一般的に雨の日はバードウォッチングに向いていませんが、小雨程度なら野鳥たちは雨を気にせず活動しているので、室内から野鳥を観察できるのであれば問題なくバードウォッチングを楽しむことができます。
ここでは野鳥観察小屋や観察センターがある、雨の日でもバードウォッチングを楽しめる場所を紹介しています。
※現在、新型コロナウイルスの影響により、観察小屋が閉鎖していたり、使用時間が変更されていることがあるので利用の際はご注意ください。
東京港野鳥公園【東京都】
東京都大田区にある東京港野鳥公園には4つの野鳥観察小屋と、冷暖房が完備されたネイチャーセンターがあり、雨の日でも十分にバードウォッチングを楽しむことができます。
1、2号観察小屋は潮入りの池の前にあり、主に干潟に来るシギ・チドリ類やカモ類などを観察することができます。そのためシギチドリが多く見られる渡りの時期か冬が観察におすすめの時期です。雨が続く梅雨の時期も、7月に入るとシギチドリが見られるようになるので特におすすめです。
3、4号観察小屋は西園の自然生態園にあり、共に池の前にある観察小屋です。
3号観察小屋の前は4つの野鳥観察小屋の中で、最も木々が生い茂っている場所なので、他の観察小屋に比べて小鳥類が多く見られます。特に渡りの時期は見られる野鳥の数が増えるのでおすすめの時期です。
4号観察小屋は目の前が池で開けているので、冬にカモ類の観察や池の周りの木々に止まるオオタカやノスリなどの猛禽類を狙うといいでしょう。
ネイチャーセンターは1、2号観察小屋と同じく潮入りの池の前にあり、観察ロビーからは潮入りの池を一望することができます。冷暖房が完備されているため雨の日でも快適にバードウォッチングを楽しむことができます。1、2号観察小屋と同じく、渡りの時期のシギチドリや冬のカモ類、猛禽類などを狙っていくといいでしょう。
また、東観察広場の野鳥観察壁にも小さな屋根がついており、小雨程度なら問題なくバードウォッチングを楽しむことができます。
大井ふ頭中央海浜公園【東京都】
東京都大田区と品川区にまたがる大井ふ頭中央海浜公園には園内にあるなぎさの森に野鳥観察小屋があります。野鳥観察小屋は利用時間が決められており、土日祝日の9:30~16:00と平日は利用できないので注意しましょう。
観察小屋の目の前は京浜運河となっており、干潮時には干潟が出現するため、主にシギチドリやカモ類が観察対象になります。そのため、観察は渡りの時期やカモ類が多くなる冬がおすすめです。
大井ふ頭中央海浜公園は上記の東京湖野鳥公園とほぼ隣接しているので、併せて訪れてみるといいでしょう。
葛西臨海公園【東京都】
葛西臨海公園には園内に野鳥保護を目的とした鳥類園があり、ウォッチングセンターや観察舎が整備されています。
雨の日でもバードウォッチングが楽しめるウォッチングセンターや観察舎は下の池(汽水池)の周りに整備されており、シギチドリやカモ類、池の林縁にやって来る小鳥類や猛禽類などを観察することができます。
北側の観察窓は屋根も大きいので、風が強い日でなければ雨の日でも問題なくバードウォッチングを楽しむことができます。
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谷津干潟【千葉県】
千葉県習志野市にある谷津干潟には、干潟の目の前に谷地干潟自然観察センターがあり雨の日でも問題なくバードウォッチングを楽しむことができます。
館内からは谷津干潟を一望でき、シギチドリを始めとした多くの野鳥を観察することができます。観察できる野鳥はシギチドリが中心となるため、観察時期はシギチドリが多く飛来する渡りの時期か越冬するシギチドリやカモ類が多く見られる冬がおすすめです。
館内からは干潟の他に淡水池も見ることができます。カモ類が休息場所として利用することが多く、じっくりと観察するのに向いています。
関連記事:谷津干潟で見られる野鳥と観察ポイント
21世紀の森と広場【千葉県】
千葉県松戸市にある21世紀の森と広場には園内にある千駄堀池のほとりに自然観察舎があります。
自然観察舎からは自然生態園の湿地や千駄堀池を見渡すことができます。
野鳥と距離があり場合が多いので小鳥類の観察には向いておらず、カワセミや千駄堀池にいるカモ類、湿地上空を飛ぶ猛禽類などが観察対象なので、観察時期はそれらの野鳥が多く見られる冬がおすすめです。
那須野が原公園【栃木県】
園内にあるサンサンタワー3階に赤田調整池を一望できる野鳥観察室があります。
野鳥観察室は基本的に赤田調整池にいる水鳥を観察がメインになるため、多くの水鳥が越冬にやって来る冬がおすすめの時期です。赤田調整池ではトモエガモやカワアイサなどが見られます。
フィールドスコープが常設されているため、かなり遠くにいる水鳥も観察することが可能です。
サンサンタワーの展望室は有料ですが、野鳥観察室は無料で利用することができます。
福島潟【新潟県】
福島潟は一年を通して多くの野鳥が見られる探鳥地として非常に有名な場所です。
福島潟の北側には野鳥観察舎の雁晴れ舎があります。雁晴れ舎は2階と3階は室内から福島柄の野鳥を観察することができます。
雁晴れ舎からは福島潟を一望することができ、常設してあるフィールドスコープを利用すれば、水鳥やヨシ原を飛び回る小鳥も観察することができます。
夏はカッコウ、冬は、ハクチョウやミコアイサ、トモエガモなどのカモ類にオオワシなどの猛禽類を中心に探してみるといいでしょう。
特に冬場の水鳥は雨が降っていても多くの種類が観察できます。
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