ここでは住宅街の庭で見られる可能性の高い野鳥を紹介しています。
名前と写真と簡単な紹介の他に、一部の野鳥は説明の下にその野鳥が見られる生息地を紹介している記事へのリンクがあります。
※ここでは主に関東地方の野鳥について紹介しています。
一年中見られる野鳥
メジロ
メジロは名前の通り目の周りが白く、黄緑色の体が特徴的な野鳥です。
花の蜜や果実を好むため、椿や梅、柿の木などがある庭にそれらの花が咲く時期や実の生る時期にやってくる可能性があります。
シジュウカラ
シジュウカラはスズメと同じくらいの大きさの小さな野鳥で、胸からお腹にかけて入る黒いネクタイのような一本の線が特徴的な野鳥です。
住宅地でも普通に見られるほど数が多い野鳥で、小さな庭でも見られる可能性が高い野鳥です。
昆虫から木の実まで食べる雑食性なので、小さな種子の生る草木や、あえて虫が付きやすい草木を植えるとやってくる確率が上がるでしょう。
ヤマガラ
ヤマガラは上記のシジュウカラに似ていますが、オレンジ色のお腹と「ニィーニィー」といった個性的な鳴き声が特徴の野鳥です。
雑食性のため春から夏は毛虫などが多い場所、秋から冬は木の実が多い場所でよく見られます。
ヒヨドリ
ヒヨドリはハトとスズメの中間くらいの大きさの野鳥で、住宅街でも普通に見られる野鳥です。
果実や花の蜜、昆虫など様々なものを食べる雑食性で、果実が生る木などでは大きな声で鳴きながら他の野鳥とよく争っており、特に同じように果実や花の蜜を好む上記のメジロを追い払う姿がよく見られます。
ムクドリ
上記のヒヨドリとほぼ同じくらいの大きさの野鳥で、オレンジ色のくちばしと足が特徴的な野鳥です。
群れで行動していることが多い野鳥で、ねぐらになる場所では数百羽の大群で見られることもあります。
個人の庭で見られる時は単独、または数羽で行動していることが多く、地面で採餌している姿がよく見られます。
ハクセキレイ
ハクセキレイは尾羽を振りながら地面を歩く姿が特徴的な野鳥です。
基本的に地面を歩いて採餌する野鳥なので、芝生のある開けた庭でよく見られますが、コンクリートの駐車場でも普通に見られます。
住宅地で見られるハクセキレイは人馴れしている個体も多く、肉眼でも観察しやすい野鳥です。
カワラヒワ
カワラヒワは翼の黄色が特徴的なスズメ大の野鳥です。
カワラヒワは種子を好んで食べるため、アブラナやヒマワリなどに群れでやってきて採餌をしている姿がよく見られます。
花畑のある住宅地などでは普通に見られる野鳥です。
オナガ
オナガは名前の通り水色の長い尾羽が特徴的な野鳥です。
見た目は似ていませんがカラスの仲間なので「ギューイ、ギュッギュッギュッ」と濁った声で鳴きます。
花が散った後の桜の木で大量発生する毛虫を食べる姿がよく見られるので、桜並木のある住宅街で見られる可能性が高いです。
関連記事:オナガが見られる生息地と探す際のポイント
ウグイス
ウグイスは「ホーホケキョ」という特徴的なさえずりが、非常に有名な野鳥です。普段は藪の中など暗い場所を好むので、開けた庭ではあまり見られません。
知名度のわりにその姿はあまり知られていないので、他の野鳥と間違われることも多い野鳥です。特に上記のメジロとは間違われることが多いので注意しましょう。
関連記事:ウグイスとメジロの違いと見分け方
キジバト
キジバトはよく見られるドバトにいていますが、全く別種のハトの仲間です。
一般的に大きな群れで見られるドバトと違い、単独または数羽の群れで行動していることが多く、電線や庭の木々で「ゼーゼーポッポー」と特徴的な声で鳴いている姿がよく見られます。
秋から冬にかけて見られる野鳥
ツグミ
ツグミは主に冬鳥として日本にやってくる野鳥です。
地面で採餌することが多い野鳥で、開けた芝生などでミミズなどを掘り起こして食べている姿がよく見られます。
上記のムクドリに似ていますが、羽に赤茶色の部分があることなどで見分けることができます。
関連記事:ムクドリとツグミの違いと見分け方
シロハラ
シロハラは主に冬鳥として日本にやって来る野鳥です。
上記のツグミの様に地面で採餌をしていることが多い野鳥ですが、ツグミの様に開けた場所に出てくることは少なく、落ち葉の積もっている様な場所や藪の中でよく見られます。
小さな庭よりはある程度木々のある広い庭にやってくる可能性が高いでしょう。
ジョウビタキ
ジョウビタキは主に冬鳥として日本に飛来する野鳥です。オスは鮮やかなオレンジ色のお腹をしています。
縄張り意識の強い野鳥で単独で見られることが多く、庭が縄張り内に入れば、その冬の間はほぼ毎日観察することができるでしょう。
アオジ
アオジは主に漂鳥として冬になると平地に下りてくる野鳥です。
スズメ大の小鳥で、地面で採餌している姿がよく見られます。体を隠せる藪が近くにあれば舗装された場所でも見られる野鳥です。
関連記事:アオジが見られる野鳥と観察ポイント
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