こえたら、地面近くの動きにも注目します。声だけでは決めず、腹や顔の模様も確かめてください。

スズメとの違いはスズメとアオジの見分け方で比較できます。

5. シメ|太いくちばしと短い尾の、ずんぐりした鳥

大きく太いくちばしと短い尾を持つシメ
シメは太いくちばしと、がっしりした体形が特徴。

シメを見つけたら、まず顔の大きな部分を占める太いくちばしを見ましょう。全長は約19cmで、スズメより大きく、尾は短めです。冬のくちばしは淡い色に見えます。

木の実や種子のある林、公園の地面などで餌を探します。樹上にとまることもあるため、木の下を見たあとに枝も確認すると見落としを減らせます。

大きな黄色いくちばしと黒い頭が目立つ場合は、イカルの特徴も確認してみてください。くちばしの太さだけでなく、頭の配色と体の大きさを比べるのがポイントです。

6. アトリ|橙色の胸をした、群れで見られる冬鳥

橙色の胸と肩が特徴のアトリ
アトリは肩と胸の橙色が手がかり。群れの中の1羽をよく観察する。

アトリはスズメに近い大きさで、肩と胸に橙色があります。林や農耕地、実のついた街路樹などに群れで渡来し、飛んだときに腰の白さが目立ちます。

見られる数には年による差があり、大きな群れに出会うこともあります。群れを見つけたら、1羽ずつ胸の色や翼、尾の形を確かめましょう。地面で餌を探す姿と、枝にとまる姿を見比べると特徴がつかめます。

スズメの群れかどうか迷う場合は、スズメに似た鳥の見分け方も参考になります。

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関東の公園で冬の野鳥を探すなら、3つの場所を見る

公園を歩くときは、開けた地面 → 林の地面 → 低い枝ややぶの縁の順に見てみましょう。同じ公園でも、鳥によってよく利用する場所が違います。

  1. 芝生や広場の端
    ツグミを探す入口です。落ち葉や草と同じ色に見えるので、歩く・止まるという動きに注目します。
  2. 林の落ち葉と木の下
    シロハラ、シメ、アトリなどが候補。葉が動く音や、地面で採食する姿を探します。
  3. 植え込みの縁と低い枝
    地面近くではアオジ、見通しのある枝先ではジョウビタキを確認します。

東京・千葉・神奈川の探鳥地を調べる

具体的な散策先を決めたいときは、園内の環境と観察記録を紹介した記事が役立ちます。

掲載しているのは過去の観察記録を含む案内です。その日に見られる鳥は、天候や餌の状況などで変わります。ほかの地域は全国の探鳥地一覧から探せます。

初めての観察は、見えた特徴を3つ覚える

「スズメくらい」「翼に白い斑」「低い枝に1羽」のように、大きさ・模様・行動を短く残すと、帰宅してから写真と照合できます。最初から名前を決めようとせず、見えたことを一つずつ確かめてみましょう。

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冬の鳥についてよくある質問

冬に庭に来る鳥は、この6種類だけですか?

いいえ。庭の環境によっては、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリなども訪れます。通年見られる鳥も含めて調べる場合は、庭に来る鳥19種類の写真と特徴をご覧ください。

冬に公園の地面を歩く茶色い鳥は何ですか?

代表的な候補はツグミとシロハラです。胸に黒いまだら模様があり芝生で立ち止まるならツグミ、模様の少ない胸と淡い腹で落ち葉を返していればシロハラを考えます。ムクドリなども地上で採食するため、顔やくちばしも確認しましょう。

冬に「ヒッヒッ」と鳴く鳥はジョウビタキですか?

ジョウビタキは有力な候補ですが、ルリビタキなど似た声の鳥もいます。翼の白い斑や橙色の尾が見えるか、鳴いている鳥の姿も確認してください。

さらに詳しく知りたい方は、ルリビタキのオス・メスの違いと鳴き声をご覧ください。

アオジやシメも冬鳥なのですか?

関東の平地では冬に出会う鳥として紹介されますが、国内の繁殖地から移動してくる個体もいます。海外から日本へ越冬に来る「冬鳥」と、主に国内で季節移動する「漂鳥」は区別します。本記事は、冬の平地で探すという観点から両方を扱っています。

冬はなぜバードウォッチングを始めやすいのですか?

落葉した木では鳥の姿が見えやすくなり、普段いる鳥に冬鳥や漂鳥も加わるためです。まずは身近な公園で、芝生・落ち葉・植え込みの3か所を見比べてみてください。

名前が分からない鳥を見つけたら、6種類の写真と一覧表へ戻り、大きさと模様を照らし合わせてみましょう。いつもの散歩道でも、冬になると違う鳥との出会いが待っています。

写真:野鳥情報.com

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参考資料

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