オナガが見られる生息地と探す際のポイント
オナガは主に市街地や山地の林に留鳥として生息しています。近くに林などがあれば住宅街の中でも群れで電線に止まっていることがあります。
名前の通り長い尾羽が特徴で、飛んでいると非常に目立つ野鳥です。見た目はあまり似ていませんがカラスの仲間でかなり大きな声で鳴きます。ギョエー!ギョッ!ギョッ!とかなり特徴的鳴き声なので、鳴き声を頼りに探せばすぐに見つけることができるでしょう。群れで行動していることが多く、オナガの生息地ではオナガの大合唱を聞くことができます。
昆虫を好んで食べるので、初夏に毛虫が多い桜の木などにやって来て採餌する姿がよくみられます。地面で採餌することも多い野鳥なので、毛虫の多い木の下の方も探してみるといいでしょう。
葛西臨海公園【東京都】
東京都江戸川区にある葛西臨海公園には、オナガが留鳥として生息しています。
園内の野鳥案内板に掲載されるほどよく見られ、特に鳥類園内のウォッチングセンター周辺で見られる確率が高いです。ウォッチングセンターの2階から広範囲を見渡す形でオナガを探してみるといいでしょう。
また、オナガは水を飲みに池に降りてくることがあります。池沿いの水深が浅く枝が水面に飛び出ている場所は必ずチェックしましょう。オナガ以外にも多くの野鳥が水飲みや水浴びにやってきます。
土日祝日にはウォッチングセンターにスタッフの方がいるのでオナガが見つからない場合は情報を聞いてみるのもおすすめです。
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浜離宮恩賜庭園【東京都】
東京都中央区にある浜離宮恩賜庭園には主に留鳥としてオナガが生息しています。
花畑の周囲の林など、オナガのエサとなる昆虫が多く生息する場所を中心に探すのがおすすめです。比較的静かな庭園内ではオナガの鳴き声はとてもよく響くので、鳴き声を頼りに探せば簡単に見つけることができるでしょう。
秋には幼鳥も含めた群れで飛び交うオナガを見ることができます。
浜離宮恩賜庭園は観光地としても人気の場所なので、オナガを探す際は人の少ない平日がおすすめです。
水元公園【東京都】
東京都葛飾区にある水元公園には主に留鳥としてオナガが生息しています。
オナガは公園内の開けた場所の林縁でよく見られます。
中央広場などが開けていますが、平日でも人が多いので、人が少ない場所でゆっくりとオナガを探したい場合はごんぱち池周辺などがおすすめです。ごんぱち池近くの広場の周りの木々にオナガがいるとかなり良い条件で観察することができます。
また、水元公園南側にある水辺の里や三郷公園側にあるバードサンクチュアリもオナガを探すのにおすすめのポイントです。バードサンクチュアリには野鳥観察壁もあるので、池の周囲の木々にオナガが止まっていないかチェックしていきましょう。平日でも人の多い北側のバードサンクチュアリに比べると人が少ないことが多く、ゆっくりとオナガを探すことができます。
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井の頭恩賜公園【東京都】
東京都三鷹市と武蔵野市にまたがる井の頭恩賜公園には主に留鳥としてオナガが生息しています。
オナガは井の頭池周囲の林や、公園の西側にある小鳥の森など園内の各所で見られる可能性があります。
冬に井の頭池の西側でカモ類など水鳥を観察しつつ池の周囲でオナガを探すのもいいですが、井の頭池の周囲は平日でも人が多いので、ゆっくりとオナガを探したい場合は、玉川上水沿いがおすすめです。
玉川上水沿いの遊歩道は井の頭池周囲に比べて人が少ないので、ゆっくりとオナガを探すことができます。その際は第一駐車場から小鳥の森の間を往復するといいでしょう。
平和の森公園【東京都】
東京都大田区にある平和の森公園には主に留鳥としてオナガが生息しています。平和の森公園は京浜急行線の平和島駅から徒歩10分ほどとアクセスも良く、気軽にオナガを観察することができる探鳥地です。
オナガを探す際はひょうたん池の周囲から探すといいでしょう。ひょうたん池にある小島と周囲の林縁を行ったり来たりしている時はすぐに見つけることができます。
アスレチックが休みの日は公園南側の林もおすすめです。人のいないアスレチックコースの地面でオナガが採餌していることもあり、金網があるので、歩道のかなり近くで見られることもあります。
平和の森公園は住宅街のすぐそばにあるので、平日でも午後には多くの人で賑わいます。そのためオナガの観察は早朝などの人の少ない時間帯がおすすめです。
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谷津干潟【千葉県】
千葉県習志野市にある谷津干潟では干潟の周囲にある林にオナガが留鳥として生息しています。
林は干潟の北側と南側にあり、干潟の野鳥も同時に観察するなら南側の林でオナガを探すのがおすすめです。
林の中だけでなく、周囲の電柱・電線に止まっていることもあるので要チェックです。
また、谷津干潟には自然観察センターがあるので、オナガが見つからない場合はスタッフの方に聞いてみるといいでしょう。
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清水公園【千葉県】
千葉県野田市にある清水公園には主に留鳥としてオナガが生息しています。
公園内にはアスレチックがあり、人が多いことが多いので、オナガを探す際は公園の西側にある座生川の調節池の周囲で探すのがおすすめです。
調節池は徒歩で一周することができるので、太陽の位置に合わせて順光になる場所で探すといいでしょう。
特に調節池西側の林は明るい場所も多くオナガを観察するのにおすすめの場所です。
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彩湖【埼玉県】
埼玉県さいたま市と戸田市にまたがる彩湖では主に留鳥としてオナガが生息しています。
彩湖は広大なので、管理橋より北側の外周路を歩きながらオナガを探すといいでしょう。北東側にある戸田ヶ原自然再生エリアなどの林があるポイントで探すのがおすすめです。
オナガは木々の上の方にいることも多いので、彩湖の周りの堤防の上から林を飛び回るオナガを探すのもいいでしょう。
彩湖では彩湖・道満グリーンパークの管理事務所で自転車を貸し出しているので、自転車で各所を回るのもおすすめです。
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渡良瀬遊水地【栃木県他】
栃木県など4県にまたがる渡良瀬遊水地ではオナガが留鳥として生息しています。
オナガは谷中湖と第二調節池の間にある新赤麻橋の近くで見られることが多く、声を頼りに探せば高確率でオナガを見ることができるでしょう。
新赤麻橋の第二調節池側は鷹見台と呼ばれる駐車スペースがあり、視界もかなり開けているためオナガを探すのにおすすめの場所です。鷹見台の名の通り、冬にはチュウヒやミサゴをはじめとした数多くの猛禽類が観察できる探鳥地としても非常に有名な場所なので、オナガを探すなら冬に猛禽類と合わせて探すのがおすすめです。
オナガは遊水地の周囲でも見られるので、板倉町のいずみの公園などで探してみるのもいいでしょう。
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瓢湖【新潟県】
新潟県阿賀野市にある瓢湖では主に湖の周囲の林にオナガが留鳥として生息しています。
瓢湖は白鳥の飛来地として全国的にも有名な場所なので冬に白鳥やカモ類と併せてオナガを観察するのがおすすめです。
オナガを目的に行く場合は、冬は白鳥保護のため周遊路の一部が立入禁止になっているため、瓢湖を一周してオナガを観察できる白鳥の飛来時期以外に行くのがいいでしょう。オナガのエサとなる毛虫が多くいる桜の木々を中心に探すのがおすすめです。
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管理人がオナガを観察した場所一覧
林試の森【東京都】
昭和用水堰【東京都】
いずみ野公園【群馬県】