先週、日光自然博物館の方から中禅寺湖の千手ヶ浜にオオワシが飛来したとの情報をいただきました。
11月15日に日光自然博物館のインタープリターの方が千手ヶ浜でオオワシを確認されたそうで、日光自然博物館のツイッターにもオオワシの情報が掲載されています。
証拠写真。
ドーンと頭上通過でした。 pic.twitter.com/pw39aRX2bN— 日光自然博物館 (@nikkonsm) 2018年11月15日
情報をいただいたからには行くしかないと思い、昨日さっそく中禅寺湖へ行ってきました。運が良ければまだ飛来が確認されていないオジロワシも見られるかと思い、期待して早朝に向かいました。
千手ヶ浜までは車で行くことができないので、徒歩か低公害バスで行くことができますが、徒歩だと赤沼駐車場から約3時間、菖蒲ヶ浜から1時間半ほどとかなり距離があるので、今回は低公害バスを利用しました。
なお低公害バスの運行は11月いっぱいで終了なるので、千手ヶ浜までバスで行こうと考えている方は注意が必要です。
千手ヶ浜に到着すると周囲はとても静かでオオワシが出ているような気配はなし。
とりあえずオオワシの出現を待つ前に、千手ヶ浜の周囲で他の野鳥を探すことに。
千手ヶ浜沿いを歩き始めると早速水際では動き回る2羽のカワガラスを発見。
カワガラスは鳴きながら追いかけまわしあうなど終始賑やかでした。
湖上に目をやると、目立っていたのはハジロカイツブリ。
ハジロカイツブリは数羽の群れで行動しており、潜水も繰り返していました。
少し離れた場所では一回り大きなカンムリカイツブリも見られました。
千手ヶ浜沿いの林では数羽のアカゲラが大きな音を立てながら木々を叩いていました。
アカゲラは千手ヶ浜にいる間、絶えず周囲の木々を飛び回っていました。
ハンノキにはマヒワの大群が飛来。
マヒワは近くにあった水場で水浴びをしていたようで、水場と枝を行ったり来たり。ちょうどこちらから見えない場所に降りていたので、マヒワが水浴びをする姿は見ることができませんでした。
マヒワを見ていると、すぐ近くの木をキバシリが駆け上がっていきました。
ずいぶんとサービスの良いキバシリで、近くの木々を走り回ってくれました。
キバシリを見ていると木の上の方にゴジュウカラがやって来ました。
キバシリと違って低い場所には降りてきてくれず、首がいたくなるほど高い場所を飛び回っていました。
その後、湖畔のベンチでオオワシを待つことに。
オオワシを待っている間、ベンチのすぐ近くの桟橋にはカワガラスが何度もやって来ました。
その後、オオワシが出るの3時間待ちましたが残念ながらオオワシは現れず。
オオワシは諦めて徒歩で西ノ湖へ。
西ノ湖ではマガモやオシドリの群れが見られましたが、対岸の遠い場所におり双眼鏡で観察するのが精一杯でした。
西ノ湖周囲の林ではツグミの群れを発見。
ツグミの群れは鳴きながら木々の上の方を飛び回っていました。
ツグミの群れがいた木々の近くでマヒワっぽい群れが飛び立ったので居残ったのがいないか探すとシメがいました。
エナガの群れはヒガラとコガラと混群を形成していました。
西ノ湖での探鳥を終えて西ノ湖入り口でバスを待っていると、上空を数羽のトビが旋回中。
その中の1羽が少し違って見えたので双眼鏡で覗くと、尾羽が白かったのでついに念願のオオワシ!と思って見ていましたが、家に帰って画像を確認すると、どうやらオジロワシの様でした。
オオワシにしては翼の形に丸みがないのと、足の周りや翼の上の部分に白い部分がなく先日千手ヶ浜で撮影されたオオワシと比較しても同一個体とは思えなかったので、オジロワシだと思われます。一応画像のコントラストや明るさを調整して確認しましたが翼や足の周りに白い部分は確認できませんでした。
オジロワシはバス停の真上をゆっくりと旋回して数分間観察することができました。
その後、オジロワシはトビと小競り合いを何度か繰り返し中禅寺湖の方へ消えていきました。
オジロワシを観察した後はバスで赤沼駐車場まで戻り、赤沼から湯滝までアオシギを探して歩きましたがアオシギは見つけることができず、湯滝で2羽のカワガラスを見て帰路につきました。
今回、目的のオオワシは見ることができませんでしたが、思いがけずオジロワシを見ることができた。機会があれば今冬中にオオワシを見にまた訪れたいと思います。
今回確認した野鳥
アカゲラ
オオバン
オシドリ
オジロワシ
カワガラス
カンムリカイツブリ
キバシリ
キンクロハジロ
コガラ
コゲラ
ゴジュウカラ
シメ
セグロセキレイ
ツグミ
トビ
ノスリ
ハジロカイツブリ
ヒガラ
ホシハジロ
マヒワ
マガモ
モズ
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