このページではアカゲラのオスとメスの違いと、幼鳥との違いを紹介しています。
アカゲラはキツツキ科の野鳥で雌雄同色ではないものの、オスとメスの見た目が非常によく似た野鳥です。
キツツキ科の野鳥の中でも比較的観察頻度が高いので、雌雄の識別ポイントはしっかりと押さえておくといいでしょう。
頭部の色の違い
アカゲラのオスとメスの明確な違いは頭部の色になります。
アカゲラのオスは後頭部が赤色で、メスは頭部全体が黒色になっています。
この頭部の色以外に見た目でアカゲラのオスとメスの違いを見分けるポイントはほぼないと言っていいでしょう。
そのため、頭部の全体を見ることができればアカゲラの雌雄は識別することができます。逆に言えば頭部が見えない状態ではアカゲラの雌雄の識別は非常に難しいものになります。
キツツキの仲間のアカゲラは木の幹の上の方にいることが多く、下からの観察になることが多いので、頭部が見えない場合はアカゲラが木の幹の下の方に降りてくるまで待つ必要があります。
また、アカゲラは多くの場所で留鳥として一年中同じ場所に生息しているので、雌雄の識別の練習は、葉が落ちてアカゲラが見つけやすくなる冬の落葉樹林で行うといいでしょう。アカゲラの生息地については下記の記事で紹介しています。
関連記事:アカゲラの生息地と探す際のポイント
アカゲラの幼鳥
また、雌雄の識別の際に一つ注意するポイントがあります。
アカゲラの幼鳥はオスとメスの両方とも頭部が赤色になります。
幼鳥には後頭部は黒くて頭頂部と前頭部が赤い個体もいます。そのため、後頭部の黒色が見えたとしても幼鳥の可能性があるので、後頭部の色だけで雌雄を判断するのは控えた方がいいでしょう。
また、アカゲラには背中の白斑に様々なものがありますが、これは個体差によるもので雌雄による違いではありません。
この他に、アカゲラにはオオアカゲラという名前も見た目も非常によく似た野鳥がいます。
アカゲラとオオアカゲラの違いについては以下のページで紹介しています。
関連記事:アカゲラとオオアカゲラの違いと見分け方
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