冬はバードウォッチングに最適な季節です。
今回はバードウォッチング初心者の方におすすめの平地で観察しやすい冬鳥を紹介します。
※今回紹介する冬鳥は主に関東で見られる野鳥です。(漂鳥も含む)
ジョウビタキ
ジョウビタキはお腹の鮮やかなオレンジ色が目立つ、とても綺麗な野鳥です。
冬鳥の中でも生息範囲が広く、住宅地の小さな庭にもやってきます。
基本的には1羽で行動していることが多く、一度にたくさんの数を見られる野鳥ではありませんが、広めの公園などでは各所でジョウビタキを見られる場合があります。
縄張り意識が強いため、お気に入りの場所を見つけて待っていれば何度も姿を見せてくれるでしょう。枝先や電線など見やすい位置に止まってくれることが多いため観察は比較的容易です。
鮮やかなオスに比べてメスは地味な色合いで、オレンジ色なのも尾羽周りだけですが、とても可愛い顔をしています。
ジョウビタキが観察できるおすすめ探鳥地
ツグミ
冬鳥の中でも飛来数が特に多く、最もよく観察される野鳥の一つです。大きな群れで行動することは少ないですが、場所によっては数十羽のツグミが各所に散っていることもあります。
スズメなどよりも一回り大きくて胸を張って周囲を見渡していることが多く、よく目立つため見つけるのは比較的容易です。
地面でエサを探していることが多いのでツグミを探す際は目線を下にして探すのがおすすめです。
野球のグラウンドや公園の広場、田んぼなど開けた場所で比較的よく見られます。
ツグミを観察できるおすすめ探鳥地
秋ヶ瀬公園【埼玉県】
シロハラ
シロハラは林のある公園などにやってきます。
ツグミと同じく少し大きめの野鳥ですが、ツグミと違って開けた場所よりは林の中を好みます。
落ち葉の積もった林の中で落ち葉をひっくり返しながらエサを探していることが多く、移動する際も飛び跳ねながら進み落ち葉の音がよく聞こえるので、シロハラを探す際は林の中でガサゴソと落ち葉の音が鳴る場所を重点的に探してみましょう。
1羽でいることの多い野鳥ですが、広い林などでは林内の各所にシロハラが見られることもあります。落ち葉の積もった少し広めの林があれば住宅地の中の公園でも見られます。
地鳴きはキョッキョッキョッとよく通る声で鳴くので、静かな林では鳴き声を頼りに探してみるのもいいでしょう。
シロハラが観察できるおすすめ探鳥地
アオジ
アオジは夏に山地の林などで見られますが、冬には越冬のため平地に降りてきます。全体的に黄色が目立つきれいな野鳥です。アオジは比較的数が多い冬鳥ですが、草むらや藪の中にいることが多いため見かける機会はそこまで多くありません。
藪の中でチッチッと地鳴きをしていることが多く、鳴き声のする場所の近くで待っていれば姿を見ることができるでしょう。
また、観光地や公園など人の多い場所では人馴れしていることが多く遊歩道などで驚くほど近くで見られることがあります。
アオジが観察できるおすすめ探鳥地
シメ
シメは種子を主食としているため、くちばしが太く発達しています。そのため、小さな種子のなる木々がある林で多く見られ、市街地の公園でも見られます。
1羽で見られることが多いですが、エサとなる種子が多い公園などでは各所でシメを観察できることもあります。
地面に落ちた種子を食べながら歩き回る姿がよく見られるため、シメのいる場所で地面に小さな種子が多く落ちている場所があったらしばらく待ってみるといいでしょう。
シメはシジュウカラやスズメなどのよく見られる小鳥よりも少し大きいので、多くの野鳥が見られるような場所では大きさも見分けるポイントになります。
シメが観察できるおすすめ探鳥地
アトリ
アトリは上にあげた冬鳥たちに比べると見かける機会は少ないかもしれませんが、年によって飛来数に大きな差があり、当たり年には各所でアトリの群れが見られるようになります。
群れで行動していることが多く、時には大群でやってくることもあります。当たり年の群れは日本で見られる野鳥の中でも有数の規模で数十万羽の視界を覆いつくほどの群れになることもあります。
地面でエサを探していることが多く、アトリの群れがいる場所ではガサガサと大きな音がするので音を頼りに探してみるのもいいでしょう。また、雨上がりには歩道にできた水たまりに水浴びに来ることがあるので要チェックです。
アトリが観察できるおすすめ探鳥地
秋ヶ瀬公園【埼玉県】
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