日本で見られる身近なカモ10種|公園・川・海辺での見分け方

日本で見られる身近なカモ5種が冬の池を泳ぐ色鉛筆画
日本で見られる身近なカモ5種。AIで生成した色鉛筆画です。

日本の公園や川、湖、海辺では、多くのカモを観察できます。最初は色だけで決めず、くちばしの形、頭の形、首や尾の長さ、水面で採食するか潜るかを順番に見ると候補を絞りやすくなります。

顔まわりの模様を先に比べたい場合は、カモ類の顔の特徴と違いもあわせて見ると、候補を整理しやすくなります。

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まずは10種を一覧で比べる

種類まず見る特徴見つけやすい環境日本で見やすい時期の目安
マガモオスの緑色の頭と白い首輪池、湖、流れの緩い川主に秋から春。一部は通年
カルガモ黒いくちばしの黄色い先市街地の池、川、水田通年
コガモ小さな体。オスの緑色の目元浅い池、湿地、川主に秋から春
オナガガモ細い首。オスの長く尖った尾広い池、湖、河口主に秋から春
ヒドリガモオスのクリーム色の額池、湖、河川敷、海辺主に秋から春
ハシビロガモ幅広いへら状のくちばし池、沼、湿地主に秋から春
オカヨシガモオスの細かな灰色模様池、湖、河川主に秋から春
キンクロハジロ黄色い目と後頭の冠羽深めの池、湖主に秋から春
ホシハジロオスの赤褐色の頭と灰色の体深めの池、湖主に秋から春
スズガモ丸い頭。メスのくちばし基部の白内湾、港、河口主に秋から春

時期や分布には地域差があります。同じ種類でも光の向きや個体差で見え方が変わるため、複数の特徴を組み合わせて確認してください。

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マガモ

都市公園の池を泳ぐマガモの成鳥オスとメス
左:マガモの成鳥オス、右:成鳥メス。

オスは緑色に光る頭、細い白い首輪、黄色いくちばし、赤褐色の胸が目印です。尾の中央には上向きに巻いた黒い羽があります。メスは全身が褐色の細かな模様で、くちばしは橙色と黒色です。

メスはカルガモと似ますが、カルガモは顔に明瞭な黒い線があり、くちばしの先だけが黄色です。マガモのメスでは、この組み合わせになりません。緑色の頭を持つ別種との識別は、マガモとヨシガモの違いで詳しく比較できます。

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カルガモ

浅い川を泳ぐカルガモの成鳥オスとメス
左:成鳥オス、右:成鳥メス。雌雄とも黒いくちばしの先が黄色です。

カルガモは市街地でも見つけやすく、雌雄の羽色がよく似ています。顔を横切る黒い線、淡い眉のような線、黒いくちばしの黄色い先を確認しましょう。季節や親子の観察ポイントは、カルガモの特徴・生息地・鳴き声の解説にまとめています。

オスはメスよりやや大きく頭部が濃く見える傾向がありますが、距離があると雌雄を決めにくいことがあります。大きさだけで断定せず、近くに並んだ個体を比べる程度にします。

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コガモ

冬の池を泳ぐコガモの成鳥オスとメス
左:成鳥オス、右:成鳥メス。ほかの身近なカモより小柄です。

コガモは名前のとおり小さく、群れの中でも体格の差が目立ちます。オスは栗色の頭に、目の周りから後頭部へ伸びる濃い緑色の模様があります。体の横に見える白い水平線も手掛かりです。

メスは褐色ですが、マガモやカルガモのメスよりかなり小さく、くちばしも短めです。遠くでは羽色より、周囲のカモとの大きさの差を先に見ると探しやすくなります。

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オナガガモ

冬の水面を泳ぐオナガガモの成鳥オスとメス
左:成鳥オス、右:成鳥メス。細い首と尖った尾が特徴です。

オナガガモは首が細く長く、全体にすらりとしています。オスは濃い褐色の頭、白い胸、首の横を上に伸びる白線、針のように長い尾が目印です。

メスにも細長い首と尖った尾という体形が現れます。褐色のメスを見分けるときは、模様だけでなく、この細身の輪郭を確認しましょう。

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ヒドリガモ

草地に近い池を泳ぐヒドリガモの成鳥オスとメス
左:成鳥オス、右:成鳥メス。オスは額から頭頂がクリーム色です。

オスは赤褐色の頭と、額から頭頂に伸びるクリーム色の帯が目立ちます。くちばしは短めで青灰色、先端が黒く、頭の輪郭は丸みがあります。

メスは全身が赤みのある褐色です。水辺の芝生や河川敷へ上がり、群れで草を食べる姿もよく見られます。オスが近くにいれば、短いくちばしと丸い頭を見比べると分かりやすいでしょう。

