コルリが見られる生息地と探す際のポイント

コルリが見られる生息地と探す際のポイント

コルリは主に夏鳥として標高の高い山地の林にやって来ます。標高1000mを越えたあたりからよく観察され、クマザサなどで地面が覆われているような場所を好んで生息しています。

そのため藪の中にいて見づらい場合は、近くに流れの遅い沢などの水場がないか探してみましょう。コルリの水飲み・水浴びポイントを見つけられれば、じっくりとコルリを観察することができます。

低いところにいるイメージの強いコルリですが、木のかなり高い場所でさえずることもあるのでコルリのさえずりが聞こえても姿が見えない場合は木の上の方を探してみるといいでしょう。

また、コルリのさえずりは特徴的で、さえずりを頼りに探すのがおすすめですが、生息環境の似ているコマドリとはさえずりも似ているので、さえずりを頼りにコルリを探す際は混同しないように注意しましょう。

コルリの生息地では見た目のよく似たオオルリやルリビタキも生息していることがあるので識別には気を付けましょう。

関連記事:オオルリとコルリの違いと見分け方

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柳沢峠【山梨県】

コルリの生息地 柳沢峠

山梨県にある柳沢峠では峠脇の斉木林道でコルリを観察することができます。

柳沢峠ではコルリを観察できる確率が非常に高く、首都圏周辺ではコルリが観察できる探鳥地として1、2を争います。

林道はコルリの好むクマザサが生い茂っており、時折コルリが林道に飛び出してきます。林道を登っていくと複数ある沢の近くで見られる確率が高いので、コルリを待つときは沢の近くをおすすめします。水飲みや水浴びにやってくれば、かなり近くで観察できるので根気よく待ってみるのもおすすめです。

柳沢峠ではコルリが営巣していることもあります。もし巣を見つけても近づきすぎて刺激をしないようにしましょう。

また、柳沢峠ではさえずりのよく似たコマドリも数が多いので混同しないように注意しましょう。

追記:最近柳沢峠では餌付けがかなり増えてきており、柳沢峠茶屋から近い場所では多くの場所で餌付けが行われています。

そのため、コルリの観察は餌付けがされておらず、人も少ない林道の上の方まで登って行うのがおすすめです。

関連記事:柳沢峠で見られる野鳥と観察ポイント

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高鉢【静岡県】

コルリの生息地 高鉢

富士山の静岡県側にある高鉢では主に夏鳥としてコルリが生息しています。

高鉢では駐車場から富士山自然休養林の遊歩道が伸びており、遊歩道の周囲でコルリを見ることができます。

遊歩道の周囲はコルリの好む藪が広がっており、人がいない時なら普通に遊歩道に出てくることもあるので、コルリのさえずりが遊歩道の近くで聞こえたら出てくるのを少し待ってみるのもいいでしょう。

また、遊歩道の途中には沢がいくつかあります。沢沿いは少し開けているので、沢沿い岩場などコルリのソングポストになりそうな場所を中心に探すのがおすすめです。

高鉢はコマドリの生息地としても有名な場所なので、コルリと併せて探してみるといいでしょう。

高鉢駐車場は富士山スカイラインが開通している期間内でマイカー規制が行われていない時のみ利用できるので、自家用車で行く場合は注意しましょう。

関連記事:高鉢で見られる野鳥と観察ポイント

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富士山須山口登山歩道【静岡県】

コルリの生息地 富士山須山口登山歩道

静岡県の富士山麓にある富士山須山口登山歩道は主に夏鳥としてコルリが生息しています。

登山歩道といっても途中までは傾斜は緩やかで軽装でも問題ありません。コルリを探す際は登山歩道入り口から弁当場の水場までの間が比較的歩きやすくおすすめです。特に弁当場の水場付近はクマザサも多くコルリの好む環境がそろっているため、弁当場を中心にコルリを探すといいでしょう。

弁当場の水場は水くみにやってくる人も多いため、じっくりとコルリを探したい場合は早朝か、平日がおすすめです。

関連記事:富士山須山口登山歩道で見られる野鳥と観察ポイント

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水ヶ塚公園【静岡県】

コルリの生息地 水ヶ塚公園

富士山の静岡県側にある水ヶ塚公園では主に夏鳥としてコルリを見ることができます。

水ヶ塚公園には広い駐車場があり、コルリは駐車場の周囲で見られるので、富士山の中でもコルリが気軽に観察できる場所です。コルリを探す際は駐車場に隣接しているふれあい広場周辺がおすすめです。葉があまり茂っていない5月中なら、地面を動き回るコルリが見やすくなります。

