サシバが見られる生息地と探す際のポイント
サシバは主に夏鳥、場所によっては冬鳥として田園地帯や林縁で見られる野鳥です。カエルやトカゲなどを主食としているため、それらが多く生息している場所で見られます。谷津田と呼ばれる谷あいにある田んぼがある場所で見られることが多いので、サシバを探す際は谷津田がある場所を中心に探すのがおすすめです。
また、サシバは秋の渡りの時期には群れで見られることで有名な野鳥で、沖縄県の宮古島などでは大群で見られます。
北総花の丘公園【千葉県】
千葉県印西市にある北総花の丘公園には主に夏鳥としてサシバが生息しています。
サシバが見られるのは公園の南側にある田園地帯で、自然生態園の脇を流れる戸神川沿いを進んだ先にあります。
サシバを探す際は国道16号線側から田んぼと林縁を見渡しながら探すといいでしょう。公園の近くでサシバがら見られない場合は、戸神川沿いの道を歩いて、さらに田園地帯の中を進んでいくといいでしょう。
公園周辺の林縁も道路が通っており歩くことができますが道幅が狭いので、農作業をされている最中などは邪魔にならないように十分注意しましょう。
守谷野鳥のみち【茨城県】
茨城県守谷市にある守谷野鳥のみちには主に夏鳥としてサシバが生息しています。
守谷野鳥のみちはサシバが好む谷津に木道を整備してある場所で、サシバの観察に非常に向いている探鳥地です。
守谷野鳥のみちは木道の両脇に林があり、サシバが両脇の林を行き来するために飛び回る姿を観察することができます。
木道の途中には猛禽類用の止まり木も設置されているので、周囲の枝先の他にそれらの止まり木もサシバが止まっていないかチェックしてみるといいでしょう。
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米須海岸北側田園地帯【沖縄県】
沖縄県糸満市にある米須海岸の北側側に広がる田園地帯では、主に秋から冬にかけてサシバを見ることができます。
サシバは田園地帯の中にある電柱に止まっていることがあるので、まずは電柱を中心に探していくといいでしょう。
飛んでいるサシバを探す際は背丈の高いサトウキビ畑沿いではなく、米須地下ダム周辺など上空の見晴らしの良い場所から探すのがおすすめです。
また、隣接する米須海岸は1年を通して多くの野鳥が観察できるポイントなので、併せて訪れてみるといいでしょう。
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金武の田イモ畑【沖縄県】
沖縄県金武町にある田イモ畑では、主に秋から冬にかけてサシバを見ることができます。
サシバを探す際は、金武バイパスの高架下に広がる田イモ畑を始めとした田園地帯を歩きながら探していくといいでしょう。
サシバは田園地帯の中にある電柱や周囲の林縁の枝先に止まっていることがあるので、それらの場所は要チェックです。
また、田園地帯は金武バイパスの高架下だけではなく、丘の向こう側にある奥首川沿いにも広がっているので、奥首川沿いの田園地帯も併せて探してみるといいでしょう。
※田園地帯でサシバを探す際は地元の農家の方の邪魔にならないように十分注意して下さい。
来間島【沖縄県】
沖縄県宮古島の南西にある来間島では主に秋から春にかけてサシバが見られます。
サシバが最も多く見られるのは秋の渡りの時期ですが、一部が越冬するため、冬の間もサシバを見ることができます。電柱や枯れ枝の先などサシバが止まりやすい場所を中心に探していくといいでしょう。
秋から春にかけてサシバは来間島の至る所で見ることができますが、来間島の大部分は農地なので、サシバを観察する際は農作業の邪魔にならないように十分注意しましょう。