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ハシビロガモ

水面を並んで泳ぐハシビロガモの成鳥オスとメス
左:成鳥オス、右:成鳥メス。雌雄とも幅広いくちばしが決め手です。

横から見ても上から見ても、先端まで大きく広がったへら状のくちばしが目立ちます。オスは緑色の頭、白い胸、赤褐色の脇を持ちます。メスは褐色ですが、くちばしの形だけでも候補をかなり絞れます。

水面にくちばしをつけ、首を左右に振ったり、複数で円を描くように泳いだりしながら食べ物をこし取る行動も大切な手掛かりです。

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オカヨシガモ

ヨシ原の池を泳ぐオカヨシガモの成鳥オスとメス
左:成鳥オス、右:成鳥メス。オスは細かな灰色模様と黒い後部が目立ちます。

派手な色はありませんが、オスの体には細かな波状の灰色模様があり、後部は黒く見えます。翼の白い部分が、泳いでいるときや羽ばたいたときに見えることがあります。

メスはマガモのメスに似ます。オカヨシガモのメスは、くちばしが黒っぽく両側が橙色で、白い翼の部分が確認できれば有力な手掛かりになります。翼が見えないときは無理に決めません。

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キンクロハジロ

都市の池を泳ぐキンクロハジロの成鳥オスとメス
左:成鳥オス、右:成鳥メス。黄色い目と後頭から垂れる冠羽が特徴です。

雌雄とも黄色い目と、後頭から垂れる冠羽を持ちます。オスは黒い頭と胸、白い脇の対比が鮮明です。メスは全身が濃い褐色で、冠羽はオスより短く見えることがあります。

水面に浮いたあと、体ごと水中へ潜って採食します。スズガモと似ますが、キンクロハジロは後頭の冠羽と、オスの黒い背が見分けるポイントです。迷ったときは、キンクロハジロとスズガモの違いを見比べてください。

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ホシハジロ

深い池を泳ぐホシハジロの成鳥オスとメス
左:成鳥オス、右:成鳥メス。額からくちばしへ続く斜めの輪郭にも注目します。

オスは赤褐色の頭、黒い胸、淡い灰色の体をしています。目は赤く、くちばしの中央部は青灰色です。メスは頭と胸が褐色で、体は灰褐色です。

頭頂からくちばしへなだらかに下がる輪郭と、尾側が低く見える姿勢も特徴です。キンクロハジロと同じように潜りますが、冠羽はありません。赤褐色の頭を持つカモで迷ったら、ヒドリガモとホシハジロの違いも確認すると判断しやすくなります。

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スズガモ

東京湾の海面を泳ぐスズガモの成鳥オスとメス
左:成鳥オス、右:成鳥メス。頭は丸く、メスはくちばしの付け根が白く見えます。

内湾や港、河口で大きな群れをつくることがある潜水性のカモです。オスは黒い頭と胸、白い脇、細かな模様のある淡い灰色の背を持ちます。メスは褐色で、くちばしの付け根を囲む白い部分が目立ちます。

キンクロハジロより頭が丸く、冠羽がありません。遠くの群れでは細部が見えにくいため、海辺という環境、丸い頭、背中の色を合わせて判断します。

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観察するときの3ステップ

  1. まず、水面で食べているか、全身を水中へ沈めて潜るかを見ます。
  2. 次に、くちばしの太さ、頭の丸み、首と尾の長さを比べます。
  3. 最後に、顔や胸、脇、翼の模様を確認します。

双眼鏡や望遠レンズを使い、岸から静かに観察してください。餌やりは水質悪化や栄養の偏りにつながることがあるため、施設や自治体の案内に従いましょう。服装や時間帯、持ち物を準備するなら、冬のバードウォッチング完全ガイドも役立ちます。

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参考資料

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識別

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