先日は高原で見られる野鳥を紹介しましたが、今回はさらに標高が高く夏でも涼しいことが多い高山帯・亜高山帯で見られる野鳥たちを紹介します。もちろん、高原で見られる野鳥と被るものもいますが、前回の記事で紹介した野鳥は今回は省略しています。

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ライチョウ

ライチョウは高山で見られる野鳥の代表種で、一般的に広く知られた野鳥です。

非常に有名な野鳥ですがその知名度に反して生息数は非常に少なく、高山に生息しているといっても北アルプスや南アルプスなどの限られた場所でしか見ることはできません。登山道の周りで見られる個体は人馴れしていることが多く、かなり近くで見ることができる場合がありますが、その際は登山道から外れず必ず登山道からライチョウを観察するようにしましょう。

ライチョウの観察は登山が基本ですが、体力に自信のない方はトロリーバスが通っている立山の室堂平がおすすめです。

 

ホシガラス

ホシガラスは高山に生息するカラスの仲間です。普通のカラスと違って名前の由来にもなった白点が顔からお腹にかけてあります。松の実を主食とするため、カラマツやハイマツが多い森林限界付近でよく見られます。カラス科の例にもれず「ギャーギャー」や「ガーガー」と聞こえる大きな声で鳴くので声を頼りに探すといいでしょう。

また、森林限界の少し上から松林を見渡せるような場所から探せば松林の上の方を飛び回るホシガラスが見られる可能性が高くおすすめです。

 

イワヒバリ

イワヒバリは高山帯に留鳥として生息しています。冬になると少し標高の低い場所や低山に移動するものもいます。名前の通り高山の岩場でよく見られ、登山道にもよく出てきます。ライチョウと並んで高山では一般的の登山者にも広く知られた野鳥で高山で見られる野鳥の代表種となっています。

岩場の中を通っている登山道では岩場の上でさえずるイワヒバリがよく見られるでしょう。

登山道で見られるイワヒバリは人に慣れている個体が多く、しばらく動かずに待っているとかなり近くまでよってくることもあるので、観察は容易です。

 

カヤクグリ

カヤクグリは主に漂鳥として繁殖に高山帯や亜高山帯で見られます。見た目は地味な野鳥ですがさえずりは美しく、登山道に響き渡ります。

普段はハイマツなどの林の中にいることが多く見つけるのは大変ですが、オスがさえずるときはハイマツのてっぺんなど目立つ場所でさえずることが多いので繁殖期にさえずりを頼りに探すと見られる確率が上がるでしょう。

冬には標高の低い山に下りてきますが、さえずりもせず藪の中にいることが多いので見つけるのは繁殖期よりもかなり難しくなります。

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メボソムシクイ

メボソムシクイは日本で一般的に見られるムシクイの仲間の中で最も標高の高い場所で見られます。

主に夏鳥として亜高山帯や高山帯のカラマツやハイマツなどの針葉樹林の林でよく見られ、木々の上の方でさえずっていることが多いので、針葉樹の斜面林を上から観察できるような登山道や遊歩道で探すといいでしょう。

渡りの時期には平地の公園などでも見られることがありますが、姿がとても似ている同じムシクイの仲間であるセンダイムシクイやエゾムシクイも見られます。このムシクイ3種はさえずらないと野外での識別はかなり困難なのでメボソムシクイの観察は繁殖期に高山で行うのがおすすめです。

ルリビタキ

ルリビタキは漂鳥として日本に生息しており、繁殖期に亜高山帯の林でよく見られます。

森林限界付近の林では視界が開けた場所に出てくることも多いのでルリビタキを探すのにおすすめです。

冬には平地の公園などで比較的簡単に観察できるので、ルリビタキを目的に高山に行くことは少ないかもしれませんが、美しいさえずりが聞こえるのも繁殖地である高山ならではの魅力です。

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コマドリ

コマドリは主に夏鳥として亜高山帯の林に飛来し、日本三鳴鳥に数えられるほど美しい声でさえずります。

高地でで見られる野鳥の中でも特に人気が高い野鳥で、飛来地は多くのバードウォッチャーで賑わいます。

標高の高いクマザサなどが生い茂った渓流沿いでよく見られるため、渓流沿いを進む登山道などで探すといいでしょう。また、木々の高い場所にいることは少ないので、ささやぶから飛び出た枯れ木などを中心に探すのがおすすめです。

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ウソ

ウソは主に漂鳥として日本に生息しており、繁殖期に亜高山帯や高山帯の針葉樹林でよく見られます。オスの成鳥はのどから頬にかけて桃色をしており、とてもきれいな野鳥です。

「フィー」と口笛の様に聞こえるさえずりはとてもよく通るため、さえずりを頼りに針葉樹林の中を探すといいでしょう。

また、桜の花芽を食べる野鳥としても有名で、地域によっては害鳥として扱われることもある野鳥です。

 

キクイタダキ

キクイタダキは主に漂鳥として日本に生息しており、繁殖期に亜高山帯の針葉樹林でよく見られます。日本で最も小さい野鳥の一つで、頭頂部の黄色い部分やそのかわいらしい見た目から人気の高い野鳥です。また忙しなく動き回る生態も相まってじっくり観察するのが大変な野鳥です。

針葉樹林を飛び回るキクイタダキを観察するのはとても大変ですが、水場の少ないような亜高山帯のでは小さな水たまりにやってくることが多いので水たまりを見つけたらしばらく待ってみるのもいいでしょう。

 

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