ふれあい広場の周囲はクロスカントリーのコースになっており、ランナーが多い場合はコルリの観察は難しくなるので、その際は腰切塚の遊歩道でコルリを探すといいでしょう。

また、富士山のマイカー規制時も水ヶ塚公園までは自家用車で行くことができますが、駐車場は有料になるので注意しましょう。

関連記事:水ヶ塚公園で見られる野鳥と観察ポイント

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富士山須走口五合目【静岡県】

コルリの生息地 富士山須走口五合目

富士山の静岡県側にある須走口五合目には主に夏鳥としてコルリが生息しています。

須走口五合目には登山道の他に須走まぼろしの滝方面と小富士方面の二つの遊歩道がありますが、コルリを探す際は林の中を歩くことができる小富士方面の遊歩道がおすすめです。

小富士方面の遊歩道は五合目の駐車場から小富士まで開けた場所がなく、各所でコルリが期待できます。遊歩道の麓側は木々の上の方も見やすいので、コルリが樹上でさえずっていても観察しやすいでしょう。

小富士までは駐車場から40分ほどで往復できるので、何度か往復しながらコルリを探していくのがおすすめです。

また、遊歩道は道幅が狭くなっている場所が多いので立ち止まってコルリを探す際は他の方の邪魔にならないように十分注意しましょう。

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富士山吉田口登山道【山梨県】

コルリの生息地 富士山吉田口登山歩道

富士山の山梨県側にある富士山吉田口登山道は上記の須山口登山歩道と同じく春から夏にかけてコルリが見られます。

コルリは大石茶屋付近でよく見られるので、重点的に探してみましょう。体力に自信のある方は中ノ茶屋と馬返を往復して探すと見られる確率が上がるでしょう。

須山口や吉田口登山道に限らず富士山周辺はコルリが多くやって来るので西臼塚や水ヶ塚公園なども合わせて探してみるとコルリを観察できる確率がかなり上がるでしょう。その際は水ヶ塚の森の駅富士山を拠点としてコルリを探すのがおすすめです。

関連記事:富士山吉田口登山道で見られる野鳥と観察ポイント

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八方ヶ原【栃木県】

コルリの生息地  八方ヶ原

栃木県の高原山にある八方ヶ原では、学校平~小間々~大間々付近でコルリを観察することができます。

コルリを探す際は学校平~小間々~大間々を結ぶ、大間々自然歩道がおすすめです。コルリは小間々と大間々の中間地点あたりの、遊歩道脇の少し谷の様になっている場所でよくさえずっています。小間々駐車場に車を止めて遊歩道に入っていくといいでしょう。

八方ヶ原ではクマの目撃情報もあるので、自然歩道に入る際はクマ除けの鈴などを携帯し、十分注意して探鳥しましょう。

関連記事:八方ヶ原で見られる野鳥と観察ポイント

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井戸湿原【栃木県】

コルリの生息地 井戸湿原

栃木県鹿沼市にある井戸湿原には主に夏鳥としてコルリが生息しています。

井戸湿原の周囲の林にはコルリの好む下草が多いポイントが多くあります。井戸湿原の周囲には多くの遊歩道があるので、下草が多い場所さえずりを頼りに探していくといいでしょう。駐車場がある前日光ハイランドロッジから井戸湿原の間ではどこでもコルリが期待できます。

小さな沢沿いを歩ける場所もあるので、コルリが水浴びに来るのを待ってみてもいいでしょう。

また、井戸湿原はコマドリの生息し地としても非常に有名な場所なので併せて探してみるといいでしょう。

関連記事:井戸湿原で見られる野鳥と観察ポイント

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戸隠森林植物園【長野県】

コルリの生息地 戸隠森林植物園

長野県長野市にある戸隠森林植物園には主に夏鳥としてコルリが生息しています。

園内には多くの遊歩道があるので、小川の小径など野鳥が多く見られるポイントを中心に探していくといいでしょう。遊歩道の一部はバリアフリー化されており、かなり歩きやすいので、そういった場所で探すのもおすすめです。

戸隠森林植物園は観光客の方も多いので、入り口周辺の遊歩道などに人が多い場合は外周の小径など人の少ない公園の奥の方で探すのもいいでしょう。

また、植物園から遊歩道が続いている鏡池周辺もコルリが見られるポイントになっているので、併せて探してみるのがおすすめです。

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管理人がコルリを確認した場所一覧

柳沢峠【山梨県】

富士山吉田口登山歩道【山梨県】

清里高原【山梨県】

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水ヶ塚公園【静岡県】

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高鉢【静岡県】

西臼塚【静岡県】

富士山須走口五合目【静岡県】

八方ヶ原【栃木県】

井戸湿原【栃木県】

戸隠森林植物園【長野県】

 

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