東京都の23区内では夏になると見られる野鳥の種類が他の季節と比べて極端に少なくなります。
そこで今回は夏鳥として東京都の23区内にやって来る野鳥を紹介したいと思います。
コアジサシ
コアジサシはアジサシの仲間で、主に水辺の近くで見ることができる夏鳥です。名前の通りアジサシの仲間でひらひらと飛びながら水面にダイブして魚を捕る姿がよく見られます。
都内では荒川や多摩川などの大きな河川沿いや、東京湾沿いでよく見られる野鳥です。そのため、堤防の上から探すと目線の高さで飛んでいるコアジサシを観察できる可能性が高くなります。
絶滅が危惧されている野鳥で、都内では東京都大田区の森ヶ崎水再生センターや葛西臨海公園などで保護活動が行われています。これらの場所ではコアジサシの観察会が行われているので、参加してみるのもいいでしょう。
・森ヶ崎水再生センター
・東京港野鳥公園
・つばさ公園
・多摩川六郷橋緑地
・葛西臨海公園
・水元公園
関連記事:コアジサシの生息地と探す際のポイント
コチドリ
コチドリは主に田んぼや河川敷、海岸沿いなどで見られる夏鳥です。都内では多摩川などの大きな河川沿いや東京湾沿いでよく見られます。
チドリの仲間らしく干潟ではもちろんのこと、堤防にできる小さな潮だまりなどでも見られるため、東京湾沿いにある人工島の周囲などを探すと高い確率で見ることができます。
コチドリは地面に営巣するため、河川敷などでコチドリを探す場合は誤って巣を踏んでしまわないように十分注意しましょう。
・東京港野鳥公園
・多摩川六郷橋緑地
・昭和島
・葛西臨海公園
オオヨシキリ
オオヨシキリは名前に「ヨシ」と名の付く通り、ヨシ原でよく見られる夏鳥です。
都内でも多摩川などの大きな河川沿いに広がるヨシ原で見られます。
非常に大きな声でさえずる野鳥なので、ヨシ原のある河川敷で、さえずりを頼りに探せば簡単に見つけることができます。ヨシのてっぺんや木のてっぺんなど目立つ場所でさえずっているので、堤防の上などヨシ原が広く見渡せる場所から探してみるといいでしょう。
公園などにある比較的小さなヨシ原でも見られることがあるので、ヨシの生えた池のある公園などはチェックしてみるといいでしょう。
・多摩川六郷橋緑地
・東京港野鳥公園
・葛西臨海公園
・水元公園
・浮間公園
ヨシゴイ
ヨシゴイは「ヨシ」と名の付く通りヨシ原でよく見られる夏鳥で、普段はヨシの中に隠れており、姿を見るのは難しい野鳥です。
都内では多摩川などの河川敷にあるヨシ原や、ヨシが生えている公園などで見られます。都内で見られる場所は限られているので、過去にヨシゴイの観察情報がある場所で探すのがいいでしょう。
個体によってはすぐにヨシ原の中に隠れてしまうので、ヨシゴイの観察は早朝などの人の少ない時間帯に行うのがおすすめです。
・葛西臨海公園
・多摩川六郷橋緑地
関連記事:ヨシゴイの生息地と探す際のポイント
ササゴイ
ササゴイはサギの仲間らしく池のある公園や海岸沿いなどで見られる夏鳥です。
同じサギの仲間のゴイサギによく似ていますが、比較的生息数が多く留鳥として観察機会の多いゴイサギに比べてササゴイは都内でも生息地が限られており、観察できる機会は多くありません。
過去にゴイサギの観察例がある場所では繁殖している可能性があるので、それらの場所を中心に探しているといいでしょう。
都内では東京港野鳥公園と浮間公園をササゴイが観察できる場所として有名です。
・東京港野鳥公園
・浮間公園
ツバメ
日本にやって来る夏鳥の中でも代表的な野鳥であるツバメは東京都内で見られる夏鳥の中でも代表的な野鳥です。都内では住宅地から公園、河川敷など様々な環境に生息しています。以前と比べ、数が少なくなっていますが、都内ではまだまだ多くのツバメを見ることができます。
広い原っぱがある公園や河川敷では、エサとなる虫を狙って低空飛行で飛び回るツバメがよく見られます。ツバメは飛びながら水を飲むので、大きな池がある公園などもツバメがよく見られるポイントです。
子育てが終わると、河川敷などで群れを作る姿がよく見られます。
・東京港野鳥公園
・多摩川六郷橋緑地
・葛西臨海公園
・水元公園
・皇居
・浮間公園